テンプラニーリョ・ブランコ 数奇な誕生ストーリー

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今回の主役は
テンプラニーリョ・ブランコ

ブランコ?!
テンプラニーリョの白ブドウ!
実はリオハで黒ブドウのテンプラニーリョの
樹から突然変異でできたのだそう。
1988 年に初めて見つかった。
ムリーリョ・デ・リオ・レサ (Murillo de 
Río Leza) の古樹の畑で、1 本の枝のブドウ
だけが白かった。
研究所に持ち込まれ、自根で植え、R-110の
台木に接ぎ木し、100本に増やした。様々な
研究がされ、2007 年認可された。以降、植
樹する生産者が少しずつ増えている。

5 年ほど前に DOC リオハで認可されたそうで、同時にマトゥラナ・ブランカ、トロンテス、
ベルデホ、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランも認可された。

テンプラニーリョ・ブランコの単一品種の白ワインを造っているのはおそらく 2 ~ 3社。
そのうちの一つ、アベル・メンドーサ・モンヘ。

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1988 年に創業したリオハのワイナ
リーの中でいわゆるブルゴーニュの
ヴィニェロンに最も近く高い評価を
得る生産者。
17 kmほどのエリアで 36 もの
様々な土壌や環境で異なる小さな
画の一つ一つを大事に有機農法で栽
培。アベルさん、マイテさん夫妻が
2人で栽培、醸造をする。
「ブドウ樹を理解する」ことに最大
の情熱を注ぐ。




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リオハには 18 世紀頃には固有品種が 90 品種ほど
存在したという。それが栽培しやすいテンプラニー
リョにとって代わられ絶滅したり、絶滅の危機に瀕
する品種がリオハにも多くあるのだ。
アベル、マイテ夫妻は古樹からそうした品種を守っ
ていくためにマッサール・セレクションをし、接木
し栽培している。

テンプラニーリョ・ブランコもその一つ。

接木した樹自体はまだ若い。
サン・ビセンテ・デ・ラ・ソンシエラの標高 500
m、390 m の石灰を多く含む粘土質土壌の 2 区
画。




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名称 : Abel Mendoza 
            Tempranillo Blanco 2011
品種 : Tempranillo Blanco 100%
産地 : DOC Rioja
生産者 : Abel Mendoza Monje

黒ブドウと同じく生育サイクルが短めの品種。
萌芽が遅め、色づき、成熟、収穫期と早め。

熟れた桃、アンズ、フローラル、枯れ草、み
んの皮、様々な香りが移り変わって色んな表情
を見せてくれる。味わいより香りが魅力。
何かチェリーっぽい感じもして赤ワインを思い
起こすニュアンスがあるのも面白い。

他品種白の補助品種としても、単一でも樽熟に
も耐えうる、長熟のポテンシャルもあり得る品
種なのではないかな。
どんな変化をするのだろうか。また飲んでみたい。

スペインで一番ワインを高尚なレベルでわかり豊かな感性を持つ人して敬愛している
ジョアン・ゴメスさんのブログでも数年前に他の生産者のテンプラニーリョ・ブランコが
紹介されています。

ピノ・グリやガルナッチャ・ブランカなどもこういう感じで誕生したんだろうか♪

「数奇な誕生」とは書いたものの、ブドウ樹は南極大陸を除くあらゆる大陸で栽培され
る(!)ほど環境に対し高い適応能力を持つ植物で、新しい環境下では突然変異を発生
させることで知られる。
だから世界中にはこんなにもワインがあって楽しませてくれる。
その順応性、人としても見習いところだ。



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