スペインのブルゴーニュの先生、カルロス・オルタ

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Vila Mas というレストランがある。

スペインで一番ブルゴーニュワインが揃うレストランだそうだ。

オーナー、カルロス・オルタ氏はブルゴーニュワインにハマっていて、ブルゴーニュに

何度も通っては生産者たちと交流し、とにかくブルゴーニュ通なのだ。

その蔵するブルゴーニュワインの豊富さはヨーロッパでもかなり知られるほどのレベル。

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そのカルロス氏が、バルセロナのワイン文化施設モンビニックでジュヴレイ・シャン

ベルタンの 級畑クロ・サン・ジャックの5つの生産者の平行試飲会をしてくれた。

 

テロワールとは、ワインとは、を考えるすごく貴重な機会となった。

 

土壌・環境が多彩なジュヴレイ村。

特に北部に位置する 級格付けのクロ・サン・ジャックは秀逸。

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このクロ・サン・ジャックはブル

ゴーニュで唯一南北に縦に つに

分割されている一級畑。

わずか 6.7 ha の偉大な畑には

5人の所有者がいて、斜面の上か

ら下までの全域を5列に所有して

いるため、どの生産者の個性が

表れやすいと言われる。

土壌は、粘土を含む泥灰土を良い

割合で持つ、石灰質土壌。

ビンテージは 2001年、冷涼な年

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Domaine Armand Rousseau

   2.22 ha. 平均樹齢40年、除梗90%新樽比率70%  熟成18ヶ月

   接木 161-49.  1/4 クローン(113-114-115), 3/4 セレクション・マサル

   収量 25~35 hl / ha

   豊かで高密度な赤果実。繊細、青い花、湿った森、高貴さと強靭さ。

   樽は新樽かなり使っているけど、非常に繊細な香ばしさ。 

 

Domaine Fourrier

   0.89ha  平均樹齢90年、除梗100%、新樽比率15-20%  熟成18ヶ月
   接木 古い樹齢のため不明、
リュット・レゾネ、セレクシオン  マサル

   私の中では 5 つの中で最高だった。複雑で力強さ・肉付きもあり、

   同時に柔らかさ、癒し、きめの細かさがある。古樹からのピュアなピノを感じさせて

   くれる。タンニン、果実、酸、アルコール、樽、そのバランスが最高で。。

   全てが入っている感じ。ジャン=マリー・フーリエ氏、訪ねてみたいなぁ。。


Louis Jadot

   1.00 ha  平均樹齢40年、除梗100%、新樽比率40%  熟成18ヶ月
   接木   1/2 クローン(161-49)  1/2 S04. セレクション・マサル

   香りが素晴らしい! 

 

Bruno Clair

    1.001ha 平均樹齢50年、除梗100%、新樽比率40%  熟成18ヶ月

    接木 161-49. セレクション・マサル
    樽を結構感じる。果実味だけではなくタンニンや樽などの要素がしっかりし

   骨格を形づくる。ブドウがとてもピュア。

 

Sylvie Esmonin

   1.60ha  平均樹齢40年、全房 100%、新樽比率80%  熟成20ヶ月

   接 161-49. セレクション・マサル
   5 つの中で一番樽が突出、新樽ってわかる。抽出も多く色調濃い。熟果実。


素晴らしいワインたちと楽しみながら

テロワールとは

議論が飛び交う。


テロワールとは、土壌、人、ブドウ樹 (接木、クローン、セレクション・マサルか

どうかなど)、気候のすべてが関わってできる、とここでは定義すると。

 

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結局、ワインの違いには人的要因が

大きい。しかも、同じ区画を5つに

分けたクロ・サン・ャックのよう

な小さな区画でこれだけのワインの

違いが出るのは、土壌や気候の違い

より造りの違いの方が大きいのでは。

ブラインドで試飲して、それぞれの

クロ・サン・ジャックがどの造り手

のものかがわかるのは造り手のスタ

イルによるところが大きい、そんな意見も。

確かに。

でも、より広範囲の特徴の違いはどうだろうか。 

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土壌に関していうと、粘土質や砂利質など、水はけに関する部分のぶどうに対する影響は

かなり実証されているけど、石灰岩や花崗岩など、地質的な組成が味わいや香りにどの

ような影響を与えているのか、ということに関して科学的な実証は現在のところまだ至って

いないそう。そのために、「日照と水はけを理想的な環境にすれば、どんな地層でも、

美味しいワインが出来る」と公言する専門家もいる。だけど、未だ科学的に実証されてい

ないけれど、確かに存在する現象というのも多くあるし、ワインの味わい自体が、それその

ものであると思う。

例えば、ブルゴーニュの土壌は、氷河期以前であるジュラ紀に海であった部分の魚介類の

死骸を組成とする石灰岩が多く含まれ、そこに泥が混ざり合った、泥灰岩、そしてその

上を覆う石灰粘土といった組成が中心。この石灰質の土壌と冷涼な気候がピノ・ノワールと

シャルドネに理想的な影響を与えている。

そして、この地質が火山活動による隆起と、氷河の溶解で粘土質土壌が高地から低地に

流れることによって、村ごとの立地や、同じ村の中でも、高地、中腹、低地の違いによって、

表土の厚さに違いが出てくる。

つまり、ブルゴーニュでは、表土(粘土)の厚いところほどふくよかな味わいとなり、

表土が薄くなると、繊細でミネラル質な味わいになる。また、表土の石灰分が多い白っぽ

い粘土質では、より繊細な性格となり、白さが目立ってくるとピノ・ノワールよりも、

シャルドネに適した土壌となる。同じ造り手のワインであれば、この原則を把握すると

ブラインドで2本のワインを味わった違いで立地条件が想像できることになる。


ジュヴレイ・シャンベルタンのワインには共通するスパイシーさが他のクリュよりも

際立って感じられる、とカルロス氏。

 

地質的な組成の違いがワインの個性につながって欲しい、そう

思いたいワインファンのロマンも、あると思う、笑。

 

料理と同じように、同じ食材で同じ料理法をしても人によって同じ味にならない、

ワインもそういうことだ。

だからこそ、国、産地よりもどの造り手のワインか、それが大事になってくる。

でもその素材が良くなければ、どんな天才シェフが料理しても、それ以上のもの

にはならない。これも真実。

したがって、ワインの根本はぶどうにあり、ということ。

自然を慈しみ、ブドウを慈しみ

結局造り手で話すべき。

 

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そのカルロスさんの経営する

レストラン「ビラ・マス」。

東京玉川学園前の「カサ・マイヤ

でソムリエールとして活躍する

りょうこちゃんが日本から遊びに

来ていて、一緒にランチ♪



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バルセロナから車で 1 時間半ほどの海沿いの街

サン・フェリウ・デ・ギショルスにある。

ビーチに面したステキなお店。









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今が旬と楽しませてくれたグリーン

ピースと生ハムをオリーブオイルで

さっと炒めた一品。

グリーンピースってこんなに美味し

いの?って思わせる甘さに歯ごたえ

に生ハムのちょうど良いオイリーさ

と塩っ気が絶妙。。。うわぁ。。



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そして、じゃじゃーん ♪

パラモスの海老。

なんなんだ~!って思うくらい

感動的に旨い。。。

レストランのある場所はパラモス

から近いから、新鮮で良質な

海老を入手してるんだろうな。



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Mollera というお魚の一品。繊細なビネガーの風味で旨い。。。


もっちろんブルゴーニュを楽しむ!

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名称Meursault 2009

品種 : Chardonnay 100%

産地 : AOC Meursault, Bourgogne

生産者 : François Mikulski

 

現当主フランソワ・ミクルスキ氏が1991年にムル

ソー村に創設し、初ヴィンテージが翌年の1992

と言うまだ歴史の若いドメーヌだけど、ブルゴー

ニュ最高の白の造り手として注目を集める。 


ムルソー村を中心に 7.4 ha 所有、リュット・レゾネ

で栽培、野生酵母を用いて造らる。



はつらつとした力強さとしなやかさのある、非常に洗練されたスタイルで、ムルソーながら樽が

突出しすぎずとてもバランスが良い。


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ビラ・マスでソムリーエルとして

活躍するちひろちゃんと、カサ・

マイヤソムリエールりょうこちゃ

んが選んでくれましたよ。

あぁ、最高の一日だった。


りょうこちん、引っ張って来て

くれてありがとね ♪




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