アロンソ・デル・イェロからリベラ・デル・ドゥエロの行く先を見る。 

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先日初来日を果たしたホセ・
ペニン氏。
テロワールを大事にするリオハで
数少ない造り手の1人、
ベンハミン・ロメオ氏とのセミナー
ために。
なかなかお話しできる方でもない
し、スペインワインを 30 年以上
啓蒙すべく第一線で活躍されてき
た方だけに色々伺ってみたく。
限られた時間の中で伺った中での
ペニン氏のコメントの一部が以下。

「リベラ・デル・ドゥエロはもと
もと穀物やビートなどの栽培が主な
エリアで、ベガ・シシリアの創業に
よって少しずつブドウ栽培が広がっ
たが、古樹の畑はそんなに多くなく、テロワールを大事にする造りができる生産者は
非常に僅かです。」

「実際のところ、スペインではブドウを過熟させて醸造する習慣があったことは
事実で、ブドウは熟せば熟すほどブドウの個性が失われ、どの品種のワインも
特徴が似てくる。収穫のタイミングをこれまで早める(完熟)ことでブドウ
本来の表現をより出すことが可能で、重要なのです。」

そのリベラ・デル・ドゥエロでホセさんのおっしゃる両方を体現し、今や同産地の
トップ生産者の1つとなっているのが、アロンソ・デル・イェロだ。

この生産者の詳細についてはリベラ・デル・ドゥエロの現状と共に以前記事
綴ったけど、アロンソ・デル・イェロは同産地の新潮流の良例と言える。

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ベガ・シシリアは別に考えて、
ボルドー製法を信奉し、過熟気
味のブドウ、高い抽出、凝縮度
の高さ、タンニンの硬さ、トー
ストレベルの高いフレンチオー
新樽の多用、そうしたスタイ
ルが良しとされそれに倣ってい
た時期が確かにあった。
でも、それは本当に不可欠だっ
たか。
リベラ・デル・ドゥエロはテン
プラニーリョだ。カベルネ・
ソーヴィニヨンでもメルロでも
ない。
その土地本来のものが表現され
ていたか。

高標高、大陸性気候、日照量、土壌、非常に恵まれたテロワールがありながら
そうした傾向が続いていたことに反旗は自然と翻る。

ワインを面白くするものは何か。よく考える。やはり、個性だろう。
世界中で造られるワインだからこそ、その土地でしかできない、ユニークな
表現を、ピュアな表現を感じることができること、それが楽しい。
グローバル化されたワインが無数にある中で、それを追求するワイン造りが
より進行していくことは必然だと言える。

良いワインは良いブドウから、生態系をリスペクトした栽培、人的介入を極力
減らし、よりナチュラルに、よりフレッシュに、
そうした造りのリベラの代表、アロンソ・デル・イェロ。

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全国紙エル・ムンドのワイン版ウェブ、Elmundovino は最近ワイン・アドヴォ
ケイトのスペイン、中南米担当を任されたルイス・グティエレス氏や同ウェブ
責任者であるビクトール・デ・ラ・セルナ氏などスペイン随一のワインのプロが
記事を書いているが、最近の記事でリベラ・デル・ドゥエロのテイスティングが
載っていた。
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リベラを代表する生産者たちの
28 アイテムを試飲し、トップ
に輝いたのがアロンソ・デル・
イェロ 2010 だ。
同ワイナリーが造る赤 2 アイ
テムのスタンダードキュヴェの
方だけど、リベラのワインは高
額なものが多い中で、だからこ
そのコストパフォーマンス。

ビクトール・デ・ラ・セルナ氏
はこのワインのことを「(試飲
した中で)最も完度が高いワ
インで、アロンソ・デル・イェ
ロはエレガンスを表現する究極
の存在だ」とコメント。

名称 : Alonso del Yerro 2010
品種 : Tinto fino 100%
産地 : DO Ribera del Duero

造りは前ビンテージとほとんど
変わらず、2010 はリベラらし
い暑さ、寒さがしっかりとあり
しかし2009ほど暑くなく、ブ
ドウがゆっくりめに成熟。

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とてもフレッシュな赤果実、縦の線が一本あり、
集中し、重心が上で緻密でエレガント。
これからどんどん開いていくだろう。









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昨年、米国の主要ワイン専門誌 「Wine Enthusiast」でリベラ・デル・ドゥ
エロが世界の「最高のワイン産地」に選ばれた。同産地の長い歴史の中で
テンプラニーリョの最大限の表現を追求し、近年の飛躍的な進化、国際市場に
おける認知度の高さなどを評価。
PRやワインツーリズム(Ruta del Vino Ribera del Duero)も強化するなど
産地をあげて力をいれている。

これから、もっともっとこの産地は面白くなっていくのではないか。
楽しみだ。


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