リオハの旅 Bodegas Muga

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ワイン産地を旅することの魅力は、その土地の人々、文化、自然に触れ合うことで、その土地のワインを飲む時に、明確なイメージを持って、かつステキな思い出と共に楽しめることにある。

どうしても行ってみたかった、リオハ。旦那の誕生日も兼ねて、2日半の旅に出た。

サラゴサを抜けて、ログローニョ方面へ向かうとすぐにD.O.Caリオハは始まる。平地にぶどう畑が一面に広がりだすこの地域はリオハの3地区の中のリオハ・バハにあたる。他の2地区(リオハ・アルタ、リオハ・アラベサ)に比べ、地中海性気候の影響をより受けるため気温も高め、アルコール度の高いロゼと赤が造られる。

ログローニョを過ぎ高速を更に進むと、南西のデマンダ山脈、北部のカンタブリア山脈が遠くに見え始め、標高も徐々に増していく。リオハ・アルタ、リオハ・アラベサのある地区に入る。
標高が400〜600mで、周りを囲む山脈が中央高地からの過酷な夏の熱波を遮り、また北のビスケー湾から吹き寄せる冷たい北西風から守り、四季を通じて平均して雨に恵まれるため、ぶどう栽培には最適な気候。

この土地の主要品種、テンプラニーヨ。スペインのクオリティワインの代名詞。実は、大のお気に入りの品種ではない。渋み酸味はキレイだけれども、果実味が足りない。そう思ってしまう。
でもほんとにそうなのか、もっとちがうリオハ赤はあるはず、本当に美味しいと思えるものに出会えるはず、そんな気持ちでリオハに来た。

リオハ・アルタの中心地アロ(Haro)。Viña TondoniaのLópez de Heredia, Bodegas Muga, CVNE, Bodegas RODA, Bodegas Bilbaínas, Viña Ardanzaで有名なLa Rioja Altaなどなど錚々たるワイナリーが集中する町。19世紀にヨーロッパを襲ったフィロキセラ被害により、ボルドー地方を含むワイン産地が壊滅、それを機にボルドーから生産者たちがリオハへと移住。アロにはボルドーとをつなぐ鉄道の駅があったため、これだけワイナリーが集中しているのだという。

最初に訪れたのはBodegas Muga。

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ひとつひとつの工程をとても丁寧に説明してくださった。

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1856年に創立したMuga、とても由緒あるワイナリーで、今でも発酵、熟成共に全てオーク樽を使用するあたり、伝統、こだわりを感じる。
伝統的なリオハといえばアメリカオーク樽での熟成だが、ここではフランスオーク樽 60%、アメリカンオーク 40%を使用。

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清澄処理は卵白と塩を少し混ぜ合わせたもので行う。タンクの大きさ、ワインのタイプによって260〜540個の卵を使うのだそう!化学物質の清澄剤を使うワイナリーも多い中、Mugaは一定して卵白を使用。こだわっている!と思いきや、他のワイナリーでそれをコメントしたら「いやぁ、ほんとな訳ないでしょー。マーケティングですよ。」だって。うーーん、ほんとかどうか。17個のタンクがあるから、本当に使うとすればすごい量の卵だ。
でもこうやって卵白と卵黄を分ける器具を見せてくれた。溝に細い穴が開いていて、卵白と卵黄の硬度の差で卵白のみが下に落ちる仕組み。

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Mugaは自社の樽工場を持っている。樫の木から切った木材は1年間乾燥させる。内部を火で焼いて、その焼きレベルによってワインのクオリティに差をつける。

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熟成セラーが地下にあるのは、熟成に適切な一定の湿度や温度を保ちやすいから。
セラーには北向きの窓があって、湿度が不足する時には窓を開けて湿度の高い北風を入れる。

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澱引きは全て手作業。全ての工程の中で最も手間のかかる作業なのだそうだ。樽内の酵母、酒石などの沈殿物を底に残して上部のきれいなワインだけを他の樽に移す。
Mugaでは重力に任せて上の樽から下の樽に入れ替えるやり方。ポンプで吸い上げてやるより、沈殿物が入りにくいのだそうだ。最後のほうには、蝋燭を使って、沈殿物が入らないように気をつけながら注ぐ。根気のいる作業だ。

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樽の洗浄 冷水と熱い蒸気を使って洗浄。見学したときは、白ワインの樽を洗っていた。なんとも言えない少し不快な臭いがした。熱い蒸気と樽に残った澱が反応し合ってこういう臭いを出すのだという。

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ぶどうが十分に熟し、風味豊かな状態で収穫できるように、収穫量を調整する。熟す前にいくつかのぶどうを切除する。

ツアーの最後には赤クリアンサ2004とできたての白ビウラ2007をテイスティング。
白ビウラは爽やかなりんごの渋み、酸味が感じられて、できたての微泡、おいしかった!

伝統手法を大事にしながらも、時代のニーズに合わせながらクオリティワインを造り続けているワイナリー。
とてもステキだった。

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宿泊はアロから北に5分のところにあるブリニャス(Briñas)。エブロ川沿いの小さな村、すごくステキだった。

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夕食に発見したリオハの名物料理のひとつ。ぶどうのつるで焼いたお肉。収穫後の冬季に剪定したつるを使って焼くだけのシンプルなんだけど、なんともいえない木の香りが肉に染み付いて、すごく美味しかった。

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リオハに行った友達の友達が言ってたって。リオハはどんなレストランのどんなテーブルワインも外さないって。ほんとにそうだ。ほんとに美味しい!

リオハに来て美味しいワインをたくさん飲んで、料理をたくさん食べたら今までずっと調子悪かったお腹もすっかり元気を取り戻した。ゲンキンなお腹である。(笑)

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コメント(2)

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いい旅だったみたいだね〜。夫婦じゃらんの旅!ぶどうのつるで巻いたお肉か・・・ぜひ試してみたいね〜。

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>ぶどうのつるで焼いたお肉だよー!
 いや、まじ旨かった!
 夫婦いい旅っつうより、私がワインに興奮して引きつれまわしてたってほうが本当だわね(笑)。だはは。そっちはどうだい?日本の旅はーー?

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