ピレネー山脈からの収穫期風景 カステル・デンクス

このエントリーをはてなブックマークに追加 Check

先週、以前紹介したピレネー山脈標高1000mの地でワイン造りをする造り手
カステル・デンクス
にお邪魔してきた。
ちょうど収穫期で、作業をお手伝いしながら学ばせてもらえたらということで、
ラウル・ボベさんが親切にも了解してくれたのだ。
結局忙しいところ、邪魔にしかなってなかったな、笑。。。

CastelldEncus_05082010_4.jpg


朝、澄みきった空気。醸造所を望む。
17℃とこの季節にしては、標高の高い山の上なのに気温が比較的高くて、湿気も多いのが
感じられる。
「こういう日は夏の終わりの典型で、翌日は雨が降って気温がぐっと下がることが多いよ」
とラウルさん。

収穫期は醸造所内も畑も一番活気がある。
ブドウ収穫から、醸造所に運び冷却、選果、プレス、マセレーションなど最初の醸造工程が
どんどん行われる。

Encus_SauvignonBLanc_2.jpg
ブドウ搬入場の横では、昨日収穫されてきたソーヴィニョン・ブランの選果最中。
タレイアに使われるブドウだ。

私も邪魔しながら少しお手伝いさせてもらったのだけど、選果って意外と難しいのだ。。。
まだ未熟の濃い緑色の果粒、そして未熟の緑色だけど雨が多かったために腐敗が始まって
いる緑紫灰っぽい色した粒が一番不快な味を出すため、それは除去しないといけない。
白ブドウに関しては、果皮・種とマストが接触する時間が短いため、例えば多少果梗が混ざっ
ていてもレーズン化して乾燥した粒が混ざっていても問題はない。そういう優先順位があって。
熟練の作業員さんばかりで上手に選果しているのだけど、私だけおたおた。。。

DSC_0029.jpg
これ、雹害のダメージをうけたブドウちゃんたち。。。
標高の高い冷涼な北の地。雹害も珍しいことではない。
打撃を受けた部分が腐敗して。。。これも除去。。

Encus_PinotNoir_4.jpg
ピノ・ノワールの収穫。2008が初ビンテージの新しいワイン、ピノ100%の赤「アクスプ」に
使われる。

そう、カステル・デンクスでは白のみならず、シラーやピノやカベルネ・ソーヴィニョンなど
赤も造る。そのどれもがスペインで1,2を争うと言える素晴らしいクオリティなのだ。

DSC_0056.jpg
畑では収穫期が一番緊張感が増すのかと思っていた私。
「確かに緊張感はあるのだけど、一旦収穫のタイミングを見極めればあとは適切に収穫
するだけ。収穫時じゃなくてその前までの作業のほうが全然緊張感があるよ。」と畑を
管理しているルベンさん。
良いブドウを得るまでの継続的な努力は並大抵のものではないんだろうな。。

Encus_PinotNoir_8.jpg
雨が特に多かった今年、ピノ・ノワールの畑の一部で少し腐敗が始まってしまっていて、
ラウルさんがスタッフに「ちょっとでも腐敗しているブドウは全部はじけーーーーっ!」と
指示して回っていた。搬入されて来て2日間0℃で冷却、果実、フローラルな味わいをより
抽出するためだという(他の品種の冷却は1日以下)。2度の選果でピノは最終的に収量の
50%しかワインにならないという。。。今年はブルゴーニュも雨が多く、成熟に必要な
暑さも不十分で選果がとても大事になる年だという。

Encus_PinotNoir_2.jpg
ラウルさん、エノロガのミレイアさん、スタッフさんが真剣に選果中!

DSC_0069.jpg
はじかれたピノ。少しでも腐敗している実があれば房ごとダメ。。ほんとに厳しい。。

Encus_RaulPapa.jpg
ラウルのお父様も収穫のお手伝い。

Encus_TV_1.jpg
カタルーニャテレビ TV3 の ニュース番組 (4'44) に生放送で紹介するためにクルーが来ていた。

私が試しに撮った選果風景のビデオもYoutubeにアップしてみました。
インタビューとか全然なく風景だけの初心者ビデオですが。。。

acusp.jpg

名称 : Acusp 2008
品種 : Pinot Noir 100%
産地 : DO Costers del Segre
生産者 : Castell d'Encus

初ビンテージ2008で200本ほどトライアルで造って。2009が約1200本リリース、2010は4000本
ほど造る予定とのこと。2008は、酸が少し足りない印象だけど、これがスペインのピノ?と
思えるほどの冷たさ、緻密さ、エレガンスを伴ピノ。
これからどんどん良くなってやばい長熟のピノになっていくのではと期待させてくれる、
間違いなくスペインNo.1のピノ。

thalarn.jpg

名称 : Thalarn 2008
品種 : Syrah 100%
産地 : DO Costers del Segre
生産者 : Castell d'Encus

こちらは、シラー100%の赤。
岩・オーク・ステンレスの3種類のタンクで発酵後、フレンチオーク新樽でMLF、13ヶ月熟成、
ブレンド。溌剌とした果実、スパイス、しっかりした酸の素晴らしいシラーだ。

Encus_RaulDavidBrothers.jpg
ラウルさん(左)と弟ダビ(右)さん。がっつり握手!
スタッフさんと家族と、みんなで一丸となって働いている。
大変だけど、イキイキとした表情のみなさんに、心から「お疲れ様!」。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://blog.vivaspain.es/mt/mt-tb.cgi/332

コメント(6)

TITLE:
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
ピノ!楽しみだー!!

TITLE:
SECRET: 0
PASS: 80fc679b7f19a86230ffeab73455abce
明日、明後日?
ここにいるのかぁ、楽しみ、楽しみ。

TITLE:
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
>pepe、2008 より2009、2010とどんどん良くなっていくと思う。。。私も楽しみーー!

TITLE:
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
>haruhikoさん、もうこの週末ですね!
私もとっても楽しみですー!
ブドウ踏み踏み、ですね、笑。

TITLE:
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
ピノ好きには気になる情報ですね。
ただ、ピノの美味しいやつは少ないですからね。
イタリアのピノ・ネロなんかは「ピノ・ノワールと思って飲むから美味しくないんだよ。ピノ・ネロとして吞むと、まぁ飲めるよ」と自虐的なイタリアワイン好きがいましたよ。激しく賛同してしまいましたが・・・。

TITLE:
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
>和歌山よりさん、お元気ですかぁ〜。
ピノ、確実にスペインではNo.1です。
2009、2008と比べてすっごく良くなっていて感動です。。
あはは、ピノはほんと難しい品種で、
目指すべきところが高いですからね。。
これもスペインのピノとして呑むべき?笑。

コメントする