DO JEREZの最近のブログ記事

jerez_frontera.jpg
へレス・デ・ラ・フロンテーラは言うまでもなくシェリーの中心地として知られているが、
もう 1 つ押されてしまった烙印がある。

「スペインで最も借金をかかえる街」

昨年5月にアメリカの Time 紙までもがヘレス・デ・ラ・フロンテーラを例にだしてスペ
インの不況についてレポートした。
人口わずか 20 万人の街が 1,000,000,000 ユーロ の借金をかかえているのだ。
失業率も去年の時点で 36.37 %とスペイン最低レベル。
1990年から2000年代と市役所のずさんな仕事・政策の積み重ねにより、借金が増え、
今では借金を返し終わるのに 2023 年までかかると言われる。
市の未払いにより市バスの運行がストップ、公的機関では光熱費の未払いにより停電が
頻発、市が賄う清掃が行き届かず学校も閉鎖、公共事業はストップ、ジプシーが溢れ
風紀の乱れが深刻化した城壁内のエリアを健全なフラメンコ地区として復活させるべく
ジプシーたちを立ち退かせたものの、以降復興が進まずゴーストタウンと化した中心地、
失業者は溢れ、つぶれたお店も多く目立つ。
本当に大変な状況なのは街を歩くだけでひしひしと感じられる。
スペイン全体的に厳しいけど、へレスの状況は地元民でない私にも驚くほどだった。

シェリー産業も厳しい状況に変わりはない。
厳しい時代を経て 19 世紀に入ってからシェリーの需要は増加するが、イギリス人、
アイルランド人、フランス人の商人たちがこの地で自分たちでも商売を始め、価格も
造りの内容を知れば低すぎる設定、ポートやソーテルヌなど同様世界で最も重要な
歴史的ワインの一つであるのに、ブランディング、それに伴う価格設定などは追い
ついていない(少しずつ改善されてきてはいるようだ)。世界で最も重要な歴史的
ワイン産地の一つであるのに、経済的にも非常に厳しいのが現状。

でも、このアンダルシアの土地に来ると改めてシェリーの魅力を感じざるを得ない。
・シェリーの世界の奥深さ
・歴史の重さ
・長い長い時間をかけ丁寧に、その造り
・へレスに備わる菌の繁殖に必要な気候条件、それを育んだ古い醸造所
だからこそ簡単に新しくワイナリーを建てる、なんてことはできないのがシェリー。

P1171192.JPG

伝統を守るべく、最高を追及すべく
小規模で素晴らしいシェリー造りを
する生産者がいくつかある。
そのひとつに、
19 世紀からの醸造所を買い、貴重
な古いシェリーとその伝統を尊重
すべく1998年に設立され熟成20、
30年以上の VORS または VOS の
認定を受けたシェリーのみを造る。




bodegas-tradicion_2.jpg

カパタス(醸造責任者)がホセ・ブランディーノさん、70
歳の方で、50年間このワイナリーでシェリーを造っており、
へレス中の生産者やワインや人を熟知していて、どの生産
者にお宝ソレラが眠っているか知り尽くす方。
そうして選び抜かれた 10〜15 年熟成のソレラ用のワイン
を購入し、自社でブレンド、更に熟成する。
このソレラの選択やブレンド技術など、彼だからこそのセ
ンスがトラディシオンの素晴らしいシェリー造りを可能に
する。

年間生産本数 20,000 本と非常に少なく、手作業で丁寧に
作業ができる範囲内で高品質シェリーを造る。


P1171202.JPG

フィノの熟成過程で奇跡的にできる現象から造られる
希少なパロ・コルタードの中でも非常に高いクオリ
ティで有名なトラディシオン。

品種 : Palomino
産地 : DO Jerez-Xérès-Sherry-Manzanilla de 
         Sanlúcar de Barrameda
生産者 : Bodegas Tradición

沁み入る。

トラディシオンのシェリーは一貫して余韻が非常に長
く複雑で繊細さがあって、フレッシュ感もあり、どれ
も素晴らしい。



こういう素晴らしいワインが産業として更に発展し、これからも長く長く楽しめる
ことを願ってやまない。

festival.jpg
2月22日〜3月9日には一大イベントへレス・フラメ
コフェスティバルが開催され、世界中からフラメ
ンコファンがその一流の芸術を見るために押し寄せ
る。3月末の聖週間の行列も中世のものを再現した
見事なものでスペインでもとても有名だ。
5月は聖週間と並んで大イベント馬祭り、フィエス
タ・デル・カバリョがある。
バイクのサーキットでもへレスはメッカ、スペイン
からバイクファンが押し寄せ大盛り上がりする。
見どころが多く、色々楽しめるヘレス・デ・ラ・フ
ンテーラの街はまるでアンダルシアの魅力を一堂
に集めた博物館のよう。

それだけの底力がある街!
出会った街の人たちはとてもきさくで人懐こくて、
き者で、必ずや彼らがこの街を復興させる、と思
わせてくれる人ばかりだった。


huevas_de_merluza.JPG
私は、シェリーをどんどん楽しもう!笑
美味しいタパスたちと共に♪

ヘレス・デ・ラ・フロンテーラで楽
しんだメルルーサの卵とネギなどの
マリネ。フィノと最高!









anemone.jpg
そしてこれは、サンルーカル・デ・バラメダでいただいたアネモネ(イソギンチャク)の
フライ。マンサニーリャと。右は生のアネモネ。生では食べません!
磯の味わいにマンサニーリャの塩気がハーモニー。
地元で飲むフィノやマンサニーリャはほんとに美味しいね〜。


無題2

参った。。
ラファ・ナダルが、、、やってくれた。。
5時間近くに渡ったWimbledon決勝。
フルセットで5連覇チャンピオン フェデラーに勝った。
ものすごい死闘の末、初めてつかんだウィンブルドンチャンピオン、
その瞬間、涙が止まらなかった。
どんな強い力が立ちはだかってもひるまず、最後の最後まであきらめない精神力。
本当に見習いたいと思う。たくさんのパワーをくれた、ラファ。ありがとう。
欧州カップにテニスに、今年のスペイン、すごいぞ!

無題

名称 : La Bota De Fino 7 Macharnudo Alto
産地 : D.O. Jerez
生産者 : Bodegas Valdespino

私のチャレンジ、シェリーであります。
ほとんど飲んだことのなかったシェリー。
少し飲んで余り好きになれなかった覚えがあり、それ以来。。。
このフィノは、ワイン店から送られてくるセレクションに入っていた。
香りはアーモンドのいい香りがする、味わいは。。。
基本的に蒸留酒の味わいが好みでない私としては、、うーーん。。
Valdespinoさん、素晴らしいシェリーの生産者だということはわかっています。
問題は私の味覚でして。。ごめんなさい。
オロロソ、ペドロ・ヒメネスなど色んな種類のシェリーを試して、色んな発見をしていきたい。
どんなこともチャレンジ。
ラファに習え!だ。

おめでとお、ラファ!