DO EMPORDÀの最近のブログ記事

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マリア・トゥン著のビオディナミの本。
ビオディナミのワイン造りをする造り手さんから紹介してもらった本で、天体の動きに
よって農作業に適するタイミングが説明されている。そうした天体の動きは、植物だけでなく、
人間など全ての生物に影響があって、例えば、月の満ち欠けと髪の毛の伸びるペースには
関係性があったり、満ち潮の時に赤ちゃんが生まれやすいとか、満月の夜にオオカミ男とか、
影響されるエネルギーにまつわる話は色々あって。

ワインもそうで、ブドウという果物からできるお酒は、ワインとして生まれ変わっても天体の
エネルギーの影響を受け続ける「生きた飲み物」。だからワインを飲むのも日によって良い日と
悪い日がある。
そういうことを説明してくれている。
ただ、どれくらい影響があるのかは半信半疑であまり気にしてきたこともなかったのだけど、
その認識を考え直させられる機会があった。

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カタルーニャ北部の産地アンポルダのワイナリー、セラー・エスペルト。
日本にはワイナリー和泉屋が入れていて、バルセロナオリンピックのキャラクターをデザインしたことで
有名なハビエル・マリスカルが手掛けたおしゃれなラベルと素晴らしいコスパのワインで
知られている。和泉屋が経営する「ワインバー エスペルトで彼らの名前やデザインを使っているのは、
この造り手との長い信頼関係があるからこそ。

そのセラー・エスペルトに和泉屋の新井社長が訪問された際に、お声がけをいただき一緒に
見学させていただく機会を得た。
6月。

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フランスとの国境に近い地中海に面した海岸沿いの緩やかな丘陵に畑が広がる。

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フェラン・アドリアのレストラン「エル・ブジ」のある小さな湾カラ・モンジョイが見える。

ワイナリーでの試飲の時のこと。
始めの白で新井社長が
「んっ?しょっぱい。。」
と。
確かに言われてみれば。。
それが確信に変わったのは、新井さんがおっしゃるように、それ以降試飲させてもらった他の
白や赤もみんな同じような塩気を感じたから。
数年前から取引をされ、エスペルトのワインたちと完璧にご存知の新井社長、いつもと全く
違うスタイルの新ビンテージのワインに真剣に心配されて。。
エスペルトのシャビ社長も「確かにおかしい。」と。
そして、シャビ社長が即対応してくれてセッティングしてくれた翌日の再試飲。
いやぁ、びっくりした。。。
前日のそれと全く違う、キレイで健全でイキイキしたワインたち。
新井社長も
「これだよ!」。
両日ともに抜栓したばかりのボトルで、同じビンテージ、同じワインを試飲して、この差は。。
新井社長はじめ、同席した皆さんは一様に、こんな体験したことがない、と。

何気なく携帯していたマリア・トゥンのビオディナミの本を見たら、
試飲の1日目は「・・・・・・の日」。
ビオディナミは、月暦に従って、「根の日」「果実の日」「花の日」などに分けられていて、
収穫、剪定など作業の適切なタイミングをそれによって決めるが、ワインを飲むタイミングも
例えば「根の日」はワインが閉じた状態だからあまり適切な日ではなかったりするそうで、
「・・・・・・の日」は、絶対に飲むべきでない日なのだそうだ。
試飲2日目は「果実の日」に変わっていた。。。。

こういうのが影響しているのか、本当のところわからないのだけど、環境を大事に少なくとも
有機栽培に近い状態で造っている造り手のワインは、やはり生きていると思うし、飲む時に
応じて異なる印象を受けることも自然なことだし、天体の動きが生きているワインに影響する
ことだってあり得なくはないと思うのだ。

とにかく、いつものそれぞれの美味しさを確かめられて新井社長もほっとされていた、笑。
それにしても、新井社長、素晴らしいテイスターだ。
20年以上ワインの世界に携わってこられて、ブルゴーニュから世界の全てのワインに通じて
いらして、的確に印象を述べ、造り手と同じレベルで語ることができる。世界のワインの
知識が深いからこそ、ここ数年力を入れられているスペインワインに対する情熱にも説得力がある。
言葉に重みがある。すごいな。。

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新井社長(左)とシャビィ社長(右)

楽しんでワイン造りをしていることを感じられるエスペルトのスタッフさん。
マーケティングもきちんとやっていて自分たちのワインを知ってもらう努力も忘れない、
そして遊び心も!

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ついこの間、カラ・モンジョイの海底約18 mの海底で「香澄」「コマブルナ」など様々な
ワインを熟成させるというトライアルをしたそうだ。沈めて一年半後、引き揚げる際、
お客さんを招いてセレモニーを行い、状態を見たそうだ。もちろん販売用に造っているのでは
なく、様々な栓やボトルタイプでどう状態が変わるか実験的な面が大きく、でもこうしたことが
注目されて、地方紙やワイン専門誌に取り上げられたりしているのだから、その宣伝効果は大きい!

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海の底から引き揚げられたボトル。神秘的〜。。

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名称 : Confiança 2007
品種 : Cariñena 100%
産地 : DO Empordà
生産者 : Celler Espelt

「コンフィアンサ」  
新井さん自らがアッサンブラージュした素晴らしい赤。
樹齢100年以上の2つのエリアのカリニェナを使った、モノバリエタル。
アンポルダの暑い地中海の産地とは思えない冷たさと 爽やかさがあり、樽が主張し過ぎることなく
カリニェナの優しい果実味に寄り添っていて。
素晴らしい酸と角のとれたタンニンでシルキーで緻密な赤。
2年目のフレンチオークで6か月熟成。

日本でマスター・オブ・ワインに最も近い方といわれるモデレーター、沼田実さんがこのワインを
新井さんと共にお話しながら試飲しているビデオもYoutubeで観れてとても興味深い。

とても美味しぃ〜。
多くの人にとってカリニェナ(カリニャン)のイメージが変わる一本になると思う。

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ラベルのデザインのもとになったセラー・エスペルトのオブジェ。
コンフィアンサ = 信頼
新井さんとエスペルトの皆さんとの固い絆を感じる。

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様々なエスペルトの赤たち。
一番右のコマブルナ。

名称 : Coma Bruna 2006
品種 : Syrah, Cariñena, Marselan
産地 : DO Empordà
生産者 : Howard Park

セラー・エスペルトの最上の赤ワインだ。
しっかりした味わいを持つシラーを主に1901年植樹のカリニャン、そしてマルセランという
珍しい葡萄のブレンド。
完熟した葡萄のニュアンスと心地よい樽のパワフルで複雑な香りが広がり、余韻も非常に長く、
ソフトなタンニンと滑らかでスムーズな飲み口。ほんとコスパ素晴らしいな、と思う。

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写真はワインアドバイザー、文筆家でありライフスタイル・プロデューサーの沢樹舞さんの
食のサイト「たべるの」で紹介されているコマブルナとのマリアージュ。
ローストビーフ、めちゃくちゃ美味しそう。。。。。簡単・親切なレシピで、私も作ってみたい!

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名称 : Mareny 2008
品種 : Sauvignon Blanc, Muscat
産地 : DO Empordà
生産者 : Celler Espelt

ソーヴィニヨン・ブランを主にマスカットを
ブレンドしてつくる辛口の白ワイン。
清涼感のある心地よい酸味とフレッシュな後味が特徴。

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連れていっていただいたシーフード屋さんで食べたイカなどの美味しいお料理とぴったりで!

ご一緒できたことに感謝。
ワインはやっぱり人のつながりだなぁってしみじみ思います。

先週、バルセロナであったジローナグルメフェア。 前のワイン・カバ祭りと同じヨットハーバーの近くで開催。 ジローナ県は、地中海からピレネー山脈までと様々な自然に恵まれ、美味しい 食材が揃う地域だ。山あり、海あり、なんとも言えない光が風景に彩りを添える とてもステキな場所。うちの家族も大好きで、よく夏にキャンプに行ったりする。 あの有名なレストラン「エル・ブジ」もこのジローナ県にある。 20071006053647.jpg 様々なタパス、デザート類を並べた屋台がたくさん並んで、ぴかぴかの太陽のもと 設置されたテントの下で美味しいタパスに舌鼓♪ 食券を買って飲み物や食べ物を求めるのだけど、プロモーションも兼ねているからか、 とってもお手頃価格。パエリア1人前1,80€、フィデワ一人前1,80€、ソーセージに パン・コン・トマテ一切れ1,20€、ワイン一杯0,60€。 食べない訳にはいきません。飲まない訳にはいきません! 20071006053710.jpg タパスで美味しかったのは、ミートボールに野菜やイカを煮込んだソースがけ。 繊細なお味。 20071006053735.jpg 食事と楽しんだワインは、 色 : 白 名称 : Castillo de Perelada 2006 品種 : Sauvignon Blanc 産地 : スペイン D.O. Emporda-Costa Brava 生産者 : Castillo de Perelada http://www.perelada.com/ Sauvignon-Blanc.jpg D.O. Emporda-Costa Bravaの代表的、かつ最も大規模なワイナリーと言っていいだろう。 ダリ美術館で有名なフィゲラスの近くにワイナリーがあり、その土地のブドウで、大量でも 丁寧なワイン造りをしている。 マンゴなどトロピカルフルーツの香りが豊かで、味わいはドライで滑らか、エレガントな仕上がり、 そのコントラストも心地よいソービニョン・ブラン。汗ばむほどの陽気で、海の近くの気持ちの 良い風にあたりながら、フレッシュな白は、食事と一緒にごくごくいけました。 20071006053801.jpg 興味深い発見だったのが、ジローナの固有品種の鶏「pota negra」。黒い脚を意味するその 鶏は、その通り、毛のみならず、脚も黒い。生ハムで有名な黒豚と同じように放し飼いで、 穀物や森の虫のみを食べて育つのだとういう。できるだけ自然のままの状態で育てることで 栄養ばっちり、ストレスもない鶏のお肉はカロリーもコレステロールも通常より低く、大変美味な 味わいになるのだそうだ。鉄板で焼いただけのを試食させてもらったら、うん、美味しい! すごく軽くて、それでいて味わい深い、とっても柔らかい。。。。いくらでもいけそうな感じ(笑)。 このお肉で焼鳥食べたいなぁ。。 バルセロナでも入手できるお店があるのだそうだ。 http://www.carndebosc.net/ ごちそうさまー。