スペインに銘酒たちがやってきた!

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アントニオ・カンピンスさん(写真左)

実はスペインで唯一の利き酒師。
でも日本酒だけでなくワインだけでなく飲食
全般に関するプロでもあり、元は科学者で香
水に関する研究もされたりと感覚を科学的な
視点でも見れる方であるそうで、スペイン語
で初めての日本酒専門書
2年前に出版した。

ずっとお会いしてみたかったこのアントニオ
さんにお会いできる機会が先日あった。

ワイン商でもあり、良い日本酒をスペインに
入れようと活躍するパブロ・アロマールさんが
率いる会社 Salvioni & Alomar がまだ未上陸の
素晴らしい日本酒を携えて開催した日本酒試飲会だ。

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アントニオさん、すごくわかりやすく日本酒について説明してくれた。

本醸造 - アルコールを添加したもの、だからといって低クオリティというわけではなく、
    シェリーやポートと同じようなアルコールを添加して造る素晴らしいお酒と一緒
純米 - 米からのアルコールのみ、アルコールは添加しない
吟醸 - 精米歩合 40 %ほど
大吟醸 - 精米歩合 50 %ほど
生 - 低温殺菌をしないかほぼしないか

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ここらへんを大まかに知ることが大
事で、と説明した後で

日本酒は長熟のポテンシャルがあっ
て古酒を楽しむというよりは、ティ
オ・ペペと同じようにとにかくでき
たてが一番。
フィノの味わいがアンダルシアとバ
ルセロナで飲むのとでは既に異なる
ようにね、とコメント。




そしてワインやスピリッツのプロだけど日本酒のことはまだまだ知らない参加者に
対して、「知ってました?」と始めて
香り成分、ワインには 600 種類ほどで、日本酒はなんと 2000 種類以上あるということ!
夕張メロン、ヨーグルト、キウイ、ライチ、白桃、柑橘系、干した果物、スパイス、樹木、草、
ご飯の湯気、モチ、蕎麦、栗、ミント、ローリエなどなど。
米からできるお酒で信じられないほどの種類の香りが感じられる。
そしてうまみ。これも日本酒に感じられる。
うまみとは?
パルミジャーノにはあってブルゴスのフレッシュチーズにはない、
生ハムにはあって普通のハムにはない、
いわゆる味わい深さ、グルタミンのことです、とアントニオさん。
それが日本酒に深みを与える。

そして、日本酒という飲み物は謙虚で控えめな「禅」の飲み物だ、
料理と共に素晴らしい日本酒を飲んだ後で、何の日本酒を飲んだんだったかな、と
ふと思うほど、控えめに料理の表に出ず寄り沿う存在。
逆に、ロマネ・コンティなどのグラン・ヴァンを飲むと一緒に食べた料理を忘れて
しまうくらいの存在感(確かに!)。それが日本酒とワインの違い。
そして、ワインに大敵の酢系の味、苦い味、柑橘系の味ともぴったり寄り添うのが
日本酒。様々な料理の、世界の料理人の強い味方が日本酒だ。
日本酒はワインや他の世界の銘酒と同じクオリティを持ち、考慮しておくべき
飲み物だ、としめくくった。
とても印象的だった。

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出羽桜(山形)
明治 25 年( 1892 年)創業。
山田錦 
精米歩合 45%
とってもスッキリ柔らか。
とにかく滑らか、軽快な甘みと旨みが包んで、穏や
かな酸が心地よい。
いいバランスで美味しい。。飲み易い!







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浦霞 (宮城)
本物の酒を丁寧に造る蔵元

精米歩合 65 %

柔らかい口当たりとしっかりとした
コクがあって厚みがある。






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惣誉 (栃木)
今回の発見のお酒。
酒母を自然に乳酸発酵させる昔なが
らの造り「生酛(きもと)」の酒。

その複雑味としっかりした酸、とて
も繊細ではかなさを感じる香り、バ
ランスが素晴らしく。
いいお酒に出会った。



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真澄 (長野)
山田錦 精米歩合 45 %

みずみずしく爽やかなお酒。
清涼なイメージの吟醸香。

海外営業を担当するキースさんと
ドミニクさんががっちりポーズ!
日本酒を愛する外国人、
なんだか嬉しいな。


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李白 (島根)
生涯、酒をこよなく愛したという唐代の放浪詩人、
李白から名を得た蔵元。
山田錦 精米歩合 45 %
香りおだやかでふっくらとした味わい。
フルーティな香りがキレイですっきりさも。
企画室長の田中路子が気さくでステキだった。









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獺祭 (山口)
「セクシーな美人を思わせる日本酒造り」を目指す
と常務取締役の桜井さんがおっしゃっていた獺祭。
獺祭 純米吟醸45
山田錦   精米歩合 50%

香り高くフルーティ、みずみずしい梨のような爽や
かな甘さが舌で感じられ、スッキリした辛さで後味
をしめくくる。クリアな味わいに旨み。
とてもとてもピュア。美味しい!
最高峰 精米歩合 23%という 磨き2割3分 (写真
左でその磨き上げの高さがわかる。。)も造る。






美味しいお酒をたくさん楽しませてもらった。今後、こういうこだわりのお酒が
スペインで楽しめるようになるよう、期待したい。パブロ、頑張れ!

最後に、あなたの好みで味わい美味しい日本酒ガイド」 という本をご紹介。
ジャーナリストでもあり、日本酒輸出協会会長、吟醸酒研究機構世話人など日本酒の
権威である松崎晴雄氏による監修。
本当に面白いし、日本酒、すごく勉強になる。

目から鱗だったのが、関東風、関西風味付けの違いは酒から、というもの。

「昔、上方の酒は馬や船によって長い日数をかけて江戸に運ばれていた。その運搬には
杉樽が使われたから、どうしても木の香が強くなる。この木の香に淡白な料理は合わず、
どうしても江戸の料理はこってりとした味付けになった。また、灘や伏見の醸造元から
近い大阪や京都では、木の香の強くないさっぱりとした味わいの新しい酒を飲むことが
できたので、料理もそれに合わせて淡白なものになった。つまり関西風の薄味になった
といわれている」

酒と食事は切っても切れないもの。ほんとにそう。

世界に広がれ、日本酒!

Y para los hispanoparlantes que esten interesados en el sake, hay un blog
fantástico especializado en el mundo de sake escrito por Noriko Horikoshi,
editora y periodista muy profesional de temas amplios desde la gastronomía, 
sake y vino.  Me parece que es el único blog escrito en castellano sobre el sake.
Muy recomendable!



 

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コメント(1)

ゆうこさん、スペインワインを調べていたら偶然こちらのブログを見つけました!o(^^)o
日本酒にも最近関心が高まっていたので、この記事を読み驚きました。香り成分は2000種類・・・・!!!
「あなたの好みで味わい美味しい日本酒ガイド」 即買しました!
ワインと共に日本酒も勉強します。また情報楽しみにしています♪
有難うございました☆彡

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