DO PENEDÈSの最近のブログ記事

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海風、白亜と太陽と、地中海の
恵み、そして、マネルのこの笑
顔に映し出される人柄の温かさ、
地元愛、
それがクロス・レンティスクスの
泡には感じられる。
DO ペネデスで造る泡。
敢えてカバは名乗らない。
カバを名乗る名乗らないは重要
じゃない。
彼が信じる泡を造る。
それだけ。

ペネデスを中心とするDOカバは
スペイン 7 か所に点在する特殊なDO。
年間2億本以上が生産され、巨大生産者たちの存在、歴史的にブドウの品質に
こだわってこなかったことから安価でブドウやベースワインを購入し大量に造ら
れるカバが多いのは確かだ。
ブドウ栽培農家も品質を求めようとしても巨大生産者にブドウを廉価で販売
せざるを得ず、必然的に質より量が重視されてきた。

シャンパーニュよりもフランチャコルタよりももっと南に位置するカバのエリア、
ブドウがしっかり成熟するための太陽に恵まれ、色んなヴィンテージをブレンド
しなくても、しかも土着の品種で良い泡ができ得る、その環境を最大限に活か
せばもっと面白いカバがたくさんあるはずなのだ。
泡用のブドウは早めに収穫するからテロワールは反映されにくいかもしれない。
でも、スティル用と比べるから「早い」という感覚になるだけであって、自分が
追求する泡用に理想的な成熟レベルがあり、その適熟時に収穫をすれば、テロワー
ルを表現する泡は造れる。
そう信じて泡造りをしてきたのがこのマネル。

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海沿いから標高 600 m ほどまで
広大に広がるDO ペネデス。
そのうち海沿いの一部にガラフ
自然公園がある。
この一帯は石灰質の岩塊のエリ
アで海に突き出しており、遠い
昔海底だったところ。






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真っ白い母岩が見える場所や
長い時を経て風化し砂状に
なった場所などあるけど、
貝の化石もよく見かけ、石
灰の純度が高いスペインでも
珍しい土壌。

その一部に、畑が僅かにある。
2001年頃自然公園に指定され
開拓や建設が禁止される前か
らあった畑たちだ。

カン・ラモン_14世紀からの邸宅が醸造所の一部.JPG

マネルのアヴィニョ家はこのガ
ラフの土地で代々ブドウ栽培農
家として生きてきた。
3代目のマネルとジョアン兄弟
は、ブドウ販売ではなく、自分
たちでワインを造ろうと 2001
年、クロス・レンティスクスを
起ち上げる。
14世紀からのアヴィニョ家代々
のマシア(カタルーニャ農家の
伝統的な邸宅)に併設して小さ
な醸造所を造る。


マネルは17年間カバワイナリーで醸造家としての経験をもとに、自分が生まれ
育ったエリアで、このエリアでずっと栽培されてきた土着品種で瓶内二次発酵の
泡を造り始めた。
チャレッロ、チャレッロ・ベルメイ、マルバシア・デ・シッチェス、スモイなど。
DOカバでは認可されていなかった品種もあったから DO ペネデスで。

「昔(フィロキセラ以前)はここらへん一帯みんなブドウ畑だったよ。
 その後カバ用に 3 品種(チャレッロ、パレリャーダ、マカベオ)への植え替えが
 奨励されるようになるまでは、このエリアにはマルバシア・デ・シッチェスや
 スモイがたくさん植えられていたんだ。」

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1939 年にマネルのひいおじいちゃんが植え
たスモイやチャレッロの細分化された区画。
それらが敷地内にある森林に囲まれるように
広がり、周囲の畑から独立している。
緩やかな斜面に畑があり、海からの風を直
接受ける。

自然をリスペクトした栽培を、と地元で放
牧されている羊などの糞を堆肥として使用
したり、地元に育つハーブを煎じたものを
稀釈して撒布したり。

平均収量は3500〜4000kg/ha と低収量
(DOペネデス規定の白ブドウ最大収量は
12,000 kg/ha)。
泡は 35,000 本ほどと非常に小規模。
野生酵母のみで醸造、その澱の一部を冷凍
保存し、解凍して瓶内二次発酵時に添加する
ほどの徹底ぶり。動瓶は全て手作業、SO2
無添加で非常にきれいな泡ができる。




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名称: Clos Lentiscus Blanc Brut Nature
品種 :Xarel.lo 75%, Malvasía de Sitges 25%
産地: DO Penedès
生産者:Clos Lentiscus

平均樹齢10年のチャレッロとマルバシア・デ・
シッチェス、瓶内熟成 20 ヶ月以上。
エントリーレベルでこの泡の細やかさ、繊細さ
そして快活なトロピカルフルーツやオレンジの
花、クロス・レンティスクスの泡全てに共通
するミネラルが背筋を伸ばしてくれる。
ドサージュなしで果実の旨味だけ。






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名称: Clos Lentiscus Sumoll Reserva Familia
                  Blanc de Noirs  Brut Nature
品種 :Sumoll 100%
産地: DO Penedès
生産者:Clos Lentiscus

野イチゴや森の果実など繊細かつ力強い味わいに
酸やミネラルが骨格を形成し、細い繊細なニュ
アンスが複雑に絡み合う。
瓶内熟成 30 ヶ月以上。
大ぶりのワイングラスでも飲みたくなる。
非常に五感に訴えかけてくれる泡。
スモイという品種の繊細な果実味やテンションを
表現している。




「このあたりには古代ローマの道が残っているんだ。」
「古代ローマの人たちがアンフォラでワイン造りをしていたその歴史や伝統を
大事にしたい。」

地中海の自然、古代ローマ、ギリシャの人々が連綿と広げてきたワイン文化を
リスペクトし、現代を生きるマネルなりに表現することを追求。

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レンティスクスとは敷地内に生育するレンティスコという樹齢 1000 年以上の
灌木のこと。灌木にも関わらず、大木に育ったという珍しい木。
近くに水脈があると育つこの灌木は古代ローマ人が定住地を探すために目印と
してきたそう。定住しながら彼らもこの地でワイン造りをしていただろう。
ワイン造りの歴史の重みを感じさせてくれる。

レコルタン・マニピュランの泡の小規模生産者、生産本数が少ないから
そんなに知られても困るけど、果実のパワー、テロワールを感じることが
できる、こういう泡がスペインにもあること、もっと知られるべきだ。




チャレロ、ペネデスでにわかに注目を浴び、そのポテンシャルで国際的にも
評価が高まっている土着品種。
もとはカバ用に使用されてきた品種だけど、スティルでチャレロ白を造る造り手が
増え、現在に至ってもまだ増え続けている。
この品種のワインに関しては、ジャンシス・ロビンソン女史も注目し、評価して
いたことを先のブログで書いたけど、今日は、スペイン国内のオンラインワイン誌
権威「エル・ムンド・ビノ」のチャレロテイスティングの記事の訳をここに記します。
「エル・ムンド・ビノ」は少し前にロバート・パーカーのスペイン、南米担当に
抜擢されたルイス・グティエレスさんも在籍していた場所で、スペインでも非常に
高いレベルのテイスター、ワインのプロが揃う。
チャレロのこれだけ多アイテムでの並行試飲は実は初めてだったとのこと。

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「ベルデホやアルバリーニョ、このスペインを代表する2つの白ブドウ品種に
関しては評価・認識が深まり、この30年で消費者の舌も肥えた。ゴデーリョも
その方向性にあるが、注目され、復活し注目を集めたのはもっと後になってから
だった。そして、チャレロ - カバ用品種の仲間であるマカベオ、パレリャーダを
差し置いて注目を集めつつあり、スティルで白を造る生産者が驚くほど増えて
きているカタルーニャの品種 - も同じ道を歩むだろうか。このことに関して
確認したく、今回初めてチャレロ試飲を行った。

結果は非常に興味深いもので、スペインの他の白ワインとは異なり、その多様
性の豊かが際立った。それは、チャレロという品種がブルゴーニュのシャルドネの
ように、香りや味わいの特徴がベルデホ(干し草、青リンゴ、軽い苦味)や
アルバリーニョ(トロピカル系のふくよかさ、黄桃、スモモ、イキイキとした酸)
ほどに強調されておらず、代わりに包み込むような厚み、ボリューム感、そして
酸はシャルドネのそれよりも存在感があることを特徴とする品種であり、それに
より、表土やその下などの土壌、そして醸造(果皮とのマセレーション)、熟成に
よって様々に変化するからである。だからできるワインは非常に多種多様である。

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シャルドネと比べて、より粗野さ
があり、よりフレッシュ感がある
品種。熟成が進むと薄いピンクっ
ぽい色調を帯びるためわかりやす
い。チャレロは他の要素(テロ
ワールや醸造)を映し出す。
醸造家でありコンサルであるルイ
ス・ビダは13年以上前からチャレ
ロを注目し、この品種が注目され
だす前から、若いうちから楽しむ
スタイルよりも熟成させた方が良
いことに気付いていた。
ベルデホと同じように、醸造技術
が発達し、よりフローラルや果実
のニュアンスが出るワインも出て
きたが、それは「香り」を強調する酵母を使用していないことを望んでいる。


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まだまだチャレロは道半ば。だか
らこそチャレロのスタイルはまだ
十分に確立されていない。今回の
テイスティングでは、ローラン・
コリオ、イレーネ・アレマイン夫
妻の鋭くピュアさのあるスタイル
のチャレロや、テロワールを前面
に出したトン・マタ(セイェル・
クレド)、そして非常にスペシャ
ルな、ほとんどオレンジのニュア
ンスを感じるトン・リンバウの
チャレロなどの素晴らしいワイン
が際立った。その他にも、栗樽で
長熟したカン・ラフォルス・デル
ス・カウスのパイラル(2006は
彼らのベストビンテージではないが)、潔いほど醸造技術を追求したスタイルの
ワインなどがあった。これら興味深いチャレロがどこまで生命力があるのか、
これからも追っていきたい。

カタルーニャで最も個性があり、ポテンシャルが高い白ブドウ品種、チャレロ。
幅広い種類の(もちろん全部ではないが)泡ではなく、スティルの白を比較試飲
することは高い関心があった。

計32アイテム(うち1アイテムはブショネで試飲できず)を試飲した結果、
素晴らしく多様なスタイルに出会えた。

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                                   チャレロベスト 15

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中でも、ローラン・コリオ、イレーネ・
アレマイン夫妻の白(唯一DO外のチャレ
ロで謎のヌブルス2012も造る)、そして
セイェル・クレド(「オルタ―・エゴ
(他我)」を意味、素晴らしいカバを造
るレカレドのスティル)のトン・マタの
白が非常に際立った。







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前者のチャレロは繊細さ、きめ細かさ、フ
レッシュさ、そしてマタ氏のチャレロはテ
ロワールを大いに引きだしており、両者の
スタイルは全く異なる。
そして、もう1人、トン・リンバウ、彼の
「ナチュラル」ワインは果皮と共に長期間
マセレーションしたもので、そのスタイル
は他のどのチャレロとも異なる。澱と共に
寝かせずに造った白の方がより野性的で興
味深い。






リーズナブルな価格帯でその特徴や個性で際立ったのはパレス・バルタの
カルカリ 2012、ウリオール・ロッセルのビロレット 2012、そしてアルベット・
イ・ノヤのエル・ファニオ 2012 だった。

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また、長熟でポテンシャル高いチャレロとして知られるカン・ラフォルス・
デルス・カウスのパイラル 2006は2005ビンテージほどのレベルまでは達して
いなかった。

2013年10月11日
テイスター : フアンチョ・アセンホ、マヌエル・プエルト、ビクトール・デ・ラ・セルナ」


私自身もこれらの生産者は非常に注目している。
チャレロは本当にポテンシャルの高い白かも、と思わせてくれるワインたち。

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そして、これら上位の生
産者の畑があるエリアを
考えると、だいたい、右
地図DOペネデス内で
色く囲ったエリアに集中
していることに気づく。
中央ペネデスの中央部と
東部、そして海沿いの低
地バハ・ペネデスとの境
にある石灰質を多く含む
土壌のガラフ自然公園の
り口のあたり。
それはまた、DOペネデス
内でのチャレロに適する
テロワールをワインたち
が自然に表しているよう
にも思えてなんだか嬉し
なるのだ。



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                    (マップは Agustí Torelló Mata より) 

DO ペネデスは、2011年にDO統制委員会会長にアルベット・イ・ノヤ社のオー
ナー、ジョセップ・マリア・アルベット氏が就任して以来特に精力的に改革を
進めており、チャレロ種をペネデスのフラッグシップ品種とし品質向上を図ったり
ペネデス・バハ(沿岸部)、メディオ(中央部)、アルト(高標高部)という
大きなくくりだけでなく、5つのエリアに土壌・環境ごとに区分することで各エ
リアの特徴を明確にし、ペネデスワインのブランドイメージ向上及び品質向上の
動きも見せている。

最近、新たに情報をいただき、区分されるエリアは 5 つではなく 7 つになる
予定、とのニュースが出た。
委員会に問い合わせたところ確定した内容でも公式発表でもないとのことで、
7つのエリアを示すマップなどもまだないとの段階だけど、どんな状況か
の記事をさっくりと訳してみる。

DO ペネデスは、2 年前に DO 統制委員会会長にジョセップ・マリア・アル
ベット・イ・ノヤ氏が就任して以来DOのフラッグシップ品種としてチャレロ
種の PR をするなど活動しており、加えてサブゾーンの区分も進めている。
土壌地図を元に DOは既に 7 つのエリアに区分し、現段階では各生産者に内容
確認を行ってもらっている。各エリア名はまだ確定していないものの、エリアが
当初の 5 つではなく 7 つに区分されることは確認できている。

① Marina del Garraf (沿岸部)
② Massís d´Ordal-Garraf (沿岸部)
③ Conca del rius Foix (中央部、フォィシュ川沿い)
④ Conca del rius Anoia (中央部、アノイア川沿い)
⑤ Vall del Bitlles  (中央部北、ビッリェス川沿い)
⑥ Montmell  (高標高部)
⑦ Pla de Manlleu (高標高部、パレリャーダが主要品種)

土壌研究はまだまだ十分でなく、上記エリアはまだ確定ではなく、今後更に修
正が入り、1~2年後には最終的に決まるだろう、とのこと。
各エリアの土壌や気候、などの特徴は徐々に明確化され、エチケットにエリ
アが明記され(現在は何もない)消費者に付加価値となる情報が提供され
ことになる。各エリアの適植品種も明確化し、収量もエリアごとに再規定し
それぞれのエリアが独自性を持つようになるだろう、とアルベット氏は語る。」

委員会だけでなく生産者の意見や主張をまとめて最終的に決定するのは
大変な作業だとは思うけど、行政的・私的関心ではなくテロワール重視の
ロジカルで消費者にわかりやすい区分を期待したい。
良くしていこう、という動きはポジティブで、スペインは産地呼称の厳密化が
ほとんど行われていないから、フランス、イタリアを追いかける形でこういう
動きがこれからも出ていくのだろう。
結局は生産者、液体が重要なのだけど。

また更にニュースが出たらお伝えします。


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MWであり、世界的なワインジャーナリスト、ジャンシス・ロビンソン女史のブログ

この水曜日の記事はチャレロ特集だった。


チャレロを固有品種としてクオリティが向上しているペネデス産地について、よく説明

されており、興味深いので、以下、訳をここに記す。


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「スペインワイン、寄り道の旅 - チャレロ -


リオハのクネやリベラ・デル・ドゥエロのベガ・

シシリアについて書いた記事については満足して

いるが、これから少し時間を割いて脇道に逸れ、

スペインの余り知られていないブドウ品種や産地

について綴ろうと思う。フミーリャやアリカンテ

のモナストレル種、マラガのロメ種、マンチュエ

ラのモラビア・アグリア種、シエラ・デ・グレド

スやプリオラートのガルナッチャ、ビエルソとリ

ベイラ・サクラのメンシア、リアス・バイシャス

の黒ブドウ、カイーニョ種、ガリシアのゴデーリョ種、そして、スペインの超個性的ワイン

シリーズの第一弾として、ペネデスでいわゆるブーム再来のチャレロ種について記す。

 

これらのワインの多くは少量生産で希少で手に入りにくいが、試してみる価値のあるもので

あり、または偉大なリオハやシェリーと並んでスペイン最高のワインになるポテンシャルの

あるものもある。

 

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ペネデスは、ナバーラやソモンター

ノと並んでフランス品種、主にカベ

ルネ・ソーヴィニヨンとシャルドネ

を強く打ち出す数少ない産地の一つ

だった。このコンセプトが見合う時

あった。スペインは貧しい国で

スペインのワインは全く威厳がない

フランスワインはその全く逆で、魅

力的で世界最高のワインとされてい

た。理論は明確だった フランス

品種で偉大なワインができるが、スペイン品種ではできない。こうしてその流れに乗るワ

イナリーが出た。この作戦はしばらくの間認められたが、同じように新世界のワインも機

能し、そうしたワインたちとも競合しなければならなかった。突然それまでの強みが弱みに

変わり、市場は地場品種で造るワイン、国際的なわかりやすいワインではなく、異なる特

徴のワインを好むようになった。

 

バルセロナ県にあるペネデスは、スペインの様々な地域で(リオハでさえも)造られる

スパークリングワイン、カバの主要産地と重なるようにして位置している。ここで栽培さ

れるマカベオ(別名 ビウラ)とパレリャーダ、チャレロは当初からカバ用の主要3品種だ。

また、シャンパンのようなスタイルのスパークリングワインを造るためにシャルドネや

ピノ・ノワールも栽培されている。

 

ペネデスの新世代の若い醸造家たちはチャレロとその高樹齢の畑(若い畑も含め)に注目

し、ブルゴーニュの伝統的醸造法を用い、ペネデスのシャルドネから造る白よりもより

ブルゴーニュスタイルの白を造り始めている。チャレロを使って樽発酵、樽熟成をするのが

今のところのスタイルのようだが、リオハで過去素晴らしい白が造られてきているように、

マカベオも素晴らしいポテンシャルを持っていると確信している。しかし、チャレロの

白はブルゴーニュ白のようなテクスチャーと酸 -これはブルゴーニュより温暖な産地に

とっては重要な点である- を持っていることは確かで、それだけでなく、異なる個性を

持つ。いわゆる、大西洋の骨格で地中海の顔を持つスタイルで、それが温暖な産地の樽

発酵したシャルドネ白とはスタイルを異にする。

 

ここに紹介するワインの中には非常に少量で手に入りにくいものもある。これらの長熟の

ポテンシャルはまだこれから証明されることになるが、既に、熟成したシャンパンよりも

カバの進化(樟脳やバルサムのニュアンス)のように10年経って素晴らしく変化している

例も見受けられる。

 

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アレマイン・イ・コリオ、 ガラフ  

                          プロウ・イ・ファ・ソル 2010  ペネデス

17.5 点  飲み頃  20122019   12 %

イレーネ・アレマイン(ペネデス出身)とローラン・コリオ

(フランス出身)は若い夫妻で、2人がブルゴーニュで醸造を

学んでいた時知り合った。彼らはペネデスに落ち着き、ボル

ドー品種と土着品種カリニェナをブレンドし良質でタンニン

豊かな赤ソット・レフリエクを1999年から造り始めた。

この赤は飲み頃になるまで長い時間を要すため少しずつ売れ

ているが、彼らが初めて白をリリースした時は、あっという

間に完売し、今では引っ張りだこである。2008がこの白の初

ビンテージで、プロウ・イ・ファ・ソル、カタラン語で

「雨のち晴れ」を意味し、童謡の歌詞からとったものだ。

チャレロが主要で、ペネデスの一地区、ガラフのマルバシア・

デ・シッチェスが15 ブレンドされている。ノン・トーストの300ℓ容量オーク樽で

発酵・熟成、最もピュアなブルゴーニュスタイルだ。

樽のニュアンスはまだはっきりしていて、わずかにコシュ・デュリやルフレーヴのスタ

イルに似ていて、スモーキーな澱、炒りごまの香り、クリーンで緻密、白果実やウイ

キョウ、ミント、柑橘系のニュアンスも。味わいは、非常にフレッシュでインテンス、

良い重さもある(またムルソーが頭に浮かぶ)。どのように熟成するか非常に楽しみだ。

今の時点でも楽しめるが、まだとても若く、瓶熟するにつれより複雑さが増していくと

考える。

 

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カル・ラスパリェット、 

  ヌン・ビニャ・デルス・タウス 2009  ペネデス

16.5    飲み頃 20132017  13 %

この白は、トレラビ村に位置する0.9haのタウス畑のビオディ

ナミ農法で栽培された樹齢65年の単一畑チャレロのワインで

ブルゴーニュスタイルで造られている。

オーナーで家族が畑を所有するエンリック・ソレルはプリ

ラートのクロス・エラスムスで醸造を担っているエステル・

ニンのサポートを得た。ブドウは除梗し、12時間低温浸漬、

低温で発酵(1314℃)しピエス(新樽比率 60 %)で 

か月熟成。

ほとんど赤みがかっている濃いイェロ―カラー。樽のニュ

ンスを香りでは強く感じるが、味わいは良い凝縮度で、

り、テクスチャー共にブルゴーニュ白を思わせる。

樽使いや価格設定にその情熱を見てとれるが、国際的な視点

に基づくものだ。レモンのような酸とクリーミーさ、そしてスパイシーな樽のニュア

ンス、そしてわずかに塩気が口の中で感じられ、良いストラクチャーがありながら、

バランスが取れフレッシュさを伴うスタイルだ。生乳ソフトチーズと共に楽しみたいが、

樽のニュアンスがより溶け込むよう、もう少し保管すべきである。  

 

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カン・ラフォルス・デルス・カウス、 

        チャレロ パイラル 2005  ペネデス

17     飲み頃 20092015 13.5 %

カン・ラフォルス・デルス・カウスはペネデスのガラフ

地区の素晴らしい場所にある。オーナーであるカルロス・

エステバ氏の企業家精神により、特に余り知られていない

品種のみを栽培し個性溢れるワインを造る。この造り手の

カバも素晴らしいが、特にスティル白は秀でている。

これは栗の木樽で発酵・熟成したピュアなチャレロ白で

ある。最新ビンテージは2007で、収穫して数年後にリリー

スされるため、それだけでチャレロの長熟のポテンシャル

に対するこの造り手の信念を感じる。ちょうど2005ビン

テージを個人的に保管しているので、どのように熟成して

いるかを見るには興味深い。このワインは樹齢60年の畑の

チャレロを使い、栗の木材(オーク材よりより中和的な木材)の新樽で1214か月熟成。

彼らはまた上級キュヴェでインクロシオ・マンゾーニ種でロカリス、ビニャ・ラ・カルマ

畑のシュナン・ブラン単一畑白ラ・カルマも造っている。

熟成を物語る色調、ゴールド系。初めわずかに還元が感じられ、それから熟成したリース

リングを思わせる重油のような香り、樟脳などの豊かなバルサム香、熟成したカバを思わ

せるローリエ香、そして骨格に熟した黄果実。ハチミツや焼きリンゴを伴うナッツ香(樽

由来ではない)もわずかに。味わいは、ボディがあり、チャレロの特徴であるしっかりし

たストラクチャーと酸が感じられる。しなやかで丸みがあり、非常に長い余韻。個性豊か

なワインである。白肉や鳥肉と合わせて。熟成白がお好みでない場合は若いビンテージの

もので。 

 

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マス・カンディ、 デシッチ ブラン 2010   ペネデス
16    飲み頃  20122015 13 %

フランス品種が氾濫し、しまいには市場から認められなくなっ

たペネデスで産まれた新しい白の一つである。マス・カン

ディのようなワイナリーは特に白ブドウのチャレロなどの

土着品種を見直し、デシッチを造った。シュル・リーで 

月ほど熟成。

青みがかった淡いイェロ―カラー。軽やかでフレッシュ、

ローラル(白い花があるように思う)のニュアンス、リンゴの

グラニー・スミス種や洋梨も思わせる。樽のニュアンスは全く

なく、空気に触れさせ時間を置くと薬効のあるスタイルに。

サラダや野菜のグリル(カタルーニャ料理のエスカリバーダな

ど)など軽い料理と。 

 

 

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パルダス、 チャレロ 2008  ペネデス

16.5    飲み頃 20112015  13.5%

ペネデスのビオディナミ農法による代表的な生産者の一つ。

サン・サドゥルニ・ダノイアに近いカン・コマスと呼ばれる 30 ha 

畑で1996年からスタートしたプロジェクト。1998 に植樹し古樹の

畑を再構築し、2004年に初ビンテージをリリースした。畑が年を重

ねるほどワインはクオリティを増しており、この2008は今までのビン

テージで最高の白、ブルゴーニュスタイルのチャレロ、である。

カベルネ・フラン主体の赤も造る。

スパイスとスモーキーな香りが非常に豊かで、ナッツやポップコーン

ゴマの種、バルサムなどのニュアンスも。樽香も強い。味わいは、

タンニンが多く、クリーミーさがあり、同時に酸を感じる白果実の

ニュアンスもはっきりある。長い余韻で続性があり、なめらか。」


以上。


どれも個性的でクオリティ高いチャレロばかりだ。世界的にはこうやってスペインの個性

あるこだわりのワインがどんどん注目されてきている。日本でももっともっと注目されて

いいはずだ。

ペネデスは、ここ数年で、中小規模の造り手で固有品種チャレロやスモイ、ガルナッチャ、

また高樹齢のカベルネ・ソーヴィニヨンなどで低収量でブドウのクオリティにこだわった

ワイン造りをする人たちがどんどん出てきている。また、DOペネデス統制委員会の会長に

アルベット・イ・ノヤ社のオーナー、ジョセップ・マリア・アルベット氏が去年就任し、

精力的にペネデス産地の改革を始めているようです。例えばチャレロ種をペネデスの

フラッグシップ品種とし、品質向上を図ったり、お隣県のデルタ・デル・エブロの牡蠣との

マリアージュのPR活動を行ったり、また、ペネデスという大きなくくりだけでなく、

5つのエリアに正式に区分することで、より各エリアの特徴を明確にしペネデスワインの

ブランドイメージを向上させる動きも見せている。また、アルベット・イ・ノヤ自体が

カタルーニャでオーガニック栽培の先駆け的存在ということもあり、ペネデスで栽培され

るブドウ全てをオーガニック栽培に替えていくという考えも持っているなど、どこまで

実現するかは未知数だが、精力的に改革を進めていて、今後が楽しみな産地となりつつ

ある。




 

 

 

passot.jpgずっとずっと気になってはいたんだけど、なぜか飲む機会がなかったこの造り手のワイン。

 

このラベルたち

ソット・レフリエク、パス・クルテイ

色んなところで評判を見聞きし、造り手の夫妻、ローランやイレーネのことも色んな機会に

顔を合わせるなど、その存在はかなり前から知っていたけど。

 

ワインも人と同じで縁だな、と思う。

 

最近やっと機会があって、出会うことができた、彼らのワインに。

 

ペネデスのワインだ。

 

でも、この産地のイメージは取っ払うべきクオリティのワインであること、飲んですぐ気付く。

 

ここ10年で、現地回帰、品質重視で小中規模の生産者が良いワイン造りに力を入れ始め、

ペネデスは進化しているものの、フレシネ、トーレスなどの超大規模生産者がひしめく

この産地ではどうしてもそうした大量生産の流れが大きくあることも否めない。

 

そんな中、

 

イレーネの家は代々ペネデスでブドウ栽培、ワイン造りをしてきた。

おじいちゃんの代からブドウ栽培だけでなくワイン造りを始めて、小さい頃からブドウや

ワイン造りに触れていたイレーネ。おじいちゃんは、手作りでブドウを大事にしたワイン

造りをしていて、同じ思いでワイン造りをしたい、その気持ちが強く、当時のタラゴナ大学

などでのスペインの醸造学の講義(工業化されたワインの造り方)は全く興味が湧かず、

ブルゴーニュで勉強することを決意、それから 6 年間ボーヌに住み、ジョセフ・ヴォワイヨ

などのドメーヌで経験を積み、ローランと出会い、一緒に。

ローランも醸造家そして生化学者でシノンやサンセールでも醸造経験を持つそうだ。

その後、2人でカリフォルニアで1年ワイナリーで経験をし、またブルゴーニュに戻るが、

イレーネの父親が持つ倉庫と畑を譲ろうという申し出をきっかけに故郷ペネデスでのワイン

造りを決意。

 

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この造り手にとても興味を持ったきっかけと

なったワインがこの赤。

バルセロナの大好きなグレスカというレストランで

いただいた。

 

名称 : La Lluna La Pruna 2009
品種
: Monastrell 75 %, Cariñena 20 %, Syrah 5 %
産地
: DO Penedès
生産者 : Alemany i Corrió

 

冷涼さがあって、繊細で、酸がキレイで過剰な抽出をしていない

自然な赤で、すごく好きなスタイル、今まで飲んだペネデスの赤

とは異なるスタイルで驚いた。

 

 

 

 

 

ローランとイレーネは1999年に創業、始めに造り始めたのがパス・クルテイと

ソット・レフリエクの2つの赤。

 

名称 : Pas Curtei 2009
品種 : Merlot 60 %, Cabernet Sauvignon 20 %, Cariñena 20 %
産地
: DO Penedès
生産者 : Alemany i Corrió

 

名称 : Sot Lefriec 2006
品種
: Merlot 50 %, Cabernet Sauvignon 30 %, Cariñena 20 %
産地
: DO Penedès
生産者 : Alemany i Corrió

 

メルロ主体で、平均樹齢 40 年(スペインでは最古樹 の一つ)のカベルネ・ソーヴィニヨン、

平均樹齢 60 年以上のカリニェナでフレンチオーク樽で 1 年から 2 年をかけて熟成。

 

小さな倉庫を改造して造った醸造所は、お世辞にもモダンでキレイとは言えないけど、

必要な設備は全て揃っている。

 

Sot_Lefriec_カリニェナ畑.jpgブドウのクオリティを最重視する

彼ら、

「お金をかけるなら土壌分析や栽

培の方だわ。」

とイレーネ。

 

スペインではほとんど実施されて

いない徹底的な土壌分析を実施。

メルロは 5,000 /haなど高密植

で、一つ一つの樹と対話しながら丁

寧な栽培を心掛け、リュット・レゾ

ネで必要な時のみ硫黄散布、農薬は

使用しない。

そのブドウのクオリティ、凝縮度、

健全さがすごく感じられるワイン。

地中海らしさもありつつ、冷涼さ、

軽やかさもある。

 

DSC02621.JPG

野生酵母のみで醸造、SO2は少しだけ添加、赤はフィ

ルター、清澄処理はしない。

白も優しくフィルターのみ。

 

先にも書いたけど、ペネデスはトーレス、フレシネ、

コドーニュなど、カバやワインの巨大企業がひしめく

産地だ。自然と統制委員会による規制・管理も巨大企

業の影響が大きく、どうしても質より量に重きが置

れてしまう。小中規模生産者がなかなか見えないこの

ペネデスだけど、少しずつ本当に良いワインを造ろう

いう動きが出てき、この10年でペネデスは変わっ

きた。

 

その最高峰にいるのがこのアレマイン・イ・コリオ。

 

パス・クルテイとソット・レフリエクはペネデス中

部の平野部にあるミクロクリマの畑で、そして、

2003年から新しく造り始めたラ・リュナ・イ・プル

ナとプロウ・イ・ファ・ソルは海に近いガラフとい

う自然公園の入り口にある小さな山の斜面で栽培す

るチャレロ、マルバシア、モナストレル、カリニェ

ナなどのスペイン品種で造る赤と白。

 

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名称 : Plou I Fa Sol 2010
品種
: Xarel.lo 90 %, Malvasia de Sitges 10 %
産地
: DO Penedès
生産者 : Alemany i Corrió

 

チャレロ主体で、垂直プレスでプレス、フレンチオーク樽

(300ℓトーストほぼなし)でアルコール発酵、フレンチ

オーク新樽で 10 か月熟成。

チャレロのふくよかさ、バランス良く溶け込んだ樽、豊か

なミネラル、冷涼さ。

 

 

 

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ガラフの赤と白はどちらも1200

本ほどの生産と超希少で、国内

外で引っ張りだこ、ほとんど

手に入らない。

 

地中海に近いこのガラフは、灌

木に覆われた山がちな自然公園

になっている。大昔海底だった

この地は貝の化石などが多く

石灰質を非常に多く含む土地で

その地形からミクロクリマが形

成され、特にチャレロ栽培には

適するエリアとされる。

 




プロウ・イ・ファ・ソルとはカタラン語で「雨のち晴れ」という意。

このエリアが雨が降ってはすぐやみ、やんだ後に降り注ぐ太陽の光に魅了されて、

そんな名前をつけたそうだ。

 

ローラン&イレーネ夫妻2.jpg

ワイン生産者は他の産地のワイ

ンを知る必要はあるだろうか。

私はあると思っている。

世界中で造られるワイン、その

現状、傾向、スタイルの変化、

他の国の産地のスタイル、醸造

技術、そういうことを知ること

で自分のワインに対する方向

性、概念、哲学がより明確にな

ると思うし、自分のワインをよ

り客観的に見ることができると

思う。

私が好きなワインの造り手を見

ると、そういうオープンな視野

を持つ人たちがほとんどだとい

うことに気付く。

 

 

そういう人たちは、往々にして謙虚で、今の状態に満足せずより良いワインを造りたいと

いう情熱に溢れている。そんな想いが伝わってくるワインはやっぱり魅力的だ。

ローランとイレーネもそんな人たち。

素朴で、自然体で、畑の作業、ワイン造りに携わることを最上の幸せと考える。

 

世界中でグローバル化の波は止まらない。

様々な分野で工業化された商品が氾濫する。

価格競争は激化の一途。

コスト削減のためにほとんどのモノが中国で生産される。

消費社会で大量にエネルギーが消費される。

日本経済が復活するためには、これから大事なのが中小企業による

反大量生産の本物志向の職人技で、自然の恵みを感じられるもの、

こだわったもの、そうした新産業の発達が鍵になってくると思うし、

そうした企業が確実に増えてきている。

 

これはワインにも言えることだと思う。

 

自然の恵みを感じられ、こだわった小規模な造り手のワインがもっともっと

大事にされるべきだし、評価されるべきだ。

どこの国のもの、というよりは、どの造り手のもの、

そこを重視していくべきだと思う。

 

もうすぐ終わろうとしている 2011 年。

今年は本当に色んなことがあった。

全てのご縁に感謝。

来年は大きな災害なきよう心から願う。

スペインから、ワインの肩張らない気軽な楽しみを共有、それによって生活がより

幸せに豊かになるよう、現地の情報をお伝えしつつ、スペインと日本の橋わたしが

できれば、と思う。

読んで下さる皆様、感謝申し上げます。

なかなかアップしておらず恐縮ですが、少しずつでもこれからも綴っていきたいと

思っているので、また来年もよろしくお願いします!

良い年末年始、そして 2012 年素晴らしい 1 年となりますよう!

 

 

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太陽さんさん、でも暑すぎず気持ちの良い夏の一日、ペネデスの「ボデガス・エメンディス」に
ご縁あってお邪魔した。エメンディスのアジア営業責任者のパブロさんの配慮で日本からの
インポーター、ビアンコ・ロッソさんのワイナリー訪問にお邪魔させていただくことになったのだ。
このエメンディスのワイン・カバ、雑誌に載ったりしていて、でも一度も飲んだことがなくて気に
なっていたのだ。気になっていた理由のひとつは、彼らの造るワインの一つのラベルがとても
インパクトあるもので。。。

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裸の女性。
そしてぶよぶよ、笑。
一度見たら絶対忘れない。。

ワインとカバの両方を造るボデガス・エメンディス、
ペネデスの南西部、海から15kmほど離れたCastellet i la Gornalという標高160mほどの地にある。

代々この地域でブドウ栽培をしてきたベントッサ家と現オーナー、ジョルディさんの奥様の
バジェス家とが5年前に長い歴史を持つ醸造所「マシア・プーチモルトMasia Puigmoltó」 を
購入し、ワイン造りを始め、ブランド名を「エメンディス」と名付けた。
マシア(Masia)はカタラン後で「邸宅」という意味で、そのマシア(邸宅)に住んだ一人目が
エルメンディス(Ermendis)という女性だったそうで、r をとって「エメンディス(Emendis)」
としたそうだ。

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100%自社畑で48haの畑はほとんど有機栽培で、収量はDO規定の半分ほどと低くし
ブドウのクオリティを大事に栽培。雑草を生やして樹勢をコントロール。
チャレロは樹勢が強いから、雑草も多い感じだった。

今年は昨年と比べて冷夏で収穫が1週間ほど遅れているという。
あと二日ほどでシャルドネから収穫予定とのこと。
でも全体的にはブドウは良い成熟をし、適度な糖度と酸度もあり、良いビンテージだと栽培・
醸造責任者のジュイスさんのコメント。

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収穫直前のチャレロ。

収穫からワインになるまでも、温度管理、品質管理を徹底して行う。

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清潔感のある醸造所内。
収穫したブドウは0℃に冷却、香り・タンニンがキレイに抽出すべく低温発酵、黒ブドウ
発酵用のステンレスタンクはルモンタージュの効率が上がりタンニンが適切に抽出される
ように円錐形のものを使ったり、小容量のタンクで品種・区画ごとに醸造するなど、
様々な工夫をしている。

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マシア・プーチモルトが昔使っていたブドウ搬入槽とプレス機。
100年くらいのものだそうで、伝統を感じる。
ここはきれいにしてワイン造りの昔を感じられる博物館にするのだそうだ。

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名称 : Trio Varietal 2009
品種 : Macabeo 55%, Moscatel 25%, Chardonnay 20%
産地 : DO Penedès
生産者 : Bodegas Emendis

華やか、フローラルなモスカートの芳香がステキで、それでいて味わいはマカベオのベジ
タル、ハーブ系の香りもあってとてもドライ、香りの変化も楽しめて、フルーティ好きもドライ
好きもどちらも楽しめる感じ。きれいな酸。
3品種がバランス良く、この白はとても気に入った。

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オーナー、ジョルディさん。

名称 : Mater 2006
品種 : Merlot 100%
産地 : DO Penedès
生産者 : Bodegas Emendis

そのインパクトのあるラベルのワイン。生産量8000本。
300リットルフレンチオーク新樽で12か月、20か月ほど瓶熟してリリース。
初ビンテージがこの2006。地中海のメルローの品種特性、ふくよかさ、濃厚、スパイシー、
温かさ、など感じるけどまだ硬さがある。
タンニンが丸くなるまでまだ2〜3年はかかる、とジョルディさんも言っていた。
素晴らしいポテンシャルがある。
ワイン&スピリッツ国際コンクール2008でブラインドによる審査で銀メダルを獲得。

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名称 : Emendis Imum
品種 : Xarel.lo 50%, Macabeo 25%, Parellada 25%
産地 : DO Cava
生産者 : Bodegas Emendis

ラテン語で「深さ」を意味するImum。
15mの深さの熟成地下セラーでゆっくりと瓶内二次熟成させることから。

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名称 : Emendis Reserva Brut Nature
品種 : Xarel.lo, Macabeo, Parellada, Chardonnay, Pinot Noir
産地 : DO Cava
生産者 : Bodegas Emendis

瓶内二次熟成20か月。シャルドネは樽熟を少ししている。
深みがあって、とてもとても繊細で滑らかな泡。美味しい。。

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エスケシャーダ(タラのマリネ)、エスカリバーダ(スペイン風焼き野菜のマリネ)など。
お食事と共に楽しませていただいたのがエメンディスのカバたち。
とても良いカバたちで、どんな料理にも合わせやすい。

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マタデロから直接仕入れるという鴨。
あっさりとした中にコクがあってすごく美味しい一品だった。
ペネデスは鴨肉や鶏肉が特産で、美味しい。

この他にもまだラインナップがあって、Emendis Brut Natureは3つ星レストランサン・パウ東京にも
オンリストされているそうだ。
そうそう、サン・パウといえばシェフソムリエの菊池さんがワインのコメントもされている
スペイン物語」というスペインワインや料理の情報サイトにもエメンディスが紹介されていた。

ご一緒させていただいたインポーター、ビアンコ・ロッソさんは和歌山でイタリアワイン、スペイン
ワインをメインに直輸入して卸しもされたり、直営店で販売されたり幅広い活動されていて、
エメンディスはカバ、Cava Puigmoltó Brut NatureCava Puigmoltó Rosado Trepatを扱っている。

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左からビアンコ・ロッソの吉岡さん、仙石さん、エメンディスの栽培・醸造責任者ジュイスさん、
オーナー、ジョルディさん。
その他アジア輸出責任者のパブロさんと、みなさんほんとに良い方ばかりで、とても充実した
楽しいひと時を過ごさせてもらった。

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(写真はエメンディスのブログより)

そうそう、温暖化に伴い、冷涼な土地を求めてピレネー山脈を目指す造り手が少しずつ出てきて
いる。でもピレネー山脈手前の標高の高い所でワイン造りを始めている造り手(例えば前記事の
カステル・デンクス)はいてもピレネー山脈の中で、というのはまだ聞いたことがない。
でもエメンディスが始めているとのこと!Valle de Aran というアラゴン州に隣り合わせの標高の
高い場所で2年前からブドウを栽培し始めているという。この地で栽培を始めた唯一のワイナリーだ
そう。品種はゲヴルツトラミネールとカベルネ・フラン。
まだ若木すぎてまだ先だけど、将来、私たちを驚かせてくれるワインができるのかな!楽しみだー。

貴重な経験を本当にありがとう!!

ペネデスのワインに対するイメージが変わった大きなきっかけのひとつにパレス・バルタ
存在がある。

一般的に、外来品種を多く使うペネデス、大規模な生産者が多く、工業化されたワインも多く
存在するペネデス。地中海らしさは出ているのだけど、どこか個性の薄い、グローバル化した
味わいというか、そういうのが多い気がして。小規模生産者の中には、その土地を表現した
すばらしいワインを造るところもあるけど、大規模生産者の陰にかくれてしまって、なかなか
前に出てこない印象がある。そういう意味でもまだまだ私の知らない良い生産者がいると思うし、
伝統・地ブドウ回帰の流れで良いワインを造る生産者も増えてきているから、まだまだこれ
からが楽しみな産地でもある。

その中で、

きらりと光る生産者がいる。

パレス・バルタ

そのカバ・ワインのクオリティの高さだけでなく、ワイナリーで働くスタッフの皆さんの姿勢、
自然をリスペクトする姿勢、サービス精神の高さ、どれをとっても心地よく、
大好きなワイナリーだ。

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自然派、ビオなどと謳われだすもっと前、200年前から完全無農薬栽培を貫く、1790年創業の
生産者。一貫した家族経営で、現在は、30代半ばのジョアンとジョセップの兄弟が中心となり、
父と祖父と共に家族3代で運営している。醸造は、彼ら兄弟それぞれの奥様、マルタとマリア・
エレナの女性チーム。豊富な経験をもとに、女性醸造家ゆえの感性と上質・本物志向で繊細な
ワイン・カバを造る。また、今年から、アジア圏の販売に、醸造学・ソムリエ両方の資格を
お持ちの真由さんという日本人女性が頼もしいサポートとして勤務している。

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二人の女性醸造家、マルタさんとマリア・エレナさん。

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ワインツーリズムにも力を入れるパレス・バルタ、案内役のシルビアさん。

Caligo,PareBalta16062009 130
国際マーケティングのマルクさん。

Caligo,PareBalta16062009 166
メディオ・ペネデスに位置する176haの自社畑は5つの畑に別れており、200〜700mの標高の
差があり、ミクロクリマに恵まれた環境。土着品種から外来品種まで多種栽培。
それぞれのテロワール・品種を尊重した体にやさしいワイン・カバ造りを続ける。

Caligo,PareBalta16062009 163
自然豊かな様々な環境にあるパレス・バルタの畑。

パレス・バルタでは、カバとワインの両方を造っていて、ワインは、デイリーワインとして

気軽に楽しめるスタンダード・キュヴェと、
単一畑でテロワールを表現したミクロ・キュヴェの

2つに区分できる。
手頃なものから高品質なものまで、共通するのは、その素直さ。ブドウ本来の特徴を
大事にし、そのブドウを通じてワインに与えられるテロワール、それが本当に素直に
表現されているのを感じるのだ。バランスの良さは言うまでもなく、地中海らしさを
失うことなく、繊細さ、爽やかさが伴う。
二人の女性がワイン造りに携っていることがすごく伝わってくるワイン。

手頃でお薦めのワイン・カバたちを、ワイナリーからの貴重なコメントと共に一部ご紹介!
(真由さん、貴重なコメントをありがとうございました!)

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カバ ブルットナチュレ

名称 : Cava Brut Nature
品種 : Xarel.lo 54%, Macabeo 34%, Parellada 14%
産地 : DO Penedès
生産者 : パレス・バルタ
輸入元 : ヌーヴェル・セレクション

カタルーニャ州で今最も人気のあるスタイル、辛口のカバです。
樹齢70年近いゴベレットのシャレロを50%使用しているため、骨格がしっかりとしていて、
香りにも深みがあります。このチャレロが栽培されている畑には緩やかな傾斜があり、
区画は小川によって区切られています。そのため冷涼なミクロクライメートが生まれ、
よりアロマが凝縮されています。弊社のブルットナチュレは、瓶内熟成期間が24カ月と、
通常の3倍。また3.6gr/lの残糖濃度があります。
そのため、辛口でありながらも、長期のイーストコンタクトから生まれるトースト、
グリエ香、果実味とボリューム感のバランスがとれていて、より複雑で食中でも
楽しんでいただけるようなカバです。

blanc de pacs

華やかなアロマが特徴の“パレリャダ”「ブラン・デ・パックス」

名称 : Blanc de Pacs
品種 : Parellada 47%, Xarel.lo 30,5%, Macabeo 22,5%
産地 : DO Penedès
生産者 : パレス・バルタ
輸入元 : ヌーヴェル・セレクション

弊社のロングセラー”ブラン・デ・パックス”(白ワイン)。
弊社の誇るパレリャダが主役の、華やかなアロマが特徴的な白ワインです。
カタルーニャ州のカバ造りに伝統的に使われてきたパレリャダ、チャレロ、マカベオを
使用している、非常に珍しいスタイル。
デリケートでフローラルなアロマが特徴的なパレリャダ種は、冷涼なミクロクリマで
栽培されることが品種のポテンシャルを引き延ばす決め手となります。
弊社の場合は、標高700m近くの高原に栽培されておりますため、パレリャダ本来のアロマ、
酸が顕著にワインの中に現れています。自然な酸味と品種本来のフレッシュなアロマ、
果実味のバランスが取れた、ピュアな味わいのワインです。トロピカルフルーツを
思わせる非常に華やかな香り、反面飲み口はすっきりとしています。お料理を選ばず
いつでも気軽に楽しんでいただける、明るい爽やかな印象のワインです。
フードペアリングには、エビとベーコンを巻いたズッキーニのフライ、トマトと玉ねぎ、
フレッシュタイムの”コカ”(カタルーニャ地方のパイ)、ゴートチーズとマンゴー、
黒オリーブの入ったグリーンサラダ等がお勧めです。

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カタルーニャの伝統”シャレロ”「カルカリ」

名称 : Calcari
品種 : Xarel.lo 100%
産地 : DO Penedès
生産者 : パレス・バルタ
輸入元 : 日本未発売

シャレロ種は、19世紀からカタルーニャ州で”高貴な品種"として大切に扱われてきた品種です。
19世紀からその売買の値段も赤ワインに使われる品種より高価なもので、現在ではカタルー
ニャ州を代表する自生の品種です。
この品種は、カタルーニャ州の中でも、ペネデス地方でのみ栽培されており、同地ではこの
品種のみを使用した“ノモバリエタルワイン(単一品種のみを使用したワイン)”が多く
造られています。

カルカリに使用しているシャレロが栽培されている区画は、標高200mペネデス平野に位置して
います。樹齢は40年。カルカリの名前は、その区画の土壌が石灰質(スペイン語ではCALCAREO)
であることから付けられています。
地中から根を通じて吸い上げられるミネラル分と、果実本来の持つ爽やかな香り、酸とほろ
にがさがバランスよくワインの中に配分され、非常に印象深いワインになっています。
フードペアリングのアイディアとしては、生ガキやハマグリ(スペインでは、生のハマグリを
食する習慣があります)、塩ゆでしたエビなど、ヨード香を感じる新鮮な海の幸がよく合います。
他にもエビとグレープフルーツのサラダ、エビのカルパッチョオリーブオイルかけなどが
お勧めです。

スペインで最も権威あるガイドブック、”ペニンガイド2010” で、ビンテージ 2007、2008 
ともに 91ポイント 

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パレス・バルタのこだわる”ガルナッチャ”「イゼンダ・ミレ」

名称 : Hisenda Miret
品種 : Garnacha 100%
産地 : DO Penedès
生産者 : パレス・バルタ
輸入元 : 大榮産業㈱

ガルナッチャは、スペインから南仏にかけての地中海沿岸で最もよく栽培されている品種の
一つです。果実味が豊かで飲みやすいワインのできる品種なのですが、手入れを怠ると
収穫量が極度に上がってしまい、水っぽい、ぼやけた味わいのワインができてしまいます。
また酸化しやすいのも特徴で、なかなか果実本来のもつ芳醇な果実味を表現しにくい品種
でもあります。そのためカタルーニャでは”プリンセス"(高貴で繊細、かつ気難い意味)
と呼ばれているほどです。
弊社はそのガルナッチャにこだわり、果実の持つポテンシャルを最大限に生かそうと努力
しております。その決め手は収穫量を厳しく制限することで、7月果実の色が変わる前に
行う”グリーンハーベスト”では、その50%の果実を落とすほどです。
弊社のトップ・セラー”イゼンダ・ミレ”にはペネデス産クローンのガルナッチャを100%
使用しています。豊かな果実香、シルクのような滑らかな飲み口のエレガントな印象の
ワインです。
ワインの名前は、ブドウが栽培されている区画にある礼拝堂から付けられました。

ロバート・パーカー“WINE ADVOCATE” ビンテージ2007 90p
“ペニンガイド2010“ ビンテージ2008 90p

ほんとにどれもステキなワインたちだ!

また、パレス・バルタは、プリオラートにGRATAVINUM、そしてリベラ・デル・ドゥエロに
Dominio Romanoというワイナリーも所有していて、ここでも地ブドウを使った高品質ワインを
造っている。

ほんとにこれからもずっと応援していきたいワイナリーだ。

今回は少し本気に(?) ワイナリーを紹介。
ちょっと長くなるし、うだうだ細かい話になるので、ご了承のほどを。
でも、それだけ、感動をもらって、大好きになって、どうしても応援したいと思えるワイナリーなのだ。
先日(08年6月6日ブログ参照 http://vinonoshabla.blog117.fc2.com/blog-entry-55.html)の
チャレロ試飲会で出会い、7月29日にワイナリーを訪ねた。

「僕らはワイン生産者である前に、農民だ。」
Medio Penedèsにあたる、ペネデスの中心地Sant Sadruní d’AnoiaとVillafranca del Penedèsの間に
位置するMAS CANDÍ。2006年創業、2006年が初ヴィンテージという、まだ真新しいワイナリー。
でも、ワイン用ブドウ栽培にかけてはプロ中のプロ。ペネデス中の土壌、環境を知り尽くし、栽培方法に
こだわりを持つ。

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モンセラット山を背にワイナリーが見える。

共同経営のラモンさんとトニさん。二人のご家族は何代にも渡ってブドウ栽培を生業としてきたのだそう。
15歳の時にワイン醸造を学んでいた頃、二人は出会う。その後、ブルゴーニュやシャンパーニュで経験を
積み、夢である自分達の土地でワイナリーを創業。
私の「あなたたちはエノロジストなの?」という問いに、「ぼくたちはワイン醸造のプロである前に、ブドウ
作りのプロ=農民だ」と答えた彼ら。まだ始めたばかりのワイン醸造、61haほどのブドウ畑のうち、60haの
ブドウは大手ワイナリーに納入し、残りの1haは自社ワインに使う。

伝統にこそ良いものがある。現地回帰への信望。
Mandó, Mònica, Sumoll, Torbat, Malvasia de Sitges, Cannonau, Roigenc ......
もともとペネデスのあるカタルーニャでは、こうした固有品種が栽培され、ワイン醸造が行われていたが、
その品種の栽培の難しさ、代わってカベルネ・ソーヴィニョン、シャルドネなどの外来品種がこの土地で
適合したこと、それらの栽培の容易さ、市場のニーズ、などから古くからある固有品種がとって替わられ、
今ではカバに使われる3品種(チャレロ、パレヤーダ、マカベオ)以外は、ほとんど外来品種が栽培され
ている。その古い固有品種を復活させたい!ワインに最大の個性を出せるのは伝統的にその土地に
あるブドウからだ。そう信じてチャレロの栽培をメインに、同時に広い実験畑でMandó, Mònica, Sumoll,
Garnacha Blancaなどを栽培している。

カタルーニャの伝統的固有品種を復活させたい、その思いでカタルーニャ中を巡る二人。Mandó種は
北部アンポルダの農家の知り合いから、わずかに残っていた畑から譲ってもらい、実験を行っている。

MasCandi300708 012 Xarello
Mandó種の実験畑

MasCandi300708 010 Mildiu Garnacha Blanca
ガルナチャ・ブランカ種は栽培が難しい品種。6,7月の雨でべと病が発生。
べと病に最も弱い品種はガルナッチャ・ブランカだそう。

自然を尊重した栽培・ワイン造り
彼らの畑を見てまず驚くのが、周辺の畑との明らかな違い。

化学肥料を使わないのはもちろんのこと、できるだけ雑草は抜かない、林で何の肥料をまかなくても、
自然の力で力強く育つ木や植物たちのように、自然を尊重して野生の状態でブドウを栽培することが
ベストな状態だと考える。

MasCandi300708 019
除葉もできるだけ行わず、最大限の光合成ができるようにしている。
また、ブドウの果皮が太陽に当たりすぎて日焼けするのを防いでいる。

MasCandi300708 017 Xarello
樹齢40〜50年のチャレロ種。順調に実ってきている。

MasCandi300708 025
向こう側は機械収穫の他社の畑。手前が100%手摘みのMas Candi。

MasCandi300708 026
自社ワイン用の畑は全て南向き。一部は緩やかな斜面に。
モンセラット山に程近いこの地域は、遠い昔、海の底だった。そのため、砂利が多く、石灰質の土壌。
ブドウ樹の樹勢が強いと、ブドウの実がなりすぎたり、大きくなったりしてしまう。ブドウ樹になる房が
多ければ多いほど、土壌からの要素は分散されてしまう。実が大きければ大きいほど果皮に含まれる
色素と香りが抽出されにくい。雑草などを抜かずに自然の状態にすることで、ブドウ樹の樹勢があまり
強くならないようバランスを取っている。

自社ワイン用には全て手摘み。15kg収容の小さい箱で収穫。畑と醸造所が目と鼻の先にあり、輸送
中のブドウのダメージも最小限に抑える。

今年、ペネデスでは降るべき冬季に雨が降らず、降らないべき6、7月に大雨が続き、mildiu(べと病)
が襲い、多くの畑にダメージを与えているのだそうだ。そんな中、彼らの畑は、自然と共存するブドウ
栽培方法により、ブドウがたくましく育っており、ダメージは最小限に抑えられた。

実際にべと病にやられた葉を見せてもらった。褐色の斑点がある。
べと病や雨後の高湿度に対抗するため、銅剤を撒布する。撒布する量も最小限に。
隣の他社の畑との違いがはっきり見てとれた。

MasCandi300708 020
写真では少しわかりにくいが、向こう側が他社の畑。手前がMas Candi。
他社畑のほうが、銅剤の青色が葉に色濃く残っている。

MasCandi300708 045
Mas Candiのラインアップ。
左から
「Sol + Sòl  カベルネ・ソーヴィニョン 100%」
「Ovella Negra  ガルナチャ・ブランカ 100%」
「Desig  チャレロ 100%」
「QX  チャレロ 100%」
「Mas Candi カバ ブリュット ナトゥーレ」

Sol + Sòl
2006年が初ヴィンテージ。赤。カベルネ・ソーヴィニョン 100%。外来品種ではあるが、長年
栽培してきたブドウが素晴らしい出来栄えだったため、造ったという。彼らの畑の隣には、最適地と
いうことで、スペインで初めてカベルネ種を栽培し始めたJean Leon社の畑がある。

まだ樽熟が完成していない2007年ヴィンテージを少し頂いた。
熟果実の芳香、とても肉づきのよい丸い味わい、とてもエレガントに仕上がっている。
これは市場に出るのがとても楽しみだ。実験的に栽培していたMandóのクオリティが
良好のため、将来的にはこのカベルネに少しマンド—をブレンドしたいという。
「Sol + Sòl 太陽 + 土」、良いワインは良いテロワールから、のコンセプトがしっかり感じられる名前。

Ovella Negra
まだ市場に出ていない。2007年が初ヴィンテージ。ガルナチャ・ブランカ100%。
「Ovella Negra (黒い羊)」は「(家族・集団の)はみ出し者」という意味がある。まずその名前から
赤ワインかと想像させるが、実は白、という遊び感覚を取り入れ、またガルナチャ・ブランカは、
とても困難な品種で、様々な苦労をさせられたことから、愛着を込めてそう名付けた。
できたばかりのガスが少し感じられ、心地よい酸味が前面に、でもトロピカルフルーツのフルーティ
さもあり、口中に広がる味わいの豊かさがとても気に入った。

Desig
チャレロ100%。2007年が初ヴィンテージ。Desigはカタラン語で「希望」を意味する。自分たちの
ワインを造るという夢を初めて叶えたのがこの白。彼らの更なる夢を希望に乗せて。。
香りがあまりたたないチャレロ種、でもこの白はすごい、バナナのような、トロピカルフルーツの
香りが芳しく、しっかりコクがあって、味わい深く、爽やかな白に仕上がっている。全ての工程に
おけるひとつひとつのこだわりがあるからこそ、の出来なんだと感じる。

QX
収穫・選果後は3,4℃の低温でブドウを保管、軽く優しく破砕し、スキンコンタクト24時間。圧搾し、
フリーランジュースのみを使用。4000kgのブドウから2000lほどを搾る。フィルターにはかけず、槽の
下に沈んだ不純物を除く。自然酵母を使い発酵。
フルーティな香気成分を出すために、発酵温度は17〜25℃。
QXとは「Quatre Xarel・lo(4種のチャレロ)」の意。 栗、アカシア、フレンチオーク、アメリカンオークの
4種の樽でそれぞれチャレロを発酵、8ヶ月熟成し、ブレンドをする。

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4種の樽。

昔、まだステンレスなどが存在しなかった頃、発酵・保存・熟成など様々な用途に栗の樽が使われて
いたという。栗の木材は、オークほど木の味わいをワインに与えず優しいのだそうだ。ここでも、彼らの
伝統を大事にする姿勢がうかがえる。

どれも、地中海を感じるとても温かいワインだ。

2007年ヴィンテージで、フレンチオーク樽ひとつだけ初めて造っているというマンドー100%。

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樽熟1年近くが経過した時点、樽から試飲させていただいた。まだ完成状態ではないこのマンドー。
でも、美味しい。。黒スグリ系の熟果実、樽熟でタンニンも滑らかになってきている感じ、深い味わい。
これが初ヴィンテージなのか、レベル高いなぁ。2週間前に試飲した時よりも確実に変わっている、との
ラモンさんのコメント。

ワイン、カバ合わせて35,000本/年を最大量とし、自分たちで全てできる量以上は造らず、品質に
こだわる姿勢を持つ。自分たちで全てできる量以上は造らない。

「完璧なワイン」は不完全
ワイン・ジャーナリズムが広く消費者の支持を集めるようになり、高く評価されたワインに買いが殺到、
著名なワイン批評家により評価されるワインが画一化し、ワインの味わいも市場のニーズに傾倒して
いる現在のワイン界には興味がない、とラモンさんははっきり言う。そういった環境化で「完璧なワイン」
と言われるワインは必ずしも「完璧」ではない。自分達の土地・伝統を尊重して、それがそのまま表現され
ているワイン、それを「完璧なワイン」と信じる。「ワインを売るんじゃない。僕達の世界観を売るんだ。」

畑や醸造所を見せていただいた後は、隣接されたラモンさんのお宅のテラスで色んなお話をしながら
試飲。インポータでもプロでもない私にとても丁寧に接してくれた。試飲の際にはチーズやエンブティードを
出してくれた。「遠い日本から来た一人の女の子が自分のワインを飲んで、何か感じてくれて、ブログを
書いたり、電話して訪ねたいと行動を起こしてくれたことにとても感謝しているんだ。」
じーんと来る一言だった。

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すごく自然で、ずっと話していたいって思える居心地の良さ。
眼前に広がるのは彼らのブドウ畑。
素晴らしい夕暮れのひと時。

6月の試飲会の時、5,6社いたワイナリーのチャレロはレベルが高いものばかりだった。
その中で、なぜ、Mas Candí?
味だけじゃない、造り手の人柄や情熱、一生懸命さ、そういうところに惹き付けられるものがあった。
そしてこうやって訪問できて、更なる魅力を感じることができたことに、本当に感謝。

チャレロ単一種白を造るワイナリーはまだ少ない。
初ヴィンテージも更に誕生、将来はチャレロ単一種のカバを造りたい。夢はふくらむ。

こういう人達との出会いで、改めてワインを愛してやまない理由に気付かされるのだ。
彼らの真っ赤に日焼けした顔、銅剤や土で汚れた、がっしりした手が、彼らの世界観全てを物語って
いる気がした。

ワイン好きならどうしたって、これからを応援したくなるようなワイナリー。

MasCandi300708 041
ラモンさん(右)、トニさん(左)、夢の実現、おめでとう。
これからもずっとその夢を実現し続けることができますよう!

*versión español abajo

バルセロナの南西約40キロメートルにあるビラフランカ・デル・ペネデスを中心に広がる産地、ペネデス。
ペネデスはカバの産地として有名だったけど、スティルワインの産地として生産も1970年代に本格化。
スペインでいち早くステンレスタンクや温度調節装置を導入するなどの醸造所の近代化や低温発酵、
酵母の改良、オークの新樽による発酵や熟成、瓶熟成の重視など、技術の革新をほかの産地に
先駆けて行ってきた。
ペネデスは地中海沿岸から700mほどの標高の小高い内陸部までブドウ畑が広がっていて、その標
高差、気候差で、様々な品種栽培に適しており、積極的に外来種も栽培されている。

シャルドネ、ピノ・ノワール、テンプラニーヨ種などの栽培が中心となっている中、最近、新しいワイナリー
が取り組んでいる小さいけれども力強いひとつの動き。

「チャレッロをペネデス白ワインのシンボルに!」。

ワイン専門店Vila Vinitecaが主催した試飲会「ペネデス・チャレロ種の白」。

創業4,5年とまだ新しいワイナリーが5社ほど参加しており、そのチャレッロの白を試飲させていただく。
同じチャレッロでも、ワイナリーによって取り組み方は全く違う。
オーク樽だけでなく、栗の木の樽やアカシアの樽で樽熟したものとをブレンドしたり、チャレッロとチャレッロ・
ロサードという少しピンクがかった皮を持つ白ブドウとをブレンドしたものがあったり、口当たり、味わい
など、様々な形があってとても興味深かった。

そんな中で印象的だったのは、2005年が初ビンテージだったというとても新しいワイナリー、Mas Candí。
若い醸造者たちで、試行錯誤しながら、いいワイン造りを目指している。

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名称 : Mas Candí QX 2006
品種 : Xarel・lo 100%
産地 : D.O. Penedès
生産者 : Mas Candí
http://www.mascandi.com/

QXとはQuatre Xarel・lo (4種のチャレッロ)という意味でアカシア、栗の木、アメリカ・フレンチオークの
4種類の樽でチャレロを発酵・熟成8ヶ月、そのあとブレンドしたものだそうだ。熟成、瓶内熟成も数ヶ月
行っていることから、複雑さが増している。

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「チャレッロはカタルーニャの看板的品種になるべきだ!僕たちはそう信じてワインを造っているんだ」
このワイナリーの醸造家ラモン・ジャネさんの力強いコメントが印象的だった。

チャレッロの単一白は、ちょっと魅力に欠けるところあり。香りはあまり強くなく、味わいは面白い。
アタックより、後味を楽しむ白。喉の奥のほうまで残る酸味が心地よい。
若い時は青リンゴ、酸がすっきり、樽熟すると深い味わいになってもあまりキレイじゃない気がする。
若い人たちが新しい試みをしていることはほんとに嬉しい。
まだ模索中、発展途上。
これからの成長が楽しみだ。

ペネデスでチャレッロが栽培される地域は地中海沿岸部から標高300mの畑まで。チャレッロ種は早い
時期に発芽して、栽培期間が他の品種と比較して長いため、冬の遅霜などで樹がやられてしまうため、
低地が適当なのだそうだ。

カバに使われる品種のひとつ、チャレッロ。D.O.ペネデスの固有品種。
外来品種もいいけど、やっぱり固有品種に回帰すべきだ。リアス・バイシャスといえばアルバリーニョ種、
ルエダといえばベルデホ種、バルデオラスといえばゴデーヨ種とスペインの様々な地域で固有品種で造る
素晴らしい白ワインが生まれてきている。

「ペネデスといえばチャレッロ」といわれるような美味しいワインを造りたい、そんな想いが伝わってきた試飲会だった。


en español

El Penedès es una zona con D.O. situada a unos 40 Km al sudoestel de Barcelona,
en el centro está la población más importante que es VIlafranca
del Penedès.

D.O. Penedès ya era conocida por la elaboración del cava, un vino espumoso
con el mismo método de elaboración del champagne.
A parte de seguir siendo hoy en día el cava su mayor producción, a partir
de los años 70 se elabora cada vez más vino tranquilo de alta calidad y con
personalidad propia.

El Penedès fue pionero en introducir la tecnología moderna en cuanto la
elaboración, como por ejemplo, introducción de depósito de inox
y de reguladora de la temperatura, fermentación en baja temperatura, mejora de
levadura e el uso de las barricas nuevas de roble para la fermentación y la
crianza etc.

Las viñas se extienden desde la costa mediterránea hasta la zona interior
hasta alcanzar unos 700m de altura, estas diferencias geográficas y
climáticas son ideales para cultivar diferentes variedades, incluso las
foráneas. Las variedades principales de la zona para vino tranquilo son
Chardonnay, Pinot Noir y Tempranillo.

Xarel・lo, es una variedad autóctona del Penedès, una de tres que se
utilizan para elaborar Cava. Pero desde hace poco tiempo hay un grupo de
pequeñas bodegas que defienden de forma enérgica que hay que hacer
xarel.lo como símbolo del vino blanco del Penedés. Hoy en día
hay una tendencia de volver a las variedades autóctonas. Albariño en
Rias Baixas, Verdejo en Rueda, Godello en Valdeorras .... hay muchos vinos blancos con
calidad excelente de la variedad autóctona del país.

Por eso acudí a una cata "Blanco de Xarel・lo del Penedès" organizada
por Vila Viniteca.

Participaban 4 o 5 bodegas relativamente jovenes cuyo producto principal es el blanco
de Xarel・lo.
Lo único común que tenían era la utilización de esta
variedad de uva, pero los métodos de elaboración, eran diferentes entre
ellas. Una bodega utilizaba las barricas de castaño y acacia para la crianza aparte
de las de roble, en otra se mezclaba Xarel・lo y Xarel・lo Rosado que tiene el hollejo
ligeramente rosado. Fue muy interesante descubrir las diferentes sensaciones de
paladar y sabor.

La bodega, Mas Candí, una bodega nueva cuya primera añada es 2005.
Los enólogos jovenes estan trabajando con pasión por ensayo y error
para elaborar buen vino de Xarel・lo.

Nombre : Mas Candí QX 2006
Variedad : Xarel・lo 100%
Zona : D.O. Penedès
Productor : Mas Cundí
http://www.mascandi.com/

QX significa "Quatre Xarel・lo". Un blanco de Xarel・lo fermentado y criado en 4
barricas respectivamente, de castaña, acácia, roble francés y
roble americano. Después de criar 8 meses, se hace coupage.
Se cria en la botella por 4 meses, que da complejidad al vino.

"Creemos que Xarel・lo debe convertirse en la variedad simbólica del
Penedès! Estamos haciendo el vino de Xarel・lo con pasión!!"
El comentario enérgico del enólogo de la bodega fue impresionante.

Monovarietal de Xarel・lo está aún en proceso de desarrollo.
Para mi gusto, no es una variedad que me apasione de momento, pero es interesante
y prometedora. No tiene mucha aroma, y más que el ataque se disfruta el
retronasal. La acidez que se queda dentro de la boca después de tomar es
muy agradable. Cuando es joven, tiene nota de manzana verde y tiene acidez muy
limpia, y el con crianza, esos aspectos se integran y tiene gran personalidad.
Para empezar una cosa nueva, siempre se parte de cero, se requiere muchísimo
esfuerzo y largo trabajo para llegar al objetivo. Me encanta ver la gente joven que
desafia a la cosa nueva.

Ensayo y Error. En proceso de desarrollo. Pero muy prometedor.
Tengo muchas ganas de ver cómo irá evolucionando este monovarietal
de Xarel・lo.

La altura máxima permisible para cultivar Xarel・lo en el Penedès es
desde la costa hasta 300m. Xarel・lo es una variedad que germina pronto y el tiempo
de cultivo es más largo que otras variedades, por tanto para evitar el daño
de las vides por las heladas tardías de invierno se cultiva en la zona baja.

La pasión de los productores de la zona de crear buen "Xarel・lo en el
Penedès" me llegó en esta cata.

ご無沙汰になってしまった。
ドイツからの友達夫婦が1週間来ていて、飲みまくり、食べまくり、ノンストップ状態。
ほとんど毎日ワインを飲んでいた。
ちょっと飲みすぎて、ちょっとアルコール見たくない、翌日は飲まないぞ!って誓っても
翌日になればまた飲みたい気分になってくるからいけない。
ドイツのおっちゃん友達も、これまたお酒好きときたもんだ。
バケーションで来てる彼らはやっぱりスペインのワイン楽しみたい、
私もつきあわない訳にはいきません。いや、喜んで。

そんな感じで始まったグルメ・ワインリレー。

ドイツは、リースリングとか白ワインがとても美味しいことで有名だけど、外来のワインの
輸入量もヨーロッパで一番。世界中のワインが手に入るだけに競争も激しい。そのドイツで
スペインワインの位置付けは安くて美味しいワイン。
リオハのレセルバなども5,6ユーロが店頭価格。10ユーロを越せば、高すぎ。
高いワインはフランス、イタリア、など他の国からのものを。そういう感覚。
Freixenet(フレシネ)という名前のお酒は知っていても、それがCavaだということは知らない。
そんな感覚。もちろんCavaがシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵という醸造法を用いて
造られているものだということも知らない。そんな認識。
この友達夫婦もそんな認識で。
だから、フレシネにセラー見学に連れて行ったのは良かった。
フレシネに対する、Cavaに対する認識を改めてくれたようだ。

その後は、フレシネのあるSant Sadruni d'Anoiaでお昼を。
旦那と私のお気に入りのレストラン、1982年から営むこだわりのスペインの創作料理レストラン、
「Cal Blay」。高級食材店や高級ケータリングなど幅広い料理ビジネスを展開するグループ。

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新鮮な旬の食材、こだわりの料理法で繊細な料理を楽しめるほか、ここのワインの価格システムが
魅力的。全てがペネデスのワインばかりで、カバ、赤、白、合わせて100種以上あるだろうか。
ワインリストの価格は全て蔵出し価格。それに一本当たり4.50ユーロの開栓チャージが取られる。
頼むワインが高ければ高いほど割安感が出る。通常、高級レストランだとワインの価格は蔵出し
価格の2倍、3倍は当たり前。それを考えると、すごく良心的なシステム。本当に美味しい料理を
本当に美味しく、飲みたいと思えるワインと楽しめる、その可能性を広げてくれているレストラン。

Cal Blay
C/ Josep Rovira 27, 08770 Sant Sadruni d'Anoia
Tel +34-93-891-0032

当然のことながら、普段レストランでは頼めない少し高めのワインを楽しむ。

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名称 : Fransola 2005
品種 : Sauvignon Blanc 95%, Parellada 5%
産地 : スペイン、D.O. Penedes
生産者 : Bodegas Torres
http://www.torres.es/

スペインで最も名高いワイナリー、トーレス社の最もエレガントな白のひとつ、Fransola。
ソーヴィニョン・ブランをアメリカオーク新樽で4ヶ月熟成。この品種の白は比較的早いうちに飲むタイプの
ものが多いなか、5〜7年の長熟に耐える白造りにトーレスが挑んだ。独特なトロピカルフルーツやハ
ーブの芳香が漂う。「ねこのおしっこ」かはちょっとわからないけど(笑)。樽熟の効果でとてもまろやか、
果実味とともに樽の香りも少し、フレッシュさも失っていないとてもバランスの取れた白。15ユーロほど。

他に赤も頼んでお肉とも合わせた。

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いただいたのは、アヒルの肉とフォアグラのアプリコットソース添え。
やばい美味しかった。。この三つの味の融合がなんともいえないハーモニーで。。

おっちゃん夫婦も大いに気に入ってくれた一日だった。