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バィ・リャック

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何年も前に旦那が家でよくかけてた曲。

リュイス・リャックの「Viatge a Itaca

ギリシャ神話のオディッセウスの故国とされるイタカ島への旅を人生の旅と重ね合わせた歌。

全てのカタルーニャ人に愛されるシンガーソングライター。

 

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プリオラートのポレラ村にあるワイナリー、バィ・

リャックはこのリュイス・リャックがオーナーの

1人であることで良く知られているけど、ワイン

造りを金儲けの手段と考え投資参入してきた著名

人とは全く別物だ。

リュイス・リャックはカタルーニャ北部の出身だ

が、お母さんの故郷がポレラ村。幼い頃から親し

んだこの村で、ワインを愛する彼はお母さんが所

有していた畑と共に幼い頃の親友とワイナリーを

創業。創業した90年代当初はまだプリオラートが

注目され、高く評価され始める前でポレラ村は貧

しく、お母さんの故郷であるポレラの村人たちの

生活を良くしたいという想いが強く、所有・契約

する畑は全てポレラの区画内、そして村人が歩い

て仕事に来れるようにと、村の中に橋を挟んだ2

か所に醸造所と熟成セラーを作った。

 

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醸造家はサルス・アルバレス(← 写真左)と、共同

オーナーであるエンリック・コスタの息子アルベル

ト・コスタの2人。サルスさんは長年醸造・栽培の

経験を持ち、去年までDOQプリオラートのプレジデ

ントを務めワイン醸造に関しても、プリオラートの

ワイン、産地、歴史など他の誰よりも知っている歩

く百科事典だ、笑。

彼もポレラ出身でこの村の土地、そしてプリオラー

トの土地、本当に詳しいのだ!

 


サルスさんが語ってくれる。

 

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現在のプリオラートの栽培面積は

1600 haプリオラート全体は

19,000haあり、昔は 14,000 ha 

がブドウ畑だったそうだ!

山の斜面という斜面に、ずっと

ブドウが植わっていたそうだ。

80年代のいわゆる4人組による改

革以前もプリオラートではワイン

造りが盛んだった。

最初のきっかけは12世紀。

 


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          12 世紀 シャルトリューズ(カルト

        ジオ)派の修道院がローヌ

        やってき修道院(エスカラ・

        デイ)建て、ブドウを持ち込

        み、ワインを造りを始めた。

14~    17 世紀 修道士たちは南仏で盛ん

        だった養蚕(ようさん)業もプ

        リオラートに持ち込み、桑の木

        をたくさん植えて発達した。

      

    もちろん、スペインはまだまだ貧しい国で、需要はなくフランスの貴族の衣服など

    用に生産され、フランスに輸出された。

17世紀 養蚕業よりワイン造りに重点が置かれるようになり、ブドウ畑が増える。

18世紀 修道士たちはブドウの品質によって

        低品質 - 蒸留酒

        中品質 - ヴェルムット、ミステラなどのハーブなどと醸すお酒

        高品質 - ワイン

    用にそれぞれ使ったため、この時代から既に高品質のブドウのみで高品質

    ワインを造る精神が修道士たちによって、守られていた。

    バチカン市国での宗教行事の際に使うワイン(キリストの血として)は、色調が

    濃く、濃厚で、パワフルで、少し甘みがあって、夏の高温でも劣化しにくいワイ

    ンが求められており、プリオラートのワインはその条件をクリアし、大量の

    ワインがローマに送られていた。

1893年 フィロキセラ禍がプリオラートを襲い、壊滅状態に。アメリカの台木で接ぎ木し

    植え替えられ、それ以降大事に栽培された畑も多いため、プリオラートでは 

    100 年以上の樹齢の畑が多く残る。

 

そうしたワイン造り、ブドウ栽培の素地があるプリオラート。

今ではより品質、多様性を求めるワイン造りが行われるようになり、そしていわゆる村

AOCるカテゴリーも認定され、各エリアでの土壌、気候、ワインのスタイルなどが

更に研究されるようになっている。

 

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ポレラ村はプリオラートでも最も山

がちで標高も高く冷涼な地区の一つ

だ。そうした環境で良く育つカリ

ニェナが多く植わる。

バィ・リャックの畑では農薬は最低

限のリュット・レゾネ。冷涼だけど

夏はとても暑く、ブドウは自分を守

ろうと果皮を厚く、堅くし、またリ

コレリャの石の反射によって更に暑

さがあり、さらに厚く堅くなる。

そして夜になると、ポレラ地区特有

の地中海からの冷えた風が吹きおろし、冷やしてくれブドウがゆっくり成熟する。

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だからこそ、果皮まで全てがきちん

と成熟してから収穫をしたいという

バィ・リャックの考えで、収穫期は

10月に入って、遅い時は11月初旬

まで、ポレラ地区でも遅い。

オーナーのエンリック・コスタと

リュイス・リャックが毎日ブドウを

食べて状態をチェックして、収穫の

タイミングを決める。

 

とにかくブドウを大事に、品質重視でこだわりの造りがコンセプトで、98年の初ビン

テージから現行ビンテージ(2008)まで世界的に高い評価を得続ける定評ある造り手。


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トップキュヴェのバィ・リャック用

のブドウが育つ畑。ものすごい急斜

面に平均樹齢 75 年のカリニェナが

育つ。プリオラートの代表的なリコ

レリャ(粘板岩)土壌といっても少

し粘土質が混ざっていたりリコレ

リャが細かくなっていたり、少しず

つ異なる異なるのだけど、ここの畑

はどこまで行ってもリコレリャだけ

という鉄分を非常に多く含む土壌。


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醸造所内には所狭しと小・中容量のタンクがある。

 品種、区画ごとに分けると100 種類にもなり(!)

 それを別々に発酵し、熟成の際に 4種類くらい

 までにまとめる。

 そこから 3 アイテムのワインにしていく。

 それぞれのワインの熟成状態は異なるため、ク

 パージュは熟成が完了してからする。

 

 




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アルベルト・コスタ氏

バィ・リャックの将来を担う若き醸

造家。小容量の容器は手でピジャー

ジュをすることも。

発酵にはブドウ本来の野生酵母のみ。

また、発酵前後のマセレーションは

種子を抜いて果皮だけでやるのだ

そう。一つでも種がつぶれることで

出る不快な味わいを出さないため。

こだわりだ。


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名称 : Embruix 2008
品種 : Garnacha 30%, Cariñena 25%, 

   Cabernet Sauvignon 20%, Syrah 15%, Merlot 10%
産地 : DOC Priorat
生産者 : Celler Vall Llach

 

Embruix はカタラン語で魔力、魅惑の意。

 「月の魔力」という感じで使われる。

 また、バィ・リャックでは、発酵済みワインを

 樽に移す際も、瓶詰めの際もなど重要な作業は

 必ず満月の日にやる。

 


満月の夜に長いホースを使ってワインを橋をてた醸造所から熟成セラーに移すのだそうだ。

神秘的だ。。

若い樹齢(~20年)の自社畑ブドウを使用。フレンチオーク樽(300225ℓ、2年目

もののみ)で熟成。果実、花、スパイシーさ、樽がキレイに溶け込んでいる。

 

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名称 : Vall Llach 2008
品種 : Cariñena 65%, Cabernet Sauvignon 18%, Merlot 17%
産地 : DOC Priorat
生産者 : Celler Vall Llach

 

古い樹齢(110年を超えるものも)の自社畑ブドウを使用、100%新樽。

3日間マセレーションの後、オーク樽(225、500 ℓ)とステンレスタン

ク(1000, 2500ℓ)で発酵、12日間寝かせ、優しくプレス。

MLF ステンレスとオーク樽で半々実施。フレンチオーク新樽(225、

300 ℓ、ライト・ミディアムトースト)で14か月熟成。 




全てに共通するアルコール度の高さなのに、後味のサラサラ感。軽やかさ、冷たさ。

そして何より心地よい味わいで、何杯も飲みたくなる感じ。これだけのフルボディなのに、

酸がしっかりしていて、繊細さ、エレガンスが同居し、素晴らしいポテンシャルを感じる。

とにかく心地いいのだ、飲んでいて。


毎年10月にニューヨークで Wine Spectator が主催する世界中から選りすぐりのワイナリー

25 社を招待するワイン会 「Wine Experience」が開催されており、セイェル・バィ・リャッ

クは一昨年、昨年と 年連続招待されているという。

 

今では歌をやめ、愛するワインと、セネガルで復興支援のために設立した財団で活動をする

リュイス・リャック氏。まだお会いしたことはないけど、テレビや写真で見る彼の優しい目、

とても落ち着いた所作はすごく印象的で。スペインのフランコ独裁時代、カタルーニャの

反抗のシンボルとなった代表曲「レスタカ」を作るなどカタルーニャ人としての誇り、

うちに秘める熱い想いがあり、その優しい静かな佇まいとうちなる熱い気持ちのコントラ

ストがバィ・リャックのワインのスタイルにも通じているようで。

生まれ故郷に対する想い、ワインへの想い。

 

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プリオラートから帰り、バルセロ

ナで試飲で余り持たせてくれた

バィ・リャック 2000

と美味しいタパスに舌鼓。


そうだ、今夜は

リュイス・リャックの曲を聴こう。






Priorat.jpgプリオラートのちょうどおへその部分にあるトロジャ村でワイン造りをするトリオ・インフェル

ナルとテロワール・アル・リミットがコラボして毎年開催する収穫祭。今年もやってきました!

この収穫祭に合わせて新ビンテージを発表するテロワール・アル・リミット、2009を楽しみに!

春、夏の水不足を一気に帳消しするかのような雨続きの毎日だったけど、収穫祭は見事に晴れて

くれて!

 

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「2009 はエクセレントなビンテージになったよ!」

と、ドミニク。

2008 より冷涼で、しかも、2008 よりも更に少し

収獲のタイミングを早めたのだそう。

ブドウが素晴らしい状態で、しかも抽出を 2008 よ

りも抑え目にしたそうだ。

 

特に印象的だったのが以下の2アイテム。

 

名称Torroja Vi de Vila 2009

品種 : Garnacha 50%, Cariñena 50%
産地
: DOQ Priorat
生産者 : Terroir al Limit

 

2008 より更に細く、でも果実の凝縮感、緻密さが

感じられて更にセクシーになってる。。。はぁ。

 

名称Dits del Terra 2009 

品種 : Cariñena 100%
産地
: DOQ Priorat
生産者 : Terroir al Limit

 

こちらも、南向きのカリニェナの畑だけど、2008 より冷涼さがあって、素晴らしかった。。

 

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もちろん大好きなレス・マニェス

も、相変わらず溜め息出るほど

素晴らしく。。。。

 

本当にいい仕事をしてる

ドミニク。

パパになって更にパワーアップし

てる感じだ!

現状に満足することなく、常に

より良いワインを、

彼の情熱と向上心には感服。

 

 

 

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その他、招待ワイナリーも収穫祭に華を添えて。

 

17世紀からの歴史を持ち、有機農法でブドウを栽培

し、低収量でワイン造りをするラインヘッセンの

ヴィットマン醸造所。

 

名称 : Morstein Riesling GG 2007
品種
: Riesling 100%
産地
: Rheinhessen
生産者 : Weingut Wittmann
 

 

ミネラル豊かで、キレイな果実味で、酸がきめ

細かい。 

 

 

 

 

 

 

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トレンティーノ州の70年の歴史を

持つワイナリー。

当主エリザベッタ・フォラドリさ

ん本人が供してくれて。

 

25 年前から 標高 2000 m の山々

に囲まれたロタリアーノ平野にの

み生育するテロルデゴ種の偉大な

可能性を見出し、良いワイン造り

に取り組んできた。

 

本当に美しい方だな、と拝見して

思った。

 

 

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名称Granato 2008
品種
: Teroldego 100%
産地
: DOC Trentino-Alto Adige 
生産者 : Azienda Agricola Elisabetta Foradori

 

スパイシーで凝縮感があって。

上品な風味に仕上がっていて。

エリザベッタさんの気品を感じる。

 

テロルデゴ種の作付面積は 400 ha のみだそう。

その中で、テロルデゴの個性を大事にこだわりを

持ってワイン造りをする代表的な造り手。

 

貴重なワインを楽しませていただいた。

 

 

 

 

 

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バーベキューでエンブティードスや

お肉をいただきながら更に飲んで!

(写真は終わりかけの、笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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テロワール・アル・リミットの 3 人目の

オーナー、ジャウマ・サバテさんが

ディッツ・デル・テラのダブル・マグナ

ムを持ってふるまってくれて。

プリオラートの土壌、ブドウ、気候、

あらゆることを知り尽くすジャウマさん、

毎日畑に出てブドウを見守っている。

ワイナリーに行かない限りほとんど表に

出てこない方だけど、テロワール・アル・

リミットにおける彼の存在はとても

大きい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつも業者のツアーバスに乗っけてもらって来ることができる収獲祭。

ちぴ、いつもありがと~!!

 

やっとぐずぐずのお天気が終わってぴーかんの太陽が降り注ぎ、子供たちは夏休みが始まり、

周りはうきうき気分が高揚してきた今週、ワイン業界では恐ろしいニュースから始まった。。

 

前ブログで綴ったプリオラートワイン会でも書いた素晴らしいワインを造る

テロワール・アル・リミット

そのワイナリーが、先週、襲撃されてしまったのだ。

 

ワイン造りは実はきらびやかな仕事ではない。ブドウ栽培という百姓仕事が大部分にある。

厳しい寒さ、暑さ、色んな予期せぬ天災と向き合って、そして同時に自然の恩恵を享受しな

がらワイン造りに励む。その努力は並大抵のものではない。

その自然と正直に向き合って、自然を尊重し、生態系を熟知し、人の手をほとんど加われず

造られるワイン。それがテロワール・アル・リミット。

 

一ワインファンとして、この造り手、ワインに出会えたことに心底感謝している。

 

ドミニク・フーバー、イーベン・セイディ、ジャウマ・サバテ

 

純朴な彼ら。

飾らない彼ら。

働き者な彼ら。

 

そんな彼らが、人間の脅威とも対峙しなくてはならなくなったのが悔しくてならない。

 

プリオラートの二次改革を一気に押し上げた最も注目される造り手。短期間で世界的な

注目を集めるようになった彼らに対する嫉妬だったのか、異端児的なスタイルが面白く

なかったのか、動機はわからないが、どんな動機でも許される行為ではない。

彼らが汗水垂らした努力の結晶、自然からの賜物を何のためらいもなく破壊できる

神経は非人道的すぎる。

 

イギリスのワイン評論家ジャンシス・ロビンソン女史のブログでも、ワイナリーからの

公式声明と共に載っている。

 

ボルドーでも収量制限を提案したシャトーの畑に夜中に何者かに襲われ、全ての新芽を

とられてしまったり、DRCは畑に毒薬を撒くという脅しがあったりという事件も記憶に

新しいけど、同業者の間で足の引っ張り合いをしても何の得にもならないし、行為自体

許されることではない。

 

こんな大変な状況でも7月の来日は「絶対行くよ!」と力強く言ってくれているドミニク。

 

大好きな造り手のワイン、彼らのワインを買って楽しむことでどこまでも応援したいと思う。

 

(公式声明)

Torroja del Priorat, 16 de Junio 2011

Declaración oficial y nota de prensa

 

Durante la noche del pasado 13 de junio de 2011, en la villa de Torroja del Priorat,

España, ha tenido lugar un hecho escalofriante e impensable en la bodega de

Terroir al Límit.

La cerradura de la bodega fue forzada y se produjo en ella un acto de terrible

vandalismo. Los tapones de algunos depósitos fueron abiertos y el vino, derramado

por el suelo. El contenido de muchas de las barricas de la bodega resultó

contaminado y, en consecuencia, irremediablemente dañado por la introducción de

jabón industrial.

 

Los propietarios de Terroir al Límit, Dominik Huber, Eben Sadie y Jaume Sabaté,

condenan enérgicamente este acto inexplicable. No se trata tan sólo de un asalto

directo y dramático contra una forma de entender la vida, sino casi de un ataque

contra la naturaleza misma del ser humano, además de un crimen de dimensiones

inimaginables. ¿Nos encontramos ante un acto de xenofobia, de odio o de puro

vandalismo? No hay razón evidente que se nos ocurra y, por supuesto, nadie ha

admitido responsabilidad alguna o culpabilidad por este cobarde acto de destrucción.

 

El caso está siendo investigado por los Mossos d'Esquadra (policía autonómica

catalana) y por las autoridades locales. La Denominación de Origen Calificada

Priorat ofrecerá su propia declaración (PENDIENTE DE CONFIRMACIÓN).

El suceso ha sido explicado a la Generalitat de Catalunya (INCAVI, Institut Català de

la Vinya i del Vi), cuyos laboratorios en Reus (en la Estación de viticultura y

enología), analizarán todos los vinos de la bodega. Aquellos vinos que hayan

resultado contaminados por culpa de la acción vandálica (probablemente más del

25% de los conservados en barricas) serán eliminados siguiendo los consejos del

INCAVI (PENDIENTE DE CONFIRMACIÓN).

 

Terroir al Límit fue creado en 2004 a partir de la unión de dos vinos: Dits del Terra

de Eben Sadie, y Arbossar de Dominik Huber, con el apoyo del viticultor Jaume

Sabaté. Con rapidez se convirtió en una de las bodegas más respetadas y

apreciadas en España, con reconocimientos nacionales e internacionales.

Las tres personas responsables de los viñedos y de sus vinos, con tanta intensidad

como declaran su conmoción por este acto odioso y falto de sentido, quieren

manifestar su determinación para continuar el proyecto. Al mismo tiempo, muestran

su agradecimiento público a cuantas personas les han dado su apoyo incondicional

desde el momento en que han conocido este acto sin sentido.

 

Dominik Huber       Eben Sadie        Jaume Sabaté

 

 

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DSC01015.JPGDOQ プリオラートとスペインを代

表する世界的なワイン評論家カルロ

ス・デルガド氏が主宰する初めての

国際的なプリオラートのワインイベ

ントが 52324日の2日間実施

れた。

プリオラートを代表するワイナリー

46 社が出展して。

現在プリオラートには 92 ワイナ

リーがあるそうなので、その半分が

集結したことになる。

 

90年代、いわゆる「4人組(5人組

とも)」の牽引により起こったプリ

オラートの一次改革から20年、今、

プリオラートは第二の改革期に入っ

ていると思っていて、そのタイミン

グでこのイベントに参加させていた

だけるのはすごく意義深く幸運だった!

自分なりの目的はそのワインの変化を改めて感じることと、去年スペインで初めてプリオラートで

認定された村カテゴリー(いわゆる村AOCのような)の特徴の違いがどこまで明らかになっている

のかなどが少しでも学べれば、だった。

 

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試飲会は1日目、DOQ プリオラー

トの本部が在するトロジャ村の歴史

ある建物Cal Compta

そして2日目はプリオラートのワイ

ン造りの原点ともいえるエスカラ・

デイ村の2か所で行われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DSC01016.JPGエスカラ・デイ

 

この村にはサンタ・マリア・デ・エ

スカラ・デイというカルトゥジオ修

道院がある。もちろんワイン造り自

体はローマ時代、古代ギリシャの時

代から始まっているけど、どこの

ヨーロッパ諸国でもそうであるよう

に、ここでも修道士たちがワイン造

りを発展させたと言っていい。

カルトゥジオ会はシャルトルーズ会

と同義で、スペインではカルトゥジ

オ会という。

11世紀に、フランス南東部グルノー

ルのシャルトルーズという地で始

まった修道会で、12世紀にその

道士たちがプリオラートの地に修道

院を建て、修道生活を始めた際に、

醸造所も造り、ブドウを植え、ワイン造りを始めたのだ。

 

DSC01018.JPGこの歴史は、実はとても重要。プリオラートの主要

品種がなぜガルナッチャやカリニェナなのか、それ

は、シャルトルーズというローヌ地方の修道士達が

持ち込んだとすると合点がいく。

そしてプリオラートという名前もエスカラ・デイ・

カルトゥジオ修道院の修道院長(prior)の領土で

あることからつけられた。

 

19世紀には修道士たちはこの地を出ていき、修道

院は廃墟と化し、そして19世紀末のフィロキセラ

禍でブドウ栽培は廃れ、新たな復活は1980年代の

4人組の台頭を待つことになる。

 

栽培・醸造の全てを見直し、この土地のポテン

シャルを見出し、クオリティワインを造り始めた

ルネ・バルビエ、アルバロ・パラシオス、ホセ・

ルイス・ぺレス、カルラス・パスとラーナたちは、

古い樹齢のガルナッチャ、カリニェナの他に、

ベルネ・ソーヴィニヨンやシラー、メルロを

植え、それをブレンドしワインを造っていた。

彼らがやって来た当時は、ブドウ栽培も衰退して

いた頃で、放置された畑も多く、ガルナッチャや

カリニェナのポテンシャルも十分に見出せること

ができなかったのはしょうがないことだったの

だと思う。

 

FINCA_LES_TOSSES_DE_TORROJA_DEL_PRIORAT.jpg

こうした山間の急斜面の畑ばか

りのプリオラート。

機械化は不可能、全てロバや

作業が必要な厳しい環境。

そんな土地を開拓し、クロス・

モガドール、マス・マルティ

ネット、レルミータ、フィン

カ・ドフィ、など彼らの偉大な

ワインの貢献で、そしてパー

カー氏が高く評価したことで、

プリオラートが一気に世界的に

知られるようになったのは言う

までもない。

 

 

 

それから20年。

 

30代、40代の若い世代を中心に新たな改革が起こりつつある。

 

1次改革では、アルコール度の高い、濃い、でもエレガンスのあるスタイル、通常カベルネや

シラー、メルロなどを少しブレンド。

2次改革では、この土地本来の品種、ガルナッチャ、カリニェナのみを使い、アルコール度

押さえ、抽出し過ぎず、緻密でエレガント、でも土地やブドウの個性を表現するスタイル。

 

そんな風に変わってきつつあるのを感じる。

 

そして、山間のミクロクリマに恵まれたプリオラートの土地で村ごとに区分し、それぞれの

地区がどんな特徴で、どんな気候で、どんなワインのスタイルになるのか、という研究が

10年前から始まっており、去年村カテゴリーが認定された。

 

試飲会では、1次改革、2次改革、異なる村、色んなプリオラートが入り混じっているのを

見ることができた。

 

SubzonasPriorat.jpg村カテゴリーは「Vi de Vila」とい

う名で、12に分けられている。

村といっても行政区画による区画

ではなく、畑による区画。

それぞれの畑の歴史や環境を調査し

どの村カテゴリーに区分されるかを

細かく決めたそうだ。

その村カテゴリーで採れるブドウ

(区画は複数でも可)のみで造った

ワインにその村カテゴリーを名乗る

ことができる。

例えばポレラ村なら

Vi de Vila de Porrera」と。

 

なので、色んな村カテゴリーに畑を

所有するワイナリーの場合は、ワイ

ナリーの所在地だけでワインのスタ

イルを想像することはできない、

ということ。

今は呼称が認定されたばかり、

Vi de Vila」を名乗るワインはま

だ少ないけど、将来的にはブルゴー

ニュのように、一つの造り手から

様々な村カテゴリーを名乗るワイ

ンが出るようになるのだろうか。

とにもかくにも、100年近い年月を

けて確立されてきたブルゴー

ニュの格付けのように、プリオラー

トもまだまだ確立するには時間を

                              要することなのだ。

 

 

DSC00969.JPG名称 : Ferrer Bobet Selecció Especial 2008

品種 : Cariñena 95%

         Garnacha 5%
産地
: DOQ Priorat
生産者 : Ferrer Bobet 

 

ポレラ村のワイナリー。

2次改革の先駆け的存在の造り手。

製薬会社オーナーのセルジ・フェ

レールとトーレスで16年以上醸造

責任者をしてきたラウル・ボベが

造る。

近代的な醸造施設だけど、できる

だけ手を加えない、伝統的なブド

ウ栽培手法を用いワインを造る。

ブドウ本来の純粋さを引き出し、

樽を使いすぎず、素晴らしいポテ

シャルのワインを造る。

 

ポレラ村はプリオラートの南東部で、プリオラートで最も冷涼地区の一つ。

プリオラートで唯一栽培されている品種のほとんどがカリニェナ。

その他、メルロ、シラーなども冷涼な土地のため、適植されている。

昼夜の温度差が大きく、冬は非常に厳しい。土壌はスレート状。

南西部に位置するグラタリョプス村と直線距離にすると89 kmほどだけど、収穫期は

2週間も遅いなど違いがある。

他の地域からは周囲を山で遮られていて、谷間になっている。

地中海性気候。海からの湿気のある爽やかな風「Garvinada」が吹き入れる。

標高400500m。

 

ferrer_bobet_vinya_2.jpgこのワインができるブドウ畑の風景。

ちょうど春の剪定期で、不要に伸びた枝を適宜カットしていた。

スレート状の土壌がよくわかる。

 

ferrer_bobet_vinya.jpgゴブレで、古い樹齢、一本一本手作業で。

急斜面でつくづく大変な作業だ。。

房の白い粒々がブドウの花。

 

DSC00995.JPG同じくポレラ村のワイナリー

シムス・デ・ポレラ。

 

4人組の一人ホセ・ルイス・

ぺレスの息子アドリアが

中心になって造る。

 

アドリアと従兄マルクが共に

造る新しい赤

Les Cousins

は新鮮で軽やかで果実味

溢れる良いワインたちだった。

 

Fredi.jpg名称 : Planassos 2008

品種 : Cariñena 100%
産地
: DOQ Priorat
生産者 : Saó del Coster

 

フランス育ちのスペイン人フレディ・トーレスが造るトップキュヴェのカリニェナ100%。

彼も2次改革を牽引する若者の一人。

 

プリオラートの南西部に位置するグラタリョプス村のワイン。

プリオラートは東西北を山で囲まれ、唯一南が開けている。そこに流れるエブロ川からの

影響を受ける。標高200400mほど。

地中海性というよりは、内陸の気候もあり、昼夜の温度差が大きい。

プリオラートの中では温暖な気候。

 

同じ村のワインと比べると彼のワインは驚くほど冷たさ、軽やかさ、緻密さを持つ。

 

同じ村の師匠たち

 

rene.jpgルネ・バルビエのクロス・モガドール

 

名称 : Clos Mogador 2008

品種 : Garnacha 46%, Cariñena 21%, Cabernet Sauvignon 19%, Syrah 14%
産地
: DOQ Priorat
生産者 : Clos Mogador

 

DSC01090.JPG

 

19891995年を飲ませていた

だく貴重な機会があったけど、

素晴らしかった。。。

 

まだ全然イキイキしていて、ま

だまだキレイに長熟していきそ

うな素晴らしいポテンシャル。

 

長老ルネさん、さすがです。。

 

 

 

 

 

 

 

albaro.jpgアルバロ・パラシオスのレルミタ

 

名称 : L'Ermita 2010 (バレルサンプル)

品種 : Garnacha 90%, Cariñena 9%, Garnacha Blanca 1%
産地
: DOQ Priorat
生産者 : Albaro Palacios

 

彼らのワインもビンテージを追うごとに外来品種の比率を減らし、少しずつ、固有品種で

あるガルナッチャやカリニェナにウェイトが置かれつつあるのだ。

 

DSC01009.JPG

そして、同じグラタリョプス村の

 

名称 : Closa Batllet blanc 2008

品種 : Escanyavelles 60%

         Garnacha Blanca 40%
産地
: DOQ Priorat
生産者 : Closa Batllet

 

スレート状の畑の樹齢100年以上のエスカニャベー

リャス種。ガルナッチャ、カリニェナが12世紀に

植えられた前からプリオラートに固有品種として

栽培されていた品種が白も黒も10数種類あったこ

とがわかっているのだそうだ。

エスカニャベーリャスはその一つ。

このブドウを主要品種として造る白は今のところ

これが唯一。

とても興味深い。

 

 

 

 

DSC01005.JPGプリオラート最も古いワイナ

リー、エスカラ・デイ。

 

カルトゥジオ修道士たちがワ

ン造りをしていた修道院傍の醸

造所を使い 17 世紀に創業、

1840年に醸造所を購入しプリ

オラートで初めてボトルワイン

を造り始めた。

ワインスタイルは伝統的なアル

コール度が高く重いワインだけ

ど、2年前から醸造を任されて

いる注目若手醸造家のリカルド

が、少しずつスタイルを変えて

きているのが感じられた。

 

 

 

エスカラ・デイは、プリオラートの北東部。すぐ西にモンサン山系がそびえ、畑は標高

500m から高い所では 800 mとプリオラートで最も高い。

岩山にすぐ近い場所のためスレート状より粘土質の土壌が多く、ガルナッチャに向くという。

大陸性の気候に近く、昼夜の温度差が大きい。

南部でも醸造経験を持つリカルドは「プリオラート南部の土地は日照量が多く、ガルナッ

チャは焼けた感じ、熱さを感じるワインになりがちで、それほど魅力を感じていなかった

けど、エスカラ・デイは全然違う。素晴らしいポテンシャル。」と。

 

彼が試験的に造り始めた標高800mのガルナッチャ100%の赤、バレルサンプルを試飲させ

てくれたけど、このワイナリーのこれからが楽しみと感じられるものだった。

 

terroir.jpgテロワール・アル・リミット

トロジャ村の造り手。プリオラートのちょうど真ん中に位置する村。

南東部のグラタリョプス村と直線距離にして4 kmほどしかないけど、ミクロクリマで環境が

全く異なり、より冷涼、標高も600700 mと高めで、収穫時期も3週間くらい変わってくる。

また、テロワール・アル・リミットでは、通常より少し早めに収穫しアルコール度を上げず、

抽出し過ぎず、バリックは一切使わず、古いフードルで熟成。

造り手は南アフリカのイーベン・セイディとドイツ人のドミニク・フーバー。

 

名称 : Les Tosses 2008

品種 : Cariñena 100%
産地
: DOQ Priorat
生産者 : Terroir al Limit

 

DSC00991.JPGレス・トッセスの畑。

北向きの急斜面。カリニェナ。

地中海性気候の影響があるプリ

オラートでは夏の酷暑に耐え、

スレート状の土壌に適する品種

はカリニェナと考える二人。

ガルナッチャは、本来、より冷

涼な地域が合うためプリオラー

トの中で標高の最も高い石英・

石灰・粘土質の畑の古い樹齢の

ブドウで造る。

どのワインも素晴らしく、彼ら

のワインスタイルはまだまだ異

端児的な存在ではあるけど、こ

れからのプリオラートがどんど

ん面白くなっていく最も良い例

なのだと感じる。

 

DSC01003.JPGトリオ・インフェルナルもトロジャ

村の造り手。

フランス、ローヌやプロヴァンスの

醸造家3人ローレン・コンビエ、

ピーター・フィッシャー、ジャン・

ミシェル・ジェランがプリオラート

という素晴らしい土地に魅了され、

ワイン造りを開始したボデガ。

名称 : Riu 2009

品種 : Cariñena 45%

         Garnacha 45%

         Syrah 10%
産地
: DOQ Priorat
生産者 : Trio Infernal

 

栽培・醸造を任されているペップ

(写真)とパトリシオの2人の

これからも楽しみだ。

 

いろいろ見たけど、プリオラートは本当にこれから。

造り手ごとにスタイルは様々、同じ村でも全然違うスタイルがありそれぞれの村カテゴリーの

特徴を突き詰める研究、調査もまだ不足。古きと新しきで様々な葛藤もある。

でも、このプリオラートという土地は、より良い産地として確実に歩みを進めていることを

実感できたイベントだった。

 

DSC00946.JPG

最後に、プリオラートとは全く関係

ないのだけど、

 

ちょうどこのワインイベント直前の

週末、旦那と中心地を散策してたら

いたいた、デモの人たち。

カタルーニャ広場中座り込みで。
すっごい圧巻だった。
感情揺さぶられた。
スペイン中の数都市で若者が遂に

立ち上がったって感じ。
スペインの社会システムは EU 他国

と比べても、物価と給与レベルの

ランスが全然取れてないし、教育・

医療は予算カットとか、社会システ

ム自体が庶民に良い方向に機能して

いない。
ユーロに替わってから悪い方向に行き続けるスペイン。
不況が本当に深刻だってこと感じたし、でも若者たちが声を上げて立ち上がった、

それも暴力に訴えず、その行為にはすごく頼もしさを感じた。
スペインはどこへ行くのか。


 

DSC00950.JPG

その後、久々に散歩したゴティコ地区の黄昏時。
すごく良かった!

やっぱりゴティコの雰囲気好きだなぁ。
金曜日ってこともあって、どこも人でごったが

えし、どこのお店も大忙し、楽しそうに飲んで

食ってしてる。

観光客もたっくさんで、ほんと幸せそう。

その前に見たデモの光景と対照的で、なんだか

感慨深かった。

 

このデモ、バルセロナ旧市街の雰囲気、プリオ

ラートの情熱、美味しいワインたち、、

この週はエネルギー、たくさんもらった!

 

 

tast.jpg

 

今年もやってきました、プリオラート、

グラタジョプス村のワイン祭り

Tast amb Llops 狼たちとの宴」!

3年前から行き始めて、毎年定番ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SubzonasPriorat.jpgDOC プリオラートでは昨

年からスペインで初めて

Vi de Vila という村呼称

が認定されている。

フランスでいうAOCヴィ

ラージュにあたるカテゴ

リー。

12のサブゾーンに分かれ

ていて、グラタジョプス

村は中南部に位置する

(地図では③番の位置、

ちょっと見えにくいです

が。。)。

全体的に黒色の粘板岩

(スレート)の土壌が

主なプリオラート、北

部と南部の違いはあって

も、サブゾーンごとの細

かい明確な特徴の違いは

まだこれからだし、カテ

ゴリーが細分化すればす

るほど消費者はわかりに

くくなる点もあるけど、

その地区の特徴を大事に

していくためのこういう

動きはポジティブなこと

と考える。

 

 

 

DSC_0024.JPG

 

このお祭り、村の広場の

こじんまりだけど開放的

なスペースで開催されて

大好きな空間。

そこに集う人々がまた

オープンでステキな人達

ばかりで、ワインの美味

しさだけじゃなくて、そ

れらを取り囲む全ての空

気が好きなんだ。

 

 

 

 

 

迂闊にも到着が遅れ、段々日が暮れてきていて。。。。汗。

飲んだりしゃべったりして、写真撮るの忘れたりして気づいたら辺りは真っ暗、、、笑。

 

DSC_0014.JPG 

名称 : Manyetes 2009
品種 : Cariñena 65%

     Garnacha 25%

     Cabernet

     Sauvignon 6%

     Syrah 4%
産地 : Vi de Vila de

       Gratallops,

     DOC Priorat
生産者 : Clos Mogador

 

プリオラートの第一次改

革の4人組の一人、ルネ・

バルビエ氏が造るカリ

ニェナ主体の赤。

樹齢80年のカリニェナ、荒涼とした土壌、1本のブドウ樹から3房しか実らない超低量。

1本のワインを造るのに3本の樹分のブドウが必要!

ルネ氏はクロス・モガドールで有名だけど、また異なるテロワールをこの一本で表現。

とてもエレガント。バランス、ミネラル感、素晴らしいっす。

 

 

ReneJr.jpg名称 : Vinya del Vuit 2008
品種 : Cariñena 95%, Granacha 5%
産地 : Vi de Vila de Gratallops, DOC Priorat
生産者 : Vinya del Vuit

 

こちらはルネ氏の息子ルネJr.氏と奥様サラ・ペレスさん、

そしてその仲間たち8人で造る赤。

樹齢100年のカリニェナ主体、クロス・モガドールの近くの畑なのだそうだ。

2008は涼しい年で冷たさあってバランスとても良い。エレガント。

典型的なプリオラートのカリニェナとは印象が違う。

同じプリオラート、同じ品種でも、それぞれのテロワールを表現する様々なスタイルの

ワインがたくさんあるなぁ。

 

fredi_sao.jpg

DSC_0017.JPG名称 : Planassos 2008
品種 : Cariñena 100%
産地 : Vi de Vila de

      Gratallops,

     DOC Priorat
生産者 : Saó del Coster

 

スイス育ちのガリシア出

身のスペイン人、フレ

ディが造る赤のうちトッ

キュヴェ、

プラナッソス。

ジェロボアムかな?!

大きなボトルでサーブし

くれて!

ステキだった~。

 

樹齢50年近くや100年のカリニェナで造られる赤で大好きな一本。

フレディのワインはセカンドワインとして「'>テラム」という赤が日本でも

楽しめる。

 

グラタジョプス村以外のプリオラートのワイナリーもいくつか招待されていて。

 

DSC_0030.JPG 

名称 : 2/3 2008
品種 : Cariñena 100%
産地 : Vi de Vila de

          Torroja del Priorat

     DOC Priorat,
生産者 : Trio Infernal

 

北部トロジャ村にある

トリオ・インフェルナル。

フランスの醸造家3人がプリオラートと

う素晴らしい土地に感動し、ワイン造りを

開始したボデガ。
3人の醸造家
★ Laurent Combier

    (Combier,Crozes Hermitage)
★ Peter Fisher (Chateau Revelette,

          Aix en Provence)
★ Jean-Michel Gerin

     (Domaine Gerin, Cote-Roite) 

プリオラートの大好きなワインの一つ。

カリニェナ100%、冷涼な地区のすごい

傾斜の畑の良質なブドウで、素晴らしい

ワインを造ってくれる。

一番お手頃のブレンド赤「'>リウ」(写真右のボトル)も軽やかで緻密で、

素晴らしいコスパ。 
 

Tardieu.jpg最後は招待海外ワイナリー、タルデュー・ローラン。

ローヌのブドウについて最もよく知る人物の一人ミシェル・タルデューと

ブルゴーニュの醸造家ドミニク・ローランが共同出資して設立したネゴシアン。

ヌフパプ V.V. 2006 の白と同じくヌフパプの赤 キュヴェ・スペシャル2007を

楽しませてくれた。
 

名称 : '>Chateauneuf-du-pape Cuvee Especiale 2007
品種 : Grenache 100%
産地 : AOC Châteauneuf-du-pape, Côtes-du-Rhône
生産者 : Tardieu-Laurent

 

樹齢80年のグルナッシュ。フレンチオーク新樽で2年熟成。

パワフルでも軽やかさを失わない素晴らしいバランス。うっとり~。

 

短時間だったけど、楽しく、ちょっとストレスフルな頭に

爽やかな風を運んでくれたひと時だった!

 

来年も来るよ~!

DSC_0008.JPG 

 

秋、ブドウの収穫が終わって葉が落ちきると、

ドウ樹は休眠期に入る。

春、気温が上がり始めると冬眠から起きて再び活動

を始めるまでの間、樹はお休みをしている。

樹液も流れを止め、枝も生育を止める。

その休眠期にも造り手たちは休めない。

大事な仕事があるからだ。

 

剪定。

 

冬の剪定は実は一番重要な作業。

ブドウの実は新梢に実をつけるので、今年実をつけ

る新梢を残して不要の枝を切り落とす。

そうしないと、樹の樹勢が保持できなくなって、収

量と品質が調整できず、バランスの取れた良いブド

ウができなくなる、また、仕立て方が整備できない

と、樹自体もバランスが取れず、枝同同志が絡まっ

たり、実るブドウが地面についてしまって環境が悪

くなったりする。

 

プリオラートで剪定作業に参加させていただいた。

 

 

トーレスで16年以上醸造責任者を務めた天才醸造家ラウル・ボベ氏と医薬品ビジネスで成功し、

自身もワインの造詣が深いセルジ・フェレール氏が造る「フェレール・ボベ」、

そして、有名な建築家であり、7年前からワイン造りにいそしむアルフレード・アリーバス氏の

ポルタル・デル・プリオラート

どちらもプリオラートの新しい時代を象徴する大好きなワインたちだ。

 

IMG_2460.JPG剪定って、、、、大変な作

業だ。。。

ポレラ村近く、樹齢60年

ほどのカリニェナ、標高

470mの北西向きの畑。

すごい斜面だから機械は一

切使えず全て手作業。

がってしまいそうな斜

でみんな作業をしている。

 

プリオラートのスレート

土壌、環境からして1本

に母枝はだいたい4本。

その母枝からそれぞれ2

の新梢が出るように剪定

する。で、枝に近い所に

ある芽は梢として生育し

ない芽だからそれをカウ

ントしないで2つの芽を

残すようにする。

 

IMG_2465.JPG基本的に、栄養を吸い上げる根に近い下部の枝を残す

ようにカットするけど、それはそれぞれの枝の状態を

見てどちらを残すべきかを判断してカットする。

伸びてから梢同志がぶつからないよう、そういうこと

も考えながらカットしないといけない。

垣根仕立てより株仕立てのほうが、整理されていない

だけより複雑。

 

本当に複雑なんだ。実際にやってみるとわかる。。

人間と同じで一つとして同じ樹はなく、それぞれの樹

の状態を見ながらカットしていく。

 

樹と対話しながら対応していく。

 

1本の梢からブドウはだいたい2房実るという。

4本の母枝にそれぞれ2本ずつの新梢だから、だいたい

16房のブドウがなるという計算。

 

フェレール・ボベ、剪定風景はこちら

 

 

IMG_2472.JPG

剪定って。。。

いわゆる人の手を加える

こと。

良いブドウを得るためには

野生の状態ではできない、

ということ。

栽培方法がビオディナミだ

ろうが、有機栽培だろう

が、自然な状態でワインを

造るって謳っていても、剪

定はどんな造り手もやる作

業なのだ。

その剪定も色々な方法が

あって、大量生産のための

ワイン用のブドウと本当

良いワインのための良質の

ブドウを得るための方法と

はやはり違う。

 

 

PortaldelPriorat_畑.JPGポルタル・デル・プリオ

ートの剪定風景はこちら

 

カットの切り口は春になっ

て樹液が流れ始め芽が伸び

た時に、樹液が垂れて芽を

痛めないように斜めにカッ

トする。

醸造だけじゃなく栽培でも

人の手はとても大事なのだ。

 樹によっては樹齢70年など

古く、お祖父さん状態。

大部分の幹は死んでしまっ

ていて、わずかな樹液が

枝を伸ばし、梢を伸ばし、

葉をつけ、ブドウをつける。

感動だ。。

 

 

 

3月になると樹は目を覚まし、再び樹液が流れ始める。気温の変化で樹が目覚める。

そういうのを敏感に感じて植物は生きているんだなぁって実感。

冬のこの時期に畑を見るのはとても好きだ。樹は裸の状態で、寒々とした風景なんだけど、葉に

覆われて、実をつけている樹もいいのだけど、ブドウの源である樹がどんな風に新たにブドウを

実らせていく準備をするのかが良くわかるこの時期、厳しい寒さの中の作業の大変さなども実感

できて、ワインは感謝して楽しみたい、と改めて思うのだ。

 

 

この6月、「第一回国際グルナッシュ・シンポジウム」が南フランスのヴァントゥー山を望む
ラ・ヴェリエールのシャトーを会場に開催された。

ガルナッチャ、グルナッシュ

地中海沿岸を中心に栽培されるこの品種は、長い間シラーの陰に隠れ、補助品種に使われたり、
粗野なワインになると低い評価がされてきた。
実際、南仏、スペインの造り手たちもこの品種を重視せず、良いワインができていなかった。
でもここ10年でそれは変わった。それを証明するかのようにこの国際グルナッシュ・シンポ
ジウムが開催されたのだ。

シンポジウムについては、ワインと食の専門誌「ヴィノテーク」9月号(No.370)に素晴らしい
ワインジャーナリスト蛯沢登茂子女史が詳しく記されているが、世界中の素晴らしいグルナッ
シュ・ガルナッチャでワインを造る代表的な造り手が参加し、様々な議論が交わされたそうだ。

その中で80くらい集まった世界中のグルナッシュ・ガルナッチャのワインの中で、ワイン評論家
スティーブン・スパリエ氏も加わってベスト14が選ばれたのだそうだが、その中に今日紹介したい
テロワール・アル・リミットも入っていたのだ。

201011081040193f6.jpg

時・場所は変わって、プリオラート。10月の素晴らしい秋晴れ!
今年で3回目になるというトロジャ村での収穫祭にお邪魔した。

Fiesta_Torroja_20101018_9.jpg

プリオラートの第二次改革とも言える新たなスタイルのワインを目指す若い醸造家たちから
成るこの村に在するテロワール・アル・リミットとトリオ・インフェルナルが主催し、南仏ビオの
マタッサ、ファルツのDr.ビュルクリン・ヴォルフなど招待ワイナリーも含めて5ワイナリーの
ワインを楽しみながら、バーベキューを楽しむというイベントだ。
素晴らしいワイナリーばかりで、多くの造り手、ソムリエ、ワインのプロが集まって楽しい
ひと時を過ごさせてもらった。

logo_terroir.jpg

テロワール・アル・リミット

このワイナリーには思い入れがある。
人生初めてあまりの美味しさに感動して涙が出たワインを造るから。

世界中のワインまだまだ飲み慣れていないし、素晴らしいワインはたくさんあるはずで、
これからもそういうワインにどんどん出会いたいのだけど、とにかく今までで一番感動した
のがこの造り手のワインのトップキュヴェ「レス・マニェス」だった。

日本では全く知られていない造り手だから、きちんと紹介したい。
でも、ワイン通ならイーベン・セイディの名前は聞いたことがあるかもしれない。

eben_dominik.jpg

南アフリカのケープタウン周辺の産地でセキーロやコルメーラなど最良の赤・白ワインを造る
ことで有名な造り手(セイディ・ファミリー)であり、また、フライングワインメーカー
として世界中で素晴らしいワインを造る天才醸造家。そのイーベンがプリオラートを
ワイン造りの理想の土地と評し、ドイツ人の醸造家ドミニク・フーバーの二人でワイン
造りを始めたのがテロワール・アル・リミットなのだ。

2001年が初ビンテージ。
1980年末に既にアルバロ・パラシオス、ルネ・バルビエなどの「4人組」が改革を行い、
アルコール度の高い黒々としたワインから、洗練された果実、凝縮度の高いワインが造られ
始めていた。イーベンとドミニクも同じようなスタイルでワインを造っていたという。
でも、20年、30年、それ以上の熟成に耐えて素晴らしく変化していくワインを造りたい一心で
試行錯誤を重ねた末に出会ったのがEscala Dei と Masia Barrel (現 Mas d'en Gil)だった
そうだ。4人組の改革のずっと前から存在していたこれらのワイナリーの70年代のビンテージを
口にした時にその素晴らしい状態に驚き、二人は開眼したのだそうだ。

201011081054376e1.jpg

彼らが重視することはとにかく畑を見るとわかる。
土着品種(ガルナッチャ、カリニェナ)のみを大事にすること。
畑は段々畑ではなく、自然の状態の斜面の畑。4年前からビオディナミを実施。
トロジャはプリオラートの中でも北部で冷涼。例えば南部のグラタジョプス村と直線距離に
すると4〜5kmしか離れていないのに、収穫時期はトロジャのほうが4週間も遅くなったりする
のだそうだ。小さな産地であるプリオラートだけど、それだけテロワールの違いがある。
標高700m〜800mの様々な土壌の畑で12区画、計12ha。
全て古い樹齢(60〜70年、中には100年以上)のブドウ樹。収量も大変少ない。

Fiesta_Torroja_20101018_53.jpg

醸造においても、とにかく伝統的な造り方。1000ℓのプラスチック槽で発酵し、1800ℓの
大きな古いバットで熟成、除梗せずに果梗と共に醸造すること。
醸造所もどこかのガレージを改造しただけのような最低限のものしかない所。
こんな場所から素晴らしいワインができてしまう、彼らの夢が詰まった誰をも招き入れる
楽しい雰囲気の空間。

ラインナップは5つの赤、1つの白。
プリオラートという土地で世界で最良のワインができる品種はカリニェナだと信じる二人、
5つの赤のうち3つはカリニェナ100%。

20101108105328302.jpg

名称 : Torroja Vi de Vila 2007
品種 : Garnacha 50%, Cariñena 50%
産地 : DOC Priorat
生産者 : Terroir al Limit
スタンダードの赤。これでもテロワール・アル・リミットの実力を存分に楽しめる。

名称 : Dits del Terra 2007
品種 : Cariñena 100%
産地 : DOC Priorat
生産者 : Terroir al Limit
南向きの畑のブドウ。男性的、でもエレガンス、複雑さがあって、素晴らしい酸。
それでも北向きの畑のような冷たさがある。暖かい畑からでも造り手の工夫によってエレガントな
ワインができるって教えてくれる。

名称 : Arbossar 2007
品種 : Cariñena 100%
産地 : DOC Priorat
生産者 : Terroir al Limit
北向きの畑のブドウ。女性的。軽やかで緻密。

名称 : Les Manyes 2007
品種 : Garnacha 100%
産地 : DOC Priorat
生産者 : Terroir al Limit
唯一のガルナッチャ100%。
感動で涙が出た赤。軽やかさ、冷たさ、緻密さ、複雑さ、素晴らしいバランスで。
イーベンとドミニクにとっても人生を変えてくれたワインなのだそうだ。。

名称 : Les Tosses 2007
品種 : Cariñena 100%
産地 : DOC Priorat
生産者 : Terroir al Limit
カリニェナ100%のトップキュヴェ。カリニェナのプリオラートでのポテンシャルを余すところ
なく感じさせてくれる。

そして白。

Fiesta_Torroja_20101018_142.jpg

名称 : Pedra de Guix 2008
品種 : Garnacha Blanc, Pedro Ximenez
産地 : DOC Priorat
生産者 : Terroir al Limit

2008 が初ビンテージの白。
トロジャ収穫祭でリリースしていた。瓶詰め直後だから樽のパワーと重みが感じられるけど、
2年くらい経ったら素晴らしい白になるのでは、と感じさせるワイン。

20101108110704647.jpg

ガラスの結晶のような「pedra de guix」という花崗岩質土壌だそうだ。ミネラル。
冷たさを与えてくれる。す、すごい。。。

テロワール・アル・リミットのワインは、今までのプリオラートスタイル、プリオラートの
常識を壊すワインたち。それでも「プリオラートらしくないワイン」と定義するのは違う気が
する、「これもプリオラートのワイン」だと開眼させてくれた。

また、今年の3月にスペインの全国紙 "El Mundo誌" でのワインセクションで
試飲された22種類の錚々たる顔ぶれのプリオラートワインのうちトップ5にテロワール・
アル・リミットのワインが3つ入ったそうで、一気に注目された。

第1位 レス・トッセス 2007 (生産本数 1,388本)
第2位 レス・マニェス 2007 (1,388本)
第3位 ディッツ・デル・テラ 2007 (2,135本)
第6位 アルボサル 2007 (2,386本)
第7位 トロッジャ - ビ・デ・ビラ 2007 (4,668本)

他にはフィンカ・ドフィ、クロス・エラスムス、マス・ドイシュ、クロス・モガドール
などの蒼々たる顔ぶれ。

印象に残ったイーベンの言葉
「プリオラートのテロワールの美しさをまだまだワインの中で表現し切れていない、
納得できていない。世界中で様々なテロワールを見てきたけど、理想郷であるこの土地と
これからも真摯に向き合って行きたい。」

冒頭に書いたシンポジウムでは、スペインの造り手も多く高く評価されていて、代表的なものと
してはテロワール・アル・リミットの他にモンサンでルネ・バルビエ氏が造る
エスペクタクル」、ポルタル・デル・モンサンの「トロッソス」、
ナバラのドメーヌ・ルピエールが造る「エル・テロワール」、マドリッドでラウル・
ぺレスとマルク・イサルがつくる「ベルナベレバ」、メントリダで
ヒメネス・ランディの「フィン・デル・ムンド 」などがある。

プリオラートは確実に変化している。他の産地もそうだ。だからスペインが面白い。
10年前と同じイメージでは出会えない驚くべきワインがたくさんある。
ワイン伝統国にしてニューワールド的な進化をしているスペイン。
これからも驚くべきワインと出会っていきたい。

ほんとにいつまでご無沙汰してるんだ!申し訳なく。。
アップが遅れに遅れて申し訳ないです。。
今、実は日本でして、ワインを通じて本当にたくさんの素晴らしい出会いをさせて
いただく毎日でほんとにハッピーです。
そうした諸々はまた順次ご報告したく、、、。

今日のところは(決して手を抜いているわけじゃぁございません!笑)、
スペインの友人フランクさんからいただいたビデオをここに。

franck.jpg

ワイン商として活躍しているフランス人のフランク・マッサール。
フランス、イギリスでソムリエとして活躍後、10年近く前にスペインに。
96年にはUKのベストソムリエに選ばれ、スペインでは、トーレスのチーフアンバサダーとして、
ワイナリー内外でのトーレスの全ての接客やイベントで料理とのマリアージュを8年間担当していた、
すんばらしい五感の持ち主で、ほんとにステキなお人柄の彼。
現在は様々な素晴らしいワインを扱って海外に紹介している。

プリオラートでも活躍していて、共有してくれたビデオがこれ。
プリオラートの有名な土壌「リコレリャ」。
粘板岩で、もろくて、茶褐色や青色があって、など字面や写真で説明するより、ビデオだと
より感じることができる。
「百聞は一見にしかず」

【ビデオ】 「リコレリャ」ってこんな感じ

この土壌と気候、地形が素晴らしいプリオラートのテロワールを造り、偉大なワインを
生み出す立役者だ。
エレガントで爽やかな、よりアルコール度の低いスタイルへ。
プリオラートでも静かに大変革が起きていることは少しずつ綴っているけど、またこれからも
報告させてください。
まずは、プリオラートの土壌に「触れて」みてください。

フランク、ありがとう!

先週末は、プリオラート、モンサンの村々でワイン祭りが開催された。
そのうちの一つグラタジョプス村での「 Tast amb Llops 2009」に参加してもう1年。
早いものだ。。
スペインで初めてDOより更に細かいフランスの村AOCにあたる「Vi de Vila」が認定された
プリオラート、そんなこともあって、村ごとに試飲会が開催され、盛り上がっていた。

そして、プリオラートが今面白い!って思う。
はっきり言ってプリオラートの重厚さ、凝縮した果実、アルコール度の高さ、価格の高さに
疲れていた人は多いと思う。
私もその一人だった。

でも、

プリオラートに変化を感じる。
より良いワイン造りへの取り組み、情熱を感じる。
80年代に起こったプリオラートの改革から、20年以上、今はその改革者たちの息子の世代、
そしてプリオラートに魅了された外国の若手醸造家が新しい波を起こしつつある。
それが感じられるワイン祭りだった。

【Tast amb Llops  グラタジョプス村】

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今年で4回目となった「オオカミたちとの宴」。
グラタジョプスのステキなホテルCal Llopが中心となって企画。
グラタジョプスでワインを造る生産者たちが集まった。
出展者 ALVARO PALACIOS, SARA I RENE VITICULTORS, LA VINYA DEL VUIT, CELLER RIPOLL SANS,
CELLER DE L’ABADIA, CELLER CECILIO, CLOS MOGADOR, SAO DE COSTER, CLOS I TERRASSES,
CLOS FIGUERES そして、ゲスト生産者にCELLER VALL LLACH (ポレラ村), BODEGA DESCENDIENTES
J.PALACIOS (ビエルソ), TOKAJ-OREMUS (ハンガリー)

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去年のド緊張と比べてとってもリラックスしてワインを楽しむことができた(笑)。
全てを試飲できたわけではないのだけど、印象に残ったものを。

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名称 : Gratallops Partida Bellvisos 2008
品種 : Carinyena 70%, Garnacha Peluda 30%
産地 : Vi de Vila Gratallops, DOC Priorat
生産者 : Sara i Rene Viticultors

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ルネ・バルビエ Jr. 氏。
北向きの畑。ガルナッチャ・ペルーダ、葉に毛が多く生えているガルナッチャの
クローン種。爽やかさ、ハーブ、複雑さ、深み。穏やかにまとまっている。


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名称 : Planassos 2008
品種 : Carinyena 100%
産地 : Vi de Vila Gratallops, DOC Priorat
生産者 : Saó del Coster

前に一度綴ったサオ・デル・コステル
スイス育ちのスペイン人フレディが造るプリオラート。
リリースされたばかりの2008をマグナムで。

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フレディ氏。
アルコール度13.1%、樹齢47年、南向きの畑。
去年からブドウを購入していた同じ畑を購入し、自社畑に。
初めて飲んだ時、今までのプリオラートとは違うバローロのような味わい、
エレガントさに驚いた。
素晴らしいポテンシャル。。

そして、
フレディが新しく造るカニェレッツ(Canyerets)という畑。これもまたカリニェナ100%。
まだリリースされておらず、ワイン名も決まっていないという!
裸の状態のマグナムで供してくれた。
Planassosと異なるのは樹齢が83年、そして北向きの畑。
アルコール度 12.9%、プリオラートでありえただろうか、このアルコール度。
畑にカリニェナ・ブランカ、ガルナッチャ・ブランカが2,3%ほど混植されていてそれも
ワインにブレンドされている。
プリオラートの進むべき方向性を示している赤だと思う。

フレディのワインがそうであるように、プリオラートでは、今、ガルナッチャよりカリニェナに
向かっている感じがする。どちらもアラゴンの固有品種だけど、プリオラートの唯一無二のテロ
ワールで素晴らしいポテンシャルを発揮する。
ガルナッチャ、グルナッシュは様々な土地で素晴らしい赤が造られている。
カリニェナ、プリオラートのテロワールはそのブドウの特徴を最大限に表現し、20〜30年など長熟に
耐えるワインを造ることができるポテンシャルを持っている、という。
もちろんプリオラートのどこでもいいわけではなく、鍵をにぎるのは、モンサン山脈系に近い
プリオラートの北部(グラタジョプス村、トロジャ村もそこに入る)、そして標高350m以上の
北向きの畑。

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「オオカミたちの宴」は、今年は少し趣向を変えて、ライブなんかもやってみたり、スペインの
人気コメディアンEl Gran Wyoming率いる Wyoming y los Insolventesが歌って楽しい雰囲気で
夜が更けていった。

あ、ところで、これまでのプリオラートがダメということでは全くなく、好みの問題でもあるし、
ガルナッチャやカベルネ、シラーなどをブレンドすることで本当に素晴らしい赤を造る生産者も
多くいることも忘れてはいけない。

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ルネ・バルビエ氏が醸すクロス・モガドールやマニェテスは本当に本当に素晴らしいし、ポレラ村の
Vall-Llachもとても好きだ。
まだまだ知らないワインたちもたくさんある。

そしてそして、更に特筆しておきたいのがゲスト生産者で出展していたビエルソのDescendientes
J. Palacios。ビエルソの立役者として、アルバロ・パラシオスとその甥リカルド・ペレス・
パラシオス氏が創業したワイナリー。ビオディナミで造るメンシアたち。
全てのワインをきちんと飲んだことがなかったので、試飲させてもらった。

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名称 : Moncerbal 2007
品種 : Mencía 100%
産地 : DO Bierzo
生産者 : Descendientes J. Palacios

気に入ったのはこのMoncerbal。
ボトルを持ち出してゆっくり飲みたい気分だった(笑)。
標高 660〜730メートルの南西から北西に面した斜面にある。土っぽさ、ミネラルの強さ、
熟した果実、もちろんまだ若くて時間を要するワインだけど、今でも充分にそのワインの
テロワールから来るのであろう味わいは実感できて。すごいなぁ。

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リカルド・パラシオス氏。
なんか「アラレちゃん」とかアニメのキャラクターにいそうな(笑)、かわいらしい風貌で、
すんごく気さくで、ちょっと話しただけでもすごく好きな人柄だった。

【Tast de Torroja de Priorat トロジャ・デ・プリオラート村】

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グラタジョプス村から9kmほど北に行った小さな村、トロジャ村。
Cal Compteという田舎宿の村周辺を見渡すテラスで開催。
今年で2回目。初めての参加。

出展者 Aixalà i Alcait, Combier-Fischer-Gerin, Llicorella Vins, Mayol Viticultors,
Celler Melis, Sabaté i Mur Viniters, Terroir al Límit,Vins d'Alta Qualitat

注目はテロワール・アル・リミット。
南アフリカの素晴らしい醸造家イーベン・セイディ氏とドイツ人醸造家ドミニク・フーバー氏が造る素晴らしい赤。

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ドミニク氏。

名称 : Arbossar 2008
品種 : Cariñena 100%
産地 : Vi de Vila Torroja de Priorat, DOC Priorat
生産者 : Terroir al Limit

樽のタンニンをいかに上手く操るか。本当に難しいことなのだな、と思う。
ドミニクたちのワインは、それをいとも簡単にこなしているかのように、樽が優しく支え、
フローラルさ、柔らかい果実、ミネラリー、素晴らしい酸で、女性的なエレガンス。
樹齢87年のカリニェナ、北向きの畑、フードル24ヶ月熟成。

名称 : Les Manyes 2008
品種 : Garnacha 100%
産地 : Vi de Vila Torroja de Priorat, DOC Priorat
生産者 : Terroir al Limit

これはガルナッチャ、こういうガルナッチャもあるか!という味わい、香りで、至高の赤。。

そのほか、気に入ったのはトリオ・インフェルナルという生産者の

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名称 : Rius 2007
品種 : Cariñena 45%, Garnacha 45%, Syrah 10%
産地 : Vi de Vila Torroja de Priorat, DOC Priorat
生産者 : Trio Infernal (Combier-Fischer-Gerin)

フランスの醸造家3人がタッグを組んで造るスタンダードクラスの赤。
これもすごく気に入った。コスパ素晴らしいと思う。

Vi de Vila が認定されたとはいえ、生産者ごとにスタイルも様々、同じ村内でも環境が異なる
など、村それぞれの共通する特徴があるのかは、結局わからないまま。
少しずつ確立されていくのだろうか。

いずれにしても、様々な変化が起こっているプリオラート。
改めて、また見つめなおしていこう。

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(モンチョ撮影)

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プリオラートの友人フレディから、嬉しい知らせが届いた。

去年5月のプリオラート、グラタジョプス村でのワイン会「Tast amb Llops オオカミたちの宴」
記した生産者のひとつ、Saó del Coster
フレディ・トーレスはそのオーナーの一人で、栽培・醸造を一手に担うやり手の若者なのだが、
その彼のワインが遂に日本に初上陸したというのだ!

フレディは、ガリシア出身のスペイン人だけど、スイス育ち。
もっと若い時、スイスでは良く知れたDJだったのだそうだ。
様々な環境で国際感覚を身につけ、次第にワインにに魅了され、ワインを学び、
2004年プリオラートを訪れ、この地のワインの素晴らしさに創業を決めた。
更に、小さい時から今も、鉄腕アトムの大ファンであるフレディ。
アトムが生まれた国、日本は憧れの国で、小さい時から日本にいつか行くという夢を
持っていたそうだ。その夢がワインという形で叶ったのだ!
オーデックス・ジャパンが輸入をされ、彼のワインが初上陸。フレディも既に、そして
初めて日本の土を踏み、その感動は表現できないほどだったという。

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「テラム」という彼のワイン。

名称 : Terram 2006
品種 : Garnacha, Cariñena, Cabernet Sauvignon, Syrah
産地 : DOC Priorat
生産者 : Saó del Coster

スパイシーな印象に、良質のキャンティ・クラシコ、そしてバローロのような男性的な
エレガントさのある新しいスタイルのプリオラートだ。
プリオラートにもまだまだ色んなスタイルがあることを感じさせてくれる。

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地中を自分たちの手で掘ってつくった熟成セラー。

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収穫期直後でちょうど醸造が始まっていた時。全て丁寧に手作業。

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樹齢82年の3haほどのカリニェナ。
10年以上放置されていた畑をこれだ!と直感、2004年に購入。

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フレディの愛するロバ、カルリータちゃん。
大雪が降った日、薄暗い天気で、カルリータの顔かたち、目の位置など
はっきりわからないけど(笑)。急斜面で機械を一切使えない畑で、
カルリータがフレディと共に大活躍する。

去年の12月初めには、既にリリースを記念するプロ向けの試飲会が開催され、ソムリエ、
ワインショップ経営者、ジャーナリストなどが出席し、フレディのワインが発表された。
東京の「ラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブション」でシェフ・ソムリエを務めるディエゴ・
レケナ氏はフレディのワインの大ファンで、そのお披露目会では、ディエゴさんがフレ
ディの代わりに「テラム」を紹介し、好評を得たそうだ。あぁ、私も同席したかった!

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名称 : Planassos 2006
品種 : Cariñena 100%
産地 : DOC Priorat
生産者 : Saó del Coster

更に新しいワインも造っているフレディ。
この「プラナッスス」は、トップキュヴェだそうだ。
樹齢82年のカリニェナ100%を使った素晴らしい赤。
爽やかさ、複雑さ、樽が邪魔しないゆっくりゆっくり飲みたい赤だ。

ネットでは情報がほとんど入手できないようだが、フレディによると、レストランや
ワインショップなどで既にひっぱりだこの様子!
もちろん、ディエゴさんのいるロブションでも楽しめるそうだ!

ほんとにおめでとう、フレディ!
末永く愛されるワインになりますように。

【 2月16日 追記 】

上記以外で、テラムが手に入るお店リスト。
インポーターさんから情報いただきました。

カーヴ・ド・リラックスさん(東京、西新橋)
別所商店さん(東京、神宮前)
ケインズ・リカーさん(兵庫、神戸)
ワイン・グロッサリーさん(京都)