「ミネラル」の真髄  ドメーヌ・ゴビー

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ミネラルとは。
このわかるようでわからないワインの表現に明確な答えをくれたかのようなワイン
たち、それがドメーヌ・ゴビー。

スペイン国境を越えてすぐあるペルピニャン。そこから西にほんの 30 分、
のどかな場所にカルセという村がある。このカルセ、今ではとても知られた村。
この村の周辺では自然派の造り手が多く集まって切磋琢磨する。
もともと地元ではなく、他地方から意志を持ってやって来たり、他の職業を
辞めてやって来てワイン造りを始めたりとロワールなどの他の自然派たちとは
背景が異なる。その中で先駆けとして、カルセ村で生まれ育ち、30年ほど前から
ワイン造りを始めたのがドメーヌ・ゴビーを起ち上げたジェラルド・ゴビーさん。

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彼のワインは 90 年代に一気に
注目を集めるが、当初は力強い
凝縮感と骨格のたくましさが特
徴のワインだった。現在は力強
さとデリケートさのバランスに
優れたエレガントなスタイルに
変わっている。

Le Roque という北東向きの区
画、樹齢40~80年のグルナッ
シュが力強く地に足をつけてい
る。
目の前はすぐピレネー山脈。
南仏にありながら、どの区画も
標高が高め(200~300m)の
丘陵地に位置していて気温の過
度な上昇を避け、また海や山か
ら吹き込む風が健全なブドウをもたらしてくれる。

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畑を見ればジェラルドさんの哲
学が伝わってくる。
化学肥料などは一切排し自ら作
る自然の堆肥のみ、自をリス
ペクト、とにかくナチュラルに。
ブドウが生まれる環境まるごと
表現する。
「自然を守りたい。」
ジェラルドさんのその強い想い
がそれを可能にする。

土壌はシストや粘土石灰質、泥
土質で、もろさがあり、深さも
あるため、古樹の根が 40~80
m と深く伸びているそう。
これが非常に大事で、これによ
りミネラル → 爽やかさがワイ
                             ンに与えられるんだ、とジェラ
                             ルドさん。

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醸造所地下の熟成セラーの一角
にむき出しの岩壁があり、土壌
がよく見てとれる。
シストは 4 億年前(古生代)の
もの、石灰質は 2 億年(中生
代)のものだよ、とジェラルド
さん。







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醸造も栽培と一貫している。
SO2 を用いず、補酸も補糖も
なし、天然酵母のみで発酵。
健全なブドウが得られるから
こそ可能な自然な造り。

本当は気軽に電話して案内し
ていただくことも、引っ張り
だこのゴビーのワインたちを
試飲させていただくことも普
通なら難しいのだろう。
幸運なことに旦那とお邪魔し
た日は、フランスのソムリエ
さんやレストランオーナーの
グループが見学に来ていて、
それにジョインさせていただ
け、2011ビンテージを試飲
                              させていただいた!

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なんだろう。
白にも赤にも全てのワインに通
じる背骨が一本すーーっと通っ
ていて、強烈なミネラル、繊細
さ、清々しさ、爽やかさ、同時
にブドウの凝縮感、力強さも共
存していて。
その見事なバランスが感動的で。

「ワインで大事なのは酸でもな
い、タンニンでもない。ミネラ
ルだ。それが爽やかさや深み、
複雑さを与えてくれる。」と
きっぱりと言い放つジェラルド
さん。

カジュアルクラスのレ・カルシネールもその他のワインもどれも素晴らしいけど
一番感動したのは、上級キュヴェ、クーム・ジネストとムンタダ。

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名称 : Coume Gineste 2011
品種 : Grenache Blanc 50%, 
         Grenache Gris 50%
産地 : VdP Cotes Catalanes
生産者 : Domaine Gauby

ミネラルの美しさ、酸の質、アロ
マのパワー、複雑さ、余韻、緻密
さ、繊細さ、すーっと伸びた一本
の骨格、どれをとっても高いレベ
ルでずっと飲んでいたい。
これはびっくりした白。



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名称 : Muntada 2011
品種 : Syrah, Murvedre, Grenache,
         Carignan
産地 : Cotes du Roussillon Villages
生産者 : Domaine Gauby

スミレのような繊細なフローラルとミネラルから
涼しさと凝縮感、パワーが見事にまとまっていて素
晴らしいの一言。
安心できる深い味わいはフィロキセラ以前の古樹
ムールヴェードルからか。
大自然の恵みをいただいている感覚。



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近年はジェラルドさんの息子さ
リオネルさんがワイン造りに
画し、これまでの濃縮感ある
タイルからエレガントさとふ
かさのバランスに優れたス
イルへと進化を遂げている。

ピレネー山脈を超えてすぐ、ス
インに間近い生産者でこうい
ワインに出会うとワインとい
のは天・地の他に人の要素
ごくすごく大きいことを改め
て感じざるを得ない。



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右の写真の彼女はブルンヒルデさん。
フランス人の彼女はこのドメーヌ・ゴビーで
6 年くらい研鑽を積み、現在はスペイン、
プリオラートのテロワール・アル・リミットで、
オーナー、ドミニクの公私共のパートナー
してフィロソフィー、情熱を共有してワイン
造りをしている。
そんな彼らだからこそできるワインなのだ。


あぁ、フランス語、学びたい!









 

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