キーワードは "vinos personales" ホセ・ペニン氏語録

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ホセ・ぺニン氏、5月にベンハミン・ロメ
オ氏と共に初来日されて、非常に限られた
時間で、もっと色んなことを伺ってみた
かったのだけど、お話を聴く貴重な機会を
いただいた。

スペインワインの最も権威あるワインガイ
ド「ペニン・ガイド」を創始し、数十年率
いてきた第一人者、ぺニン氏。
意外と(とは失礼かもしれないけど、、笑)
スペインのことを客観的に、冷静に見つめ
ていらっしゃることが伺えて好印象だった
のだ。

ベンハミン・ロメオ氏のセミナーで、リオ
ハの状況、テロワールを大事にこだわりの
ワイン造りをするベンハミン氏のワインに
ついて熱く語っていたぺニン氏。

セミナー以外でのホセ・ペニン語録をわずかながらまとめてみたい。
今や昔のスペインの縮図が少しでも垣間見えるのではないか。

「vinos personales (個性を表現するワイン)とはスペインにおけるこの10年で
キーワードと言える。その土地にこだわり、テロワールを大事に、自然をリスペク
トした栽培で、土着品種で小規模(1アイテムだいたい 50,000本以下)で造られ
たワインのことです。」

「これからもっと面白くなっていく将来性のある品種はガルナッチャ、ブランセ
リャオ、メンシア、プリエト・ピクードなど」

「リオハでテロワールを重視する生産者は例えばボデガス・コンタドール
ビニャ・トンドニア、プハンサ・ノルテ、ムガオリヴィエ・リヴィエなどなど。
クラシックやモダンの区別ではなく、そうしたフォーカスが重要です。」

「自然派の流れはスペインでも避けられず、これからもどんどん出てくるでしょう。
ただ、オーガニック、自然派と謳うマーケティング目的の生産者も少なくないため、
しっかりと識別することを養う目が大事でしょう。
注目すべき自然派(この場合亜硫酸無添加)はエスコダ・サナウハ、メンダール
ドミニオ・デル・ウロガリョ、など」

「高品質スペインワインがもっと世界で認知されるようになるためには、トップを
まとめてスペインブランドとしてPRすること。これができていない。まとまらない。
ビノス・デ・パゴ、グランデス・ビノス・デ・エスパーニャなどは限定的なもの。
私がスペイン中から7~8社など非常に限られた本当にトップの生産者をまとめ
率いて PR すること、トップダウンでスペイン全体を知ってもらうことが大事で、
そういう動きを実現していこうと思っています。

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「リアス・バイシャスのアル
リーニョは、肥沃な土壌で
栽培されているものが多いで
す。歴史的に小農性で、貧し
かったリシアでは肥沃な場
所に野菜と一緒に棚作りでブ
ドウ栽培・ワイン造りを細々
してきた、という形が多い。
そこがアルバリーニョのポテ
シャルを本当に引き出した
ワインが意外に少ない理由で
す。」


「原産地呼称の格付けの区分は、フランスではテロワールによるもの、しかし
スペインは行政区画で区分したり、販売目的で組合や業者団体がまとまって
できたものが多いです。原産地呼称の重要性はそこまでないといっても過言
ではありません。」

「近い将来「vinos del pueblo」と題した vino personal (個性を表現した
ワイン)についてスペインの生産者を紹介する本を執筆する予定です。」

「スペインは全体的にブドウを過熟させてワインを造る習慣がありました。
ブドウは熟せば熟すほどブドウの個性が失われ、どの品種のワインも特徴が
似てきます。収穫のタイミングを早める(完熟)ことでブドウ本来の表現をより
出すことが重要で、この10年で非常に変わってきています。」



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