フランス、ポルトガル、スペイン旅紀行

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まだ一度も足を踏み入れたことのない九州。
大学時代の仲間に九州出身は結構いて、彼らの陽気な人柄、方言、お酒の強さ(あ、
これは人によりますが、笑)で、性格的にもよく合って九州に対する好奇心はすごく
あったんだけど、結局行けず仕舞でスペインへ来てしまった。

その九州でワインに従事される方々とこちらでご一緒させていただく機会に恵まれた。

カーヴィスト九州

九州各県を代表する酒販店の方々で構成され、九州のワイン文化を盛り上げていく
活動をされているグループなのだそうで、アサヒビールがサポートをしている。
定期的に実施されている欧州視察でワイナリーへの訪問にお供させていただいた。

パリでお待ち合わせ。空港だけなのに、パリってだけでなんだかワクワク♪

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空港内の喫茶店でマリアージュを出してくれちゃうあたり、ふ、フランスって感じっ!

皆様と合流し、
私にとっては人生初めてのシャンパーニュへ!

【ランソン】

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1760年創業の最も古いシャンパンハウスの一つ。
100年以上前のヴィクトリア女王時代に、英国王室御用達となり、1904年にはノンヴィン
テージが主流の時代にファーストヴィンテージをリリース、また1946年シャンパンで初めて
ロゼをリリーするなど、シャンパンの歴史と共に歩むシャンパンハウス。
ほとんどのメゾンがマロラクティック発酵をする現在、ランソンはマロラクティック発酵を
しない伝統的な造り方を守っているそうだ。それだから熟成には時間がかかるけど、ブドウ
本来のアロマや果実味が凝縮し、長熟に耐えうるポテンシャルを有するシャンパンになる。
ノンヴィンテージの規定熟成期間は15か月だけど、ランソンは最低3年の熟成を経た後に
出荷するというこだわりも。

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緩やかな丘の斜面に醸造所、熟成セラーがあり、その一番上にClos Lansonという畑があった。
標高321m。1haの畑で、この畑で採れるシャルドネ100%でClos Lansonというスペシャル
キュヴェを新たに造っているのだそうだ。ランス市内にこうした畑があること自体ほとんどなく、
何度もフランスにいらしているベテランの方も初めて見たとおっしゃっていた。

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2006年に初めて造り始め、熟成セラーで眠っていた。

フラッグシップ「ブラック・ラベル」、そのスタイルのロゼ、グラン・クリュのブドウのみで
造る「ノーブル・ブラン・ド・ブラン」など様々なシャンパンを試飲させてくださった。

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名称 : Gold Label 1985
品種 : Chardonnay 50%, Pinot Noir 50%
産地 : AOC Champagne
生産者 : Lanson

良いビンテージのみしかリリースされないゴールド・ラベル。
その1985を特別に出してくださって。。
ナッツ、アンズ系、ゆるゆると色んなアロマが香って。。
とってもキレイに古酒化していて、優雅。。

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名称 : Extra Age Brut
品種 : Pinot Noir 60%, Chardonnay 40%
産地 : AOC Champagne
生産者 : Lanson

ランソン創業250周年を記念したスペシャルキュヴェ。
ノンヴィンテージで1999年、2002年、2003年の3つのビンテージからシュイイ、アヴィズ、
オジェ、ヴェルズネ、ブジのグランクリュとプルミエクリュのみをセレクトしてブレンド
したものだそうだ。熟成5年以上。
ふくよかで、コクがあって、10年経っているとは思えないイキイキさもあり、素晴らしかった。。

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1日リスボンでも過ごし、

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相変わらずお酒は欠かさず(笑)

そして、スペインへ。

【カヴァ・ラヴェルノヤ】

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バルセロナに到着すると日本人の方がアテンドくださり、カバ生産者カヴァス・ラヴェ
ルノヤへ。「ラクリマ・バッカス」というブランドで有名な造り手で、1890年に創業と
いう古い歴史を持つ。

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まだ「チャンパン(スペイン語でシャンパン)」と呼んで良かった当時のポスター。
歴史を感じる。

オーナーであり、醸造家であるシャビさんは、カバに使う白ブドウ3品種パレリャーダ、
マカベオ、チャレロのうち、マカベオにポテンシャルを見出して、独自のスタイルのカバ
を造っている。ストラクチャー不足、華やかなアロマを表現するパレリャーダ、ストラク
チャー、酸度の高さ、コクを出すチャレロ、その間にいる存在がマカベオで、カバに良い
バランスを与えてくれるそうだ。フォーカスが面白い。
ベースワインを購入してカバを造る生産者がほとんどの中で、全生産量の60%を自社畑の
ブドウで賄う。年間生産量は約60万本とカバ生産者にしては小規模。非常に高いレベルで
の厳しい検品を100%実施、品質保証を徹底しているのは素晴らしい。

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名称 : Lacrima Bacchus Reserva Brut 2008
品種 : Macabeo 45%, Xarel.lo 30%, Parellada 25%
産地 : DO Cava
生産者 : Cavas Lavernoya

ブリュットでも補糖は最低限の8g。スッキリと爽やかなスタイル。

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名称 : Summum Gran Reserva Brut Nature
2007

品種 : Macabeo 35%, Xarel.lo 30%, Parellada 15%, Chardonnay 20%
産地 : DO Cava
生産者 : Cavas Lavernoya

シャルドネも少しブレンドしてあって、ふくよかさもあって、深い。

【エル・コト】

さて、翌日は一路リオハ、エル・コトへ。
1970年創業、すぐ国際的に認められ、今ではエル・コト・クリアンサは、リオハの全ての
クリアンサ赤で国内外共に最も販売量の多いワインだそう。全生産量は1800万本!
でも大量生産ではなく、若飲みワインはほとんど造っていず、品質にこだわったワイン造りを
心がける。自社畑は1000 ha。生産量の20%を賄い、残りは契約農家からブドウを購入。
樽熟セラーは3棟あって、全部で70000 樽。。。ひぇ〜。。。

とてつもなく大きな敷地で案内いただいてとにかく歩いた歩いた!

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赤い屋根はみんなエル・コト!屋根が黒っぽくなっているのは、樽熟セラーで、赤ワインが
熟成し少しずつ蒸発していく蒸気で屋根に色がつくのだそうだ。お、面白い!

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南にデマンダ山脈と北にカンタブリア山脈がそびえ、谷間になっている。そこをエブロ河が
通る。ミクロクリマを形成し、恵まれた環境。それがリオハ。

正直、今回の訪問でエル・コトのイメージが変わった。いわゆるモダンスタイルというリオハの
新しいスタイルを造り始めた先駆的な造り手で、スペインどこに行ってもスーパーで目にする
ブランドで、悪くはないけど大量生産で敢えて手にしたいと思うワインではなかった。
でも、案内してくださったアレックスさん、営業部長のビクトルさんのお話から、ワイナリーの
品質に対するこだわり、企業力、従業員を大事にする組織、そして何よりじっくり試飲して、
良いワインだなって思えたこと、コスパの高さを感じたこと、イメージが変わった。

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名称 : El Coto de Imaz Reserva 2004
品種 : Tempranillo 100%
産地 : DOC Rioja
生産者 : Bodegas El Coto

どのレンジも果実、酸、アルコール度、熟成、とてもバランスが良い造りで、
深さと飲みやすさの共存も素晴らしい。

行ったことのなかった産地、ワイナリーを訪れ、ワイン大先輩の方々に色んなことを
お教えいただき、本当に貴重な経験をさせていただいた。
皆様、本当に温かいお人柄で楽しい方々で、本当に楽しませていただいた。
九州人同士、九州弁で話して、日本語の理解が難しいかと思っていたけど、県が違えば
方便も変わってくるのは当たり前で、私にもわかる程度の(笑)優しい九州の言葉たちが
飛び交うほっかりな雰囲気だった。
この場を借りてお礼を言いたい。

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コメント(2)

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コテコテですね(笑)。
COTO DE IMAZはバランスよくて、いいと思うなー、俺も。ただ、EL COTOもそうだけどエチケットがなぁ。。。

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>pepe、楽しかったぁ〜!
エチケット、嫌い?
でも、ま、リオハっぽい、クラシックさも
漂わせるデザインだし、何よりこのデザインで
市場で定着してるもんねぇ。

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