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日本行きをはさんで、引き続きカリフォルニアワインを。

妹が1ヶ月ほど前にカリフォルニアに行った際に、持ってきてくれたワインたち。
日本到着初日に、家族との宴会で、すき焼きと共にいただいた。

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名称 : Patz & Hall Napa Valley Chardonnay 2006
品種 : Chardonnay 100%
産地 : アメリカ、カリフォルニア、ナパ・バレー
生産者 : Patz & Hall
http://www.patzhall.com

醸造家パッツとホールによって1988年創業。自ら畑を持たず、単一畑を中心に小ロット、高品質
生産を貫く。彼らは冷涼な気候を持つピソーニ、ハイド、ダトンランチなど、最高級畑からブドウの
供給を受け、シャルドネとピノ・ノワールそれぞれ6種類のみを造る。過度な樽香を嫌い、乾燥
期間の長い特注の高級樽をフランスから取り寄せ、奥行きのある上品な樽香を生み出す。
柑橘系の爽やかさと、ふくよかさもあって、最後に心地よい酸味もしっかり。生卵でまろやかに
なったすき焼きともいい感じで。うん、美味しかったぁ。

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名称 : The Prisoner 2006
品種 : Zinfandel 51%, Cabernet Sauvignon 23%, Syrah 12%, Petit Syrah 6%, Charbono 6%, Renache 2%
産地 : アメリカ、カリフォルニア、ナパ・バレー
生産者 : Orin Swift Cellars
http://www.orinswift.com

とても強いベリー系果実の甘み、まろやかで芳醇、とても濃厚で複雑。
食事とだと料理の味が隠れてしまうほど強い感じで、ワインだけで楽しみたいと思う一本。
これがジンファンデルの独特の甘みと濃厚さなのかと、ジンファンデル初めての一本。
これが2006年という若いビンテージなのかって思えるほどの深さと重厚感はジンファンデルだからか。
「The Prisoner(とらわれの身)」という名だけあって、飲む者を離さない印象を与えるのはうなずける。
ブラッシュワインからポートタイプまで様々なタイプのワインを造り出すこの独特な品種。
軽い赤もあるというから、単一品種ものでも試してみたい。

カリフォルニアワインは、人生でまだ数えるほどしか飲んでいない。そのどれもが価格もクオリティも
高いもので、ワイナリーも国際的に知られているものばかり。既にボルドースタイルの赤のクオリティは
とても高いこと認識させられている。ヨーロッパワインと違い、ほとんど何もなかった所から最新の
科学と技術で生産されているカリフォルニアワイン。伝統にこだわらない自由な発想で多種多様の
ワインを造り続けるカリフォルニア。発見はまだまだこれから。

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旦那や子供は、飛行機が朝着いたばかりで、少しの時差ぼけと初日からやったボーリングの疲労とで、
夜には少し頭が朦朧としていたようだったが、私は日本に着いて家族に会えた嬉しさで元気モリモリ。
目の前に出された日本のご馳走に食欲も飲欲も更にモリモリ。
しみじみ、大切な人たちと飲むお酒は美味しいものだ。

ほとんど飲んだことのなかったアメリカのワイン。
歴史は浅くても質の高いワインを多く造るカリフォルニア。
カリフォルニアワインがテーマの試飲会をやってくれた。

北アメリカで最大のワイン産地、カリフォルニア、特にナパ・バレーとソノマ・バレーは主要産地。
霧のおかげで夏の酷暑から保護され、ブドウ栽培に最適な地域。特にボルドーとの地理的条件、気候が
似ていることから、ボルドースタイルのワインが多く造られる。
カリフォルニアでは、1850年代からワイン造りが開始され、発展したが、20世紀初頭の虫害や禁酒法の
施行が重なり1960年ごろまではほとんど断絶状態にあったという。1906年のサンフランシスコ大地震でも
ブドウ畑は壊滅状態に。本格的にワイン造りが再開されたのは1960年代以降。その短い歴史の中で、
絶えず醸造技術の開発が続けられ、国際的にも評価の高い、旧世界のワインにもひけをとらないワインが
造られるようになった。

試飲したのはナパの6種。

Conundrum 2005
Viader Syrah 2002
Shafer Cabernet Sauvignon 2003
Mondavi Cabernet Sauvignon 2000
Philip Togni Cabernet Sauvignon 1996
Ridge Santa Cruz Montains Cabernet Sauvignon 1998

名称 : Conundrum 2005
品種 : Sauvignon Blanc, Chardonnay, Muscat, Viognier
産地 : アメリカ、カリフォルニア、ナパ・バレー、Rutherford
生産者 : Caymus Vineyard
http://www.conundrumwines.com/  

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これは新たな味わい!白は単一品種のものが多く、ブレンドするのは、ある品種の欠点を補うためだけど、
これは単品種では出せない味わいを造ろうと、それぞれの品種の特徴がうまく出された白で、とても
ユニーク。ブレンドの割合は絶対明かさないという。
ステンレス槽4分1、オーク樽4分3で10ヶ月。Conundrumとは「難題」という意味。その名前の通り、他にない
特徴を持つ非常に面白いワイン。
とにかく甘い白果実、桃やメロンなどの芳香がとても豊か、ホワイトチョコの甘さも、ものすごい甘いトロピ
カルフルーツ、チリモヤを思い出した。口の中では、甘口白みたいに口の中にくっつく感じ、糖度の高さが
ものすごく感じられる。最後に酸が出てきたけど、酸が不足している。全く出会ったことのない白。

名称 : Philip Togni Cabernet Sauvignon 1996
品種 : Cabernet Sauvignon 82%, Cabernet Franc 3%, Merlot 15%
産地 : アメリカ、カリフォルニア、ナパ・バレー
生産者 : Philip Togni Vineyard
http://www.philiptognivineyard.com/main.html

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1981年に設立されたワイナリー。ナパバレーのSpring Mountain山中、標高609mにあるブドウ畑。
フィリップ・トーニはボルドー大学のピノー博士のもとで醸造学を学び、1956年にマルゴー地区のシャトー・
ラスコンブでワインを造った。ワイン造りはメドックと限りなく近い造り方をしていて、90%新樽のフレンチ
オークを使い、樽熟成は20ヵ月。
大変濃い赤色、縁はさくらんぼ色、1996年ビンテージで信じられない鮮やかな赤を保っている。
とても爽やかでコーヒー、ピーマン、革、チョコレートなど。とても洗練されたタンニン、最後のほうで重厚感が
あり、飲み応えばっちり。アメリカで120ドルほど。すごいの試飲させてもらった!

いつも講師をやってくれるマルタのスタイルはとても好き。カジュアル、オープンで、何でも受け入れ
る余地がある。今回のコースは、ワイン醸造学者、ソムリエなどプロの人たちの参加が多かった。そこで
感じたこと。固定観念にとらわれないことって大事だな。確かにワインは西洋の文化で。ワインをテイス
ティングする際にする表現も「ピーマン」「胡椒」「煎った感じ」「バニラ」など基本的に決まっている。でも、
文化背景、育った環境が違えば、そこで慣れ親しんだ嗅覚、味覚も違い、思い描くイメージも違う。
Shafer Cabernet Sauvignon 2003を試飲したときに、数時間経っても全く開かず、プラスチックのような、
スモーキーな香りなど不快な香りが漂った。私には少し腐った牛乳の臭いがした。プロの参加者の中には
「そんな表現聞いたことない」ってコメントする人がいた。
プロの参加者の中にはネクタイで、きどったかっこうをして、どんなワインかを正確に言い当ててそんな
自分に陶酔してる、スノブな人たちにちょっとうんざりした。
以前、知り合いが日本人の間で開催してくれたワイン勉強会で、「甘栗の香りがする」などコメントする人が
いて、しかも本当にそういう香りがして、とても印象的だったのを覚えている。
どんな香りがするか、それは人それぞれ違っていいと思う、当然だと思う。
ワインのアロマパレットの型にはまった表現、本当にそれだけしか香りがしないのか、世界中にこれだけ
たくさんあるワイン、新鮮な発見があったっていいと思う。
素人のぼやきなのかもしれないけれど。。