ソモンターノを訪れて その2 〜 固有品種たち 〜

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エナーテを訪れた後に、薦められて行ったレストラン。

Casa Samper     
C/ Doña Sancha, 3
Salas Altas (Huesca)
Tel 974 302 102 

驚いた、人口330人ほどの、エナーテの隣村Salas Altas、こんな小さな小さな村に、こんな
ステキなレストランがあるなんて。
さすが、ワインの土地。ワイナリーの人も多く訪れるというこのレストラン、美味しいワインが
ある所、美味しい食あり。

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昔、オリーブオイルやビネガーを貯蔵するための地下に埋まった甕

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昔ながらのプレス、
など、原型を残しながらも、モダンなデザインを取り入れ、調和した店内。

オーナーのカルメンさんとご主人の大変温かいもてなし。
お料理も、伝統料理とモダンな創作料理とを組み合わせた丁寧な一品一品。

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雉肉のサラダ。オレンジピールの味わいを聞かせたドレッシングで美味しかったぁ。

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それぞれにチーズや鶏肉や様々な具を入れて、軽く揚げた一品。
手前はすみれジャム。バルバストロ市の特産品なのだそうだ。
焙ったフォアグラに少しつけて食べると絶妙なのだとか。

良い食材を使って、それぞれの味を大事にした料理法。
今と昔の両方を大切にしたコンセプトが随所に見られて、とても心地いい。

そして、この土地の固有品種を使った良いワインをお願いした。
ソモンターノには、テンプラニーヨ、ガルナッチャ以外に、Parraleta(黒), Moristel(黒),
Alcañón(白)という固有品種がある。DO認定で外来品種の使用が認められ、その
クオリティの高さに、多くの畑の固有品種が引き抜かれ、外来品種に取って替わられ
たという。

Bodegas Alodia。Sergio Labataというエノロゴが、家族のワイン造りから独立し、
Adahuesca(アダウエスカ)に創業したワイナリー。モリステル、ガルナッチャ、カベルネ・
ソーヴィニョン、シラー、シャルドネの他に、絶滅の危機に瀕するパラレータ、アルカニョ
ン種の復活にも力を入れる。

そのパラレータ種とシラーをブレンドした赤。

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名称 : Alodia Tinto Seducción 2005
品種 : Parraleta 25%, Syrah 75%
産地 : D.O. Somontano
生産者 : Bodegas Alodia 

パラレータ種はソモンターノ固有品種ではあるが、Graciano、Tintilla de Rota種と同種と
言われる。2005年が初ビンテージだそうだ。24℃で発酵、25日醸し、アメリカオーク樽で
5ヶ月熟成、瓶熟成6ヶ月。約7000本。熟れた果実、バニラ、心地よいタンニン、味わい深い。
店頭価格は11,40ユーロ。これだけ貴重なワインで、この価格はすごくいいと思う。
このワイナリー、注目だ。

外来品種がメインに成長してきたここ、ソモンターノでも、固有品種回帰はあるという。
レストランのオーナーのはっとするコメント。
「ちょっと前までは外来品種の導入にやっきになって、固有品種など見向きもしなかったのに。
今は、固有品種に目を向ける人が増えてきて、固有品種のワインを新たに造るワイナリーが
増えてきている。でも造ろうと思っても、外来品種の栽培に取って代わられた畑も多く、固有
品種の畑がとても少ない。人間なんておかしなものだね。」
ほんとにそうだ。人間は気まぐれな動物だ(笑)。

Salas Altasには小高い丘があって、そこに登るとソモンターノが一望できる、とみなさんの
お薦めで行ってみた。
景色も素晴らしかったけど、それ以上に、ちょうど居合わせたErmita de la Candelera(カンデ
レラ礼拝堂)の方たちが自家用ワイン造りに勤しんでいる所に遭遇!

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収穫後、除梗・破砕作業をする、ホセさんとヘススさん。

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パラレータ種だそうだ。

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破砕しただけの、まだドロドロした果汁。

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私もお手伝い。(というか、邪魔してた(笑))

ヘススさん、破砕した果汁を飲んでみて、
「酸化したブドウが少し紛れ込んでたみたいだな。少し変な味がする。。。」
クオリティうんぬんよりも、自分で飲むワインは自分で造る、この習慣を目の当たりにできた
ことがすごく嬉しくて。ソモンターノはDOとしてはまだ歴史が浅くても、こういう風に自家用の
ワインはどこの家でも造り続けてきた伝統があって、そういう基盤となってる部分を垣間見れ
た気がした。ありがとう!

ソモンターノの外では、やはりEnateやViñas del Vero, Bodegas Pirineos, Olvena, Otto
Beustuéなど、外来品種をメインに使うワイナリーのワイン以外は、なかなか手にすることが
できないため、そのイメージばかりが大きいと思う。
その土地を訪れてこそ見える、人達に触れてこそ感じられる、別の姿、本当の姿。
何よりも、ソモンターノでワインに携る人達のものすごい熱意、一生懸命さがすごく感じられた。

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丘の上から見たソモンターノ。葉が赤く染まってる畑もあれば、まだ緑だったりと色とりどり。

お次は、ソモンターノの老舗 Bodegas Lalanneから!

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???-??Official Blog- - ä??????塼?? (2008年11月13日 02:45)

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コメント(2)

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久々に訪れたYukoちゃんのブログ!
素敵なレストランだね〜。
インテリアといい、お食事のプレゼンテーションといい!っていうかYukoちゃんの写真の撮り方が上手なのかも!
そしてあなたがお手伝いしてる写真・・・笑わせてもらいました!Viva Yuko!

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>tomoちん
おっ、久々のtomoちんだぁ!
嬉しいよ!
いやいや、撮り方ではなく、良いのはカメラです!わっはっは。
っつうか、まだまだ使い方わかってない。。。
お手伝いの写真、旦那、気が利かないもんだから、
私が「ちょっと撮ってぇ!」ってせがんでようやく一枚(笑)。楽しかった!

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