自然派アルバリーニョ ぺドラロンガ

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アルバリーニョといえば、スペインの高貴品種の一つ。
ガリシア地方の大西洋に面したDOリアス・バイシャス、大西洋気候で、温暖、雨が多く、
アルバリーニョを栽培するのに適した産地。

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そのDOの5つに分かれるサブゾーンのうちワイン生産の中心地ともいえるバル・ド・サルネス
(Val do Salnés)。
少し内陸に入った北部に流れるウミア川が流れる谷間の斜面にボデガ・ぺドラロンガは位置する。
写真だとちょっとわかりづらいけど、奥のほうに川が流れていて谷間になっている。

この造り手が造るアルバリーニョ、初めて飲んだ時そのしっかりした酸とミネラリー、芳醇さに惚れた。

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名称 : Pedralonga 2009
品種 : Albariño 100%
産地 : DO Rias Baixas
生産者 : Bodega Pedralonga

100%手摘み、天然酵母のみで発酵、MLF、シュル・リーに3〜4ヶ月寝かせる。
初め少しブリオッシュ、バターなどの香りが。グレープフルーツ、青リンゴ、スパイシーも。
ミネラリー。長い余韻。なんか、そのナチュラルさがとても良くて。
97年が初ビンテージ。

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造り手、ハビエル・バルデム。。
ではなく(笑)、ミゲル・アルフォンソ。
サングラスしてるからちょっとわからないけど、どことなく俳優ハビエル・バルデムに似ていて、
勝手にあだ名をつけてみた、笑。
陽気さの中にシニカルさもあったり、気さくで楽しい人だ。

代々ブドウを栽培続けてきたアルフォンソ家、お父さんも細々とワインを造っていて、
ガリシアのバル、レストランにバルクで販売していた。ミゲルも父のもとで1991年から
ワイン造りを始めた。彼ら自身のブドウで本当に良いワインを造ろうと1997年に創業。

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お父さま、お母さま。ずっと畑とワイン造りを支えてこられた。

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ミゲルの畑は、大部分のリアス・バイシャスの生産者と違って、垣根作り。
「日照が満遍なく当たりやすく、葉も広がって、換気もしやすく、木の高さも高めに
してあるため、湿度による病害も、棚作りと比べて変わらない」。
ただ樹勢のとても強いアルバリーニョは、枝をぐんぐん伸ばし、垣根作りだと、枝を上に
向けてあげないといけないなど、作業は大変。

斜面にある畑で、砂質、花崗岩質の土壌。

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剥き出しの大きな岩が見えて、その上に畑がある。
ペドラロンガとは、「大きな石 (Pedra Longa)」の意。
畑の名前でもあり、エチケットにあるような花崗岩質の大きな石が多く見られる畑の個性を
純粋に表現したブドウで造るワインであることから。

畑は南向き、東から西に日の出から日没まで一日中太陽が当たる場所で日照量に恵まれる。
株数を多くし、収量を低くする(5000〜6000kg / ha (DOでの認可は最大11000kg)ことで
より凝縮度のあるブドウをつくる。
伝統に培われた作業技術と有機栽培で大事に育てる。アルバリーニョにかける情熱がひし
ひしと伝わってくる。

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これ、みんな「ペドラロンガ」。
ビンテージごとにデザインが替わる。
ボトルの手前にある石たちがモチーフ、みんなミゲルの畑の実際の石たち。
なんか全部集めたくなるセンスの良いデザインでもある。

伝統を大事に、その土地固有のものを大事にするミゲルは、計7haの畑の中に、アルバリーニョの
他に、メンシア、カイーニョ、エスパデイロなどの黒ブドウ品種も栽培している。
メンシアは樹齢25年、カイーニョ、エスパデイロは樹齢約15年。
そして新しくソウソンも去年植えたそうだ。

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名称 : Do Umia 2007
品種 : Mencia 60%, Caiño 30%, Espadeiro 10%
産地 : DO Rias Baixas
生産者 : Bodega Pedralonga

赤も少量で10年前から造っている。
プラスチックの発酵槽(開放槽)で、低めの温度で発酵、プレス、MLF、シュル・リーで
5000ℓのステンレス槽で1年寝かせる。

アルバリーニョの白「ペドラロンガ」はミシュラン三つ星のエル・ブジやセイェル・デ・カン・
ロカ、その他星つきレストラン多数にオンリストされている。

この白、日本にも入ったばかりで、手に入るらしい!

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カルディってお店、聞いたことがあるかもしれないけど、自家焙煎のコーヒー豆を始め、世界中のおいしい物、
面白い物、珍しい物を集めたフードマーケットで、全国的に展開しているお店。
私も何度か行ったことがあるけど、食べたく・飲みたくなる魅力的な品揃えでついつい
色々買ってしまう。

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こんな風にコーヒーサービスもあって、コーヒーを飲みながら店内を巡るオツな心遣いも
あってステキなお店。

もちろんワインも充実していて、そのカルディの以下のお店でペドラロンガが置かれているそうだ。

新越谷店、保谷店、中目黒店、笹塚店、三軒茶屋店、津田沼店、泉中央店、光が丘店、西船橋店、
八千代緑丘店、カディバッコ橋本店、札幌店、高輪店、横浜店、千秋店、上野店、新潟南店、
表参道店、新百合ヶ丘店、祖師谷駅前店、スナモ店、イーアスつくば店、横浜ベイクォーター店、
成増店、新浦安店、戸越銀座店、浜田山店、千歳烏山店、アリオ北砂店、仙台おおまち店、
下北沢店、吉祥寺店、西武東戸塚店、青葉台東急スクエア店、たまプラーザテラス

いいワインをきちんと評価して丁寧に扱っているこういうお店があることは嬉しい。

アルバリーニョは高貴品種の一つでリアス・バイシャスは栽培に最適な産地、と書いたけど、
でも、全てのアルバリーニョで造るワインが良いものかというと当然そういうわけではない。

リアス・バイシャスでは、約4000万リットルのワインが造られているという。うち、いわゆる
工業化した大量生産の大規模な造り手が5,6社あり、それだけで生産量の40%くらいになる。
残りは約190の生産者が占める。そんな状況だから、DOの統制委員会にはそうした大規模
生産者のエノロゴたちが多く、そうした生産者の利益になるような仕組みになっている部分も
あることは想像に難くない。

消費者はやっぱり造り手をきちんと見て評価すべきだし、本当に良いものを造る造り手を
評価し、そういうワインを楽しむべきだと思う。
魅力的な売り文句だけにとらわれず、なぜそのワインなのか、自分で納得できてワインを
楽しめるような環境作りが本当に大事だとつくづく思う。
スペインワインは特にまだまだ情報が不足しているし、タイムリーな情報も充分に届いて
いないと思う。売り手がもっと造り手の顔の見える、そしてスペインの今が伝わる情報を
もっと発信すべきだと感じる。

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ミゲルと奥様のマリアさん。
去年娘ちゃんが産まれたばかりで、公私共にこれからもバリバリやるぜっ!と
エネルギー溢れるミゲルだった!

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コメント(2)

はじめまして。
ワインがとても好きで、ペドラロンガDO リアス・バイシャスをきっかけにこのページを見つけました。

ペドラロンガ DO リアス・バイシャスに出会いましたのは私が大学学部生のころでして、場所は都内のカルディでした。石のデザインがとても素敵でラベル買いをしたのがきっかけでした。

実際飲んでみますと、本当に美味しくて。
調べてみてこのページに行き着きました。
とても楽しく、読ませていただきました。

赤ワインがあるということですが、日本では入手できないのでしょうか。
また、どのようなテイストでしょうか。
沢山伺ってしまって申し訳ありませんが、このようなワインのテイストが好きなのですが、他にもオススメはありますか?
是非とも教えていただきたく思います。
よろしくお願いします。

ハセガワサユリさん、コメントをありがとうございました。
私のブログに辿り着いて下さってありがとうございました。
ペドラロンガのような白ワインがお好きとのこと、
他にもお薦めたくさんありますよ。
同じアルバリーニョで土壌が異なる素敵な白もありますし、
他品種で違う産地のものまで、お薦めできます。
ピンポイントでお伝えできればと思いますので、詳しくお伺い
したく、サイト下にありますメールアドレスにご連絡頂ければ
幸いです。

ペドラロンガの赤ワインはド・ウミアというのですが、
残念ながら日本には入っていないようです。

メールお待ちしておりますね。


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