今年の2月に綴ったブログ、天才醸造家、ラウル・ペレス氏、ホセ・ルイス・マテオ氏と
モンテレイで造るワインの素晴らしさは今でも記憶に新しい。
ラウル氏は、スペイン国内各地の生産者をコンサルティングする一方で、少量生産に
こだわる造り手のブドウを使う形でワイン生産もしている。ビエルソ、モンテレイなど
ガリシアを中心に水準の高いワインを造っているが、なんとマドリッドでも素晴らしい
ワインを造っているのだ!
DO ビノス・デ・マドリッド、日本ではまだまだ知られていないDOだ。
まさか600万都市である首都マドリッドでワインが造られているとは、なかなか
想像がつかない。でも、ラ・マンチャのちょうど上に位置するこの地域、やっぱり、
昔からブドウ栽培が行われている土地なのだ。この地域のワイン、17世紀には
国王フェリペ4世が王室御用達ワインとしても愛飲されていたとか。フィロキセラ禍や
内戦に見舞われ、一時期衰退するが、80年代に入り、本格的なワイン造りが再開、
90年、DO認定に至る。
この前マドリッドに1日寄った際に、少しマドリッドのワインを楽しむことができた。
赤ワインはガルナッチャ、ティント・フィノ(テンプラニーヨ)など、果実味豊かで、
ラ・マンチャのラインの爽やかでフルーティな赤。まだまだ知らない赤も多く、中には
長熟で味わい深いものも出てきているとか。
白は、地ブドウ、マルバール、アルビーヨ・レアル種が面白い。
爽やかで酸味のキリッとした香り豊かな白になる。
そのマドリッドで、ラウル・ペレスと、ラウルが高く評価するマルク・イサルト・ピノス
という若い醸造家と共に造るワインが BERNABELEVA。
Sant Martin de Valdeiglesiasに位置するこのワイナリー、計30haの畑、樹齢40〜
80年の古いブドウ樹で、様々な土壌で栽培したブドウからワインを造る。
醸造する赤4種、白1種のうち、紹介したいのは
Cantocuerdas と Navaherreros
名称 : Cantocuerdas 2007
品種 : Albillo Real 100%
産地 : DO Vinos de Madrid
生産者 : Bodega y Viñedos Bernabeleva
5月初旬のスペイン最大の展示会FENAVINで試飲する機会をいただいた。
マドリッドの地ブドウ、アルビーヨ・レアル種の白。
樽が入ってかなり濃厚だけど、やっぱり素晴らしい味。
名称 : Navaherreros 2007
品種 : Garnacha 100%
産地 : DO Vinos de Madrid
生産者 : Bodega y Viñedos Bernabeleva
大きな樽で発酵、醸しは30日以上。フレンチオーク(225〜600l)で樽熟。
ラウルが手がけるワインにはいつも驚かされる。
果実味、タンニン、樽のニュアンスなど本当に素晴らしい。
これがヨーロッパ南部のガルナッチャなのか?!と疑ってしまうほどの軽さと上品さ。
参った!ラウルってほんとにすごい。。あぁ、こういう味わい、大好きです。。
ラウルのワインは、三桁レベルの少量生産で、国内でも本当に手に入りにくいが、
このNavaherrerosは13000本生産、バルセロナのVila Vinitecaでも手に入り、ほっ。。。
13ユーロほどで、このクオリティは、他にない。買いだめしておくべきだなぁ。これ。
これらのワイン、ワイナリー和泉屋さんが近く日本で販売されることになっていて、
新井社長のブログ「治彦的ワイン日記」で紹介されています!
(新井社長、ワインのお写真、お借りしました!ありがとうございます!)
ワイナリー名「Bernabeleva」の由来は
「Berna」はインド・ヨーロッパ語族で「熊」を意味し、
「Bernabeleva」は「熊に捧げた森」という意。
ギリシャ神話の狩猟の女神であるアルテミス、ケルト神話の熊の女神アルティオ、
ローマ神話の狩猟神であるダイアナなどの女神たちに由来し、彼女らは、ブドウ酒を
賛美する儀式の際に熊を伴っていたことから由来しているのだそうだ。
ラウルは最近、ビエルソのワインを携えて来日したのだそうだ。
そのレポートがYomiuriワインニュースに掲載されていた。
「無名の産地を開拓するのが面白いんだ」と。
もう、どんどん開拓して、ラウルのワインを増やして欲しいものだ!







